« 巨人の星から獅子座の星へ。星孝典がきらめく | メイン | さようなら、戸田康文さん。 »

2011年11月 8日 (火)

【再録】「加藤が見た」伝説のGL日本シリーズから28年、西武にテリーが甦る!?

 福岡でのパ・リーグCS最終ステージ取材を終え、トーキョーに帰ってきました。いまだに涌井と杉内が展開した熱投の余韻から、醒めずにいます。とはいえ、1軍は9日から秋季練習がスタート。ライオンズはまた新たな目標に向かって、走り出します。さて、きょう球団関係者から聞いた、一番面白かった話。「マルハーンがCS最終ステージ中、3試合すべて、西武ドームのパブリックビューイングに来ていたんだよ!」。昨日も所沢駅で見かけました、赤いポロシャツ姿のマルハーン。きっと西武のチャンステーマが頭にこびりついて離れないことでしょう。秋風が寂しい季節。さよならだけが人生だ。去る人あれば、来る人あり。そんなわけで、入団テストを受験に来た外国人選手についてのコラムをどうぞ。

 西武にテリー再び!? 西武第二球場の室内練習場に快音が響くたび、私はガキの頃の恐ろしい記憶を呼び起こしていた。8日からの入団テストを目前に、打撃マシンに対峙したのはテリー・ティフィー内野手(32)だ。技巧派左腕のチャック・ジェームズ、本格派右腕のエンリケ・ゴンザレス(ともに29)と一緒に6日深夜に来日。時差ボケにも負けず元気に汗を流した。

 28年前の1983年、この日と同じ奇しくも11月7日のこと。西武球場には異様な熱気が渦巻いていた。巨人と西武の日本シリーズは熱闘の連続で、第7戦にもつれ込んだ。私は小学3年で西本聖ファンだった(もちろん投球時には高々と左足を上げていた)。日本シリーズといえば平日の午後が似合ったあの頃。午後の授業は上の空だった。終業を告げるチャイムと同時に家路へ急ぎ、まだリモコンなんてない家具調テレビのツマミをひねった。

 ドラマは最高潮だった。西武が0-2の7回裏、無死満塁の好機を演出。藤田元司監督は先発・西本の続投を決断した。シーズン38発の強打者・テリーが必殺シュートを打ち砕き、走者一掃の逆転二塁打。西武が4勝3敗で2年連続日本一に輝いた。「ちくしょう、テリーのヤローめ!!」。私の住む水戸市内ではYGマークの野球帽をかぶる子供が大多数だったが、この試合を契機にレオの青い帽子が目立つようになった。

 こちらのテリーはシュアな打撃が光る中距離スイッチバッター。「右でも左でもパワーには自信があるぜ」と頼もしい。同名のテリーが常勝西武の礎を築いた伝説の助っ人だと教えると「自分は自分だから」と笑った。8日には渡辺監督が視察し、実力を見定める。

 巨人も西武も日本シリーズに出ない秋は、やはり寂しい。来季、巨人投手陣とテリーが、あの日のような熱狂を生み出す瞬間を、心待ちにしたい。まずは入団テストに合格するのが、先なのですが。(11月8日付「スポーツ報知」東京本社版掲載)

 <テリー・ティフィー>(Terry Tiffee)1979年4月21日、米アーカンソー州生まれ。32歳。99年ドラフト26巡指名でツインズ入り。04年にメジャー昇格。大リーグ通算97試合出場、打率2割2分6厘、5本塁打、29打点。08年北京五輪では米国代表として銅メダル獲得。今季は独立リーグのランカスター所属も、6月にヤンキースとマイナー契約。井川慶投手が所属した3Aスクラントンで29試合出場、打率3割4分5厘、3本塁打、13打点。190センチ、98キロ。右投両打。

 【追記】自分で書いていてアレなのですが、1983年の日本シリーズがもう一度見たくなって、アマゾンでナンバーのDVDを注文しちゃいました。

コメント

言ってくれれば。うちにVHSあったのに(DVDでなければだめか)。それにしても優勝決定後の秋の夕暮れこそ、日本シリーズらしい。ナイトゲーム&ドーム球場では、日本シリーズ=秋という季語(昔は円城寺あれがボールか秋の空という句が新聞にとうこうされたこともありました)は今や昔ですな。

中学3年だった89年の日本シリーズは、巨人VS近鉄。授業中、学ランのポケットにラジオをしのばせ、ほおづえをついた姿勢でイヤホンからの実況を聴いていました。教師に見つからないよう、「ブライアントが先制二塁打」と書いたメモを、隠密にそおっと回覧したりして。終業のチャイムが鳴り、起立、礼を済ますと先生が「で、今、どっちが勝っているんだ?」。すべてはお見通し。バレバレだったんですね。いい時代でした。

同じ世代かな。
日本シリーズといえばデーゲーム。
それぞれ場面(状況)は覚えていないけど、シーンとしてはテリー、金森、ベンチで喜ぶ広岡監督が、巨人では西本、江川、オレンジ色袖の巨人ベンチコート(?)が印象度高。
28年前かぁ…

いつも心温まるお話ありがとうございます。

マルハーン、実はツイッターをやっており、ファン一人ひとりに返信してくれるんですよ(笑)テレビで見るマルハーンは来日初本塁打を打っても勝ち越しの適時打を打っても、あまり感情を出していないようでしたが、日本とファンが大好きだったようですね。目立った成績は残せませんでしたが、ファンへの真摯な振る舞いと自由契約を言い渡されてもシーズン最後まで西武を応援してくれる姿勢。意外とずっと忘れない選手になるかもしれません。

お話にあったテリー選手。彼は球団で初めて「選手シート」をスタンドに設けてくれた外国人選手でした。球場に来ることが難しい?子どもさんを招待したとか。。。


チームの勝利のために打って投げるのが「助っ人」の使命ですが、時折覗く人間味に心が温まるのも外国人ならではですよね。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。