« 陸の王者、天皇杯奪回。理工学部の守護神に刮目せよ | メイン | 【再録】「加藤が見た」武田勝8回0封も援護なし…ファンからは温かい援護 »

2011年6月19日 (日)

【再録】「加藤が見た」佑よ、札幌Dの舞台へ帰れ

 先週の本紙に掲載された原稿を2本、アップします。まずは新聞休刊日に発行された6月13日の紙面から。12日、鎌ケ谷でのイースタン・リーグ、ロッテ戦に先発した斎藤佑樹投手を「見た」テキストです。紙面をレイアウトしてくれた女性記者O(29)には、こう言われてしまいました。「カトーさん、私、『ONLY YOU』、知りませんでした。『マリオネット』なら、知っていますが…」。シェー!!

 鎌ケ谷のネット裏から斎藤の投球を見続けている間も、熱いビートが耳にこびりついて離れなかった。11日、東京Dに氷室京介のライブを見に行った。すべてBOOWY時代の曲が奏でられる夢の夜。思春期の頃、シビれ続けた歌声を体感できるなんて、感激だった。

 88年4月、開業間もない東京Dで行われたBOOWYの解散ライブ「LAST GIGS」はロック史の伝説だ。チケットは10分で完売。そして最後の熱狂から2か月後の6月6日、BOOWYメンバーの出身地でもある群馬で、斎藤佑樹はこの世に生を受けた。

 昨夜の氷室のような熱いパフォーマンスを―と期待していたけれど、斎藤は全開じゃなかった。最速は141キロ。打者と勝負するというより、距離感をチェックしているように見えた。案の定、よく打たれた。5回8安打3失点。奪三振はゼロ。空振りをとった球は84球で1球だけだ。それでも、試合後は強気だった。

 「順調に来ていると思います。このまま行ければいいかなと思う。打たれたことは気にしない。1軍にいた時と変わらない投球ができている。いつ呼ばれてもいい感じ」

 つまり“リハーサル”だったのだ。とはいえ、スイッチが入った瞬間もあった。4番・サブローとの対戦だ。ツーシームで内角を突き、勝負に徹した。4回には右越えソロを被弾したが、あとの2打席は凡打に抑えた。来るべき本番に備え、1軍級の選手を相手に手応えをつかんだように映った。

 誤解を恐れずに、書く。斎藤に鎌ケ谷のマウンドは似合わない。甲子園、神宮と伝説の主役になった舞台は、大観衆があふれるスタジアムだった。18番よ、札幌Dの“ステージ”に帰れ。ファンをワクワクさせる、熱いライブがまた見たい。そして魅せてくれ、「ONLY 佑」の熱投を―。(2011年6月13日付「スポーツ報知」東京本社版掲載)

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。