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2018年8月23日 (木)

真夏の熊野那智大社で

 和歌山県の那智山を初めて訪ねた。熊野那智大社や那智山青岸渡寺、那智の滝など世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている聖地だ。一度は訪れたい場所だったので、酷暑にもかかわらず胸をときめかせていたが、現地に足を運んでみると、観光パンフレットでは分からなかった衝撃の事実に出くわした。

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 朝、宿泊していた休暇村「南紀勝浦」を出発。車で20分くらいで、熊野古道の中でも最も古の風情が残るという「大門坂」に到着。世界的観光地になっているだけに、坂を少し上る人だけのための駐車場が整備されていた。

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 入り口の「夫婦杉」の手前に「平安衣装 着付体験」という看板が出ていた。よく観光ポスターでも見る赤い衣装を着て、記念写真を撮る観光客も多いのだろうが、何といってもこの日は気温35度。体験する女性は見かけなかった。
 大門坂は、こけむした石段と、両側に樹齢400年を超える杉の大木が並ぶところはイメージ通りだったが、樹木の葉の間から差し込む強烈な陽光が、石段にまだら模様を描いている。しばらく散策してみたが、観光パンフで見るような風情は、この季節の昼間は体験できないようだ。

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 後から歩いてきた女性が「有名な観光写真の場所ってどこですか」と聞いてきたので「多分、ここですよ」と答えたら、がっかりしていた。大門坂の風情を楽しむなら、曇った日か、秋も深まったころがオススメだ。もっとも、熊野那智大社までの全行程を踏破したわけではないので、その先に真夏の昼間でも薄暗いスポットがあるのかも知れないが。
 再び車で熊野那智大社と那智山青岸渡寺へ。お目当ては豪快に流れ落ちる那智の滝と三重塔。その2点のスポットを絡めるのがこの世界遺産の風景の定番だ。しかし、三重塔の下から那智の滝を見上げて、あぜんとした。こんなに距離があるとは。

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 そこで、流れる汗をぬぐいながら、周辺を歩き回って、2つのスポットが重なりそうなスペースを探しまわる。この日は平日だったが、海外からも含めて観光客があふれんばかり。ようやく、三脚を立てても通行の邪魔にならない場所を見つけた。
 そこから望遠レンズで撮影したのが、最初の写真。ほかの2枚の写真と比べると「うそをつけ」と言われそうだ。望遠レンズは被写体間の距離を圧縮するから、どうしてもこうなる。もちろん、それを意図してやっているのだが。

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 ちなみに熊野那智大社は来年3月末まで拝殿の屋根の工事中で、青岸渡寺も今年の年末まで本堂の屋根のふき替え工事中。ともにグレーのシートに覆われ、本来の姿を見られなかったのは残念。そこで、参道を登り切った場所に立つ大きな鳥居と、その背後に連なる那智の山々の景色を撮影しようと思ったら、ちょうど鳥居の下でじっと立ったままスマホを触っているおじさんがいた。
 しばらく待っていたが、動く気配がない(写真は上半身にモザイク)。「歩きスマホ」も周囲に迷惑を掛けるが、観光地の撮影スポットで「立ち止まりスマホ」もかなり迷惑。皆さん、気を付けましょう。(2018年8月23日、文と写真・鬼塚 静信)

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