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2013年11月29日 (金)

紅葉と黄葉と三重塔 京都・宝積寺

 しばらく忙しくてウオーキングの機会がなかったが、仕事が一段落したので11月28日、京都・大山崎に出かけた。今春も桜を見に行ったアサヒビール大山崎山荘美術館の紅葉が目的だ。何と言ってもJR山崎駅から坂を上っていくので、距離は短くても運動量は多い。そして、少し足を延ばしてみたら、紅葉と黄葉と三重塔の絶景に出合った。

 JR山崎駅から線路が5本通っている幅の広い踏切を渡ると、すぐに天王山の登り口。標高270メートルの小高い山で、大山崎山荘はその中腹だから、歩く距離は500メートルくらいだが、急な上りだ。所要時間もわずか10分ほどだが、たどり着いた時には足が止まりそうになっていた。

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 門の手前の休憩所で、自販機で買った熱いお茶を一口飲んで、早速、向かったのは、山荘テラスの真下にある庭園。今年春にこのブログを読んだ人は「またか」と思うだろうが、ここへ来たらまずはウサギにあいさつしないといけない。
 ウサギとは、バリー・フラナガン作のブロンズ像「ボールをつかむ鉤(かぎ)爪の上の野兎」のこと。春は満開の桜に向かって跳ねているように見えたが、紅葉の季節はどんな風に見えるのだろうか。

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 ウサギの後ろに立って山荘のテラスの方向を見ると、今は葉が落ちてしまった桜の木の向こうが赤く染まっていて、その燃えるような紅葉に向かって、ウサギはやっぱり跳ねていた。テラスの真下まで行って見上げると、紅葉の天幕。ただし逆光なので、少しまぶしい。下を見ると、真っ赤に染まった枝があった。
 庭園をひと回りしてから山荘を後にした。いったん坂を下り、途中から右折してまた上る。またまた足が止まりそうになりながら、宝積寺(ほうしゃくじ)へ向かった。一般に「宝寺」と呼ばれる古刹で、この地域では重要文化財がもっともたくさんある名刹だ。ここも一昨年の夏、町歩きの企画で来たことがある。

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 山門を入ると、早速、見えてきた。高さ約20メートルの三重塔だ。もちろん重文。羽柴秀吉が明智光秀を討った山崎の合戦で、秀吉が陣を敷いたことでも知られていて、この塔も、合戦で亡くなった武将を弔うために秀吉が建立したという言い伝えもある。
 参道から見ると、塔のすぐ右に真っ赤な紅葉。そして常緑樹をはさんで、イチョウの高木が並ぶ。桃山時代の見事な建築物と、紅葉と黄葉のコラボ。境内にやって来た女性2人連れが、思わず「わあー」という歓声を上げた。それほど美しいのだ。
 この季節、大山崎山荘の庭園と、テラスからの眺めだけで満足して帰る人が多いようだが、この三重塔の絶景を見逃すのはもったいない。葉が落ちる前に一度、この光景を見に足を延ばせば、感動するはずだ。
 山を下りてJR山崎の駅前を通って右に入ると離宮八幡宮。こちらは「油の神様」と親しまれているように、昔から油脂業者と縁が深い。境内には不思議な交通標識のようなものが立っていて、その隣に「油祖像」と刻まれた石像があった。

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 標識は1957年の遷座1100年記念大祭のときに制定された油脂販売業者の共通店頭標識というが、現在も使われているのだろうか。残念ながら見たことがない。「油祖像」は、テレビで水戸黄門を演じていたころの東野英治郎さんに似ていた。と言っても、分かる人は少ないだろう。(文と写真・鬼塚 静信)
 ◆歩いたコース JR山崎~アサヒビール大山崎山荘~宝積寺~離宮八幡宮(6734歩)

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