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2012年12月 6日 (木)

日本ハム・岩舘学。“超二流”の10年選手

  「10年選手」という言葉がある。どんな分野でも10年続ければ、職業人として確かな技量が身につく。

 生き馬の目を抜くプロ野球の世界で来季、「10年選手」になれるのは、03年秋のドラフトで指名された71人中、わずか28人しかいない。

 巨人・内海、ブルワーズ・青木ら超一流も名を連ねる中に、いぶし銀の男がいる。日本ハム・岩舘学内野手だ。

 東洋大からドラフト5巡目で巨人へ入団。だが、目立った活躍はできず、09年秋に金銭トレードで北の大地に渡った。

 9年目の今季は24試合の出場にとどまり、打率1割2分9厘。鮮烈な印象を残したのは、札幌ドームでの開幕2戦目で代打同点打を放ち、サヨナラ勝ちを呼び込んだことぐらいだろう。それでも40万円増の840万円で契約更改した。

 「僕はもう、お金じゃないと思っている。今年も『これでクビかな』と思っていた。これでまた野球ができる」

 更改後の会見で、そう力を込めた。

 ことあるごとに、栗山監督は言う。

 「マナブは、野球を知っている」

 試合前には誰よりも早くグラウンドに姿を現し、準備に汗を流す。ベンチでは相手のクセを盗み、劣勢で声を出し続ける。1軍でも2軍でも、常に全力プレーを貫く。若手の生きたお手本だ。

 「加藤さんさあ、一度も年俸1000万円を超えずに10年やったプロ野球選手なんて、オレぐらいじゃないの?」

 自虐的な笑みには、“超二流”の誇りがにじむ。

 私も野球記者の「10年選手」になった。成熟とは程遠い、苦悩の毎日だ。でも真摯に取り組んでいれば、どこかで誰かが見ている―。

 岩舘の背中を見つめるたび、そう思う。(「スポーツ報知」東京本社版・2012年12月5日付掲載)

コメント

岩舘選手、私も、同じ千葉県人です。世の中、大事なのはお金評価じゃなく人間評価なんだな、と感じます。加藤さんも苦悩する毎日、私も仕事に少年野球が主ですが、同じです。二度とない1日を全力で生きる、ありきたりな言葉ですが、お金による評価への換算出来ないことを岩舘選手は、お手本を示してくれているんですね。有り難い手記です!

この選手の事は全く知りませんでしたが
引退後に球団職員として活躍してくれそうな方ですね

10年間腐らず続けるって、大変だと思います。
人間性って、プレーににじみ出るんではないでしょうか。
「学は、野球を知っている」って、監督のコメントは
まさにそこを評価していると感じますね。
私は、巨人時代からこの選手を知っていますが
ほんと、ナイスガイです!

私もルーキーイヤーから応援し続けファン10年になりました
キャンプに行ったときはこんなとこまではるばるありがとうと言ってくれたり、
練習熱心で努力家な岩舘選手
ぜひ活躍してほしいです

栗山監督へ。セパ交流戦スタメンに出場できますようお願いします。絶対に結果を出します。オフからキャンプイン、本番までの体づくりは、さすが10年選手です。
いつ出すか、今でしょう。

ジャイアンツ時代からずっと応援しています!

真面目な姿に感動しているファンは多いです。

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