« 「ゴジラと対戦」夢見た雄星少年 | メイン | 鍛錬、そして進化。秋山翔吾を想う神宮の夜 »

2013年5月 9日 (木)

片岡、星孝典、弥太郎。「戦友。男達の5・4」

  同世代の仲間は、宝物だ。心が落ち込んだりした時、何となく会いたくなるのはタメ年のヤツだったりする。同じ時代を生き抜いてきた「戦友」のような存在でもある。

 5月4日、西武・星孝典は31歳の誕生日を迎えた。この日は西武ドームで日本ハムとのデーゲーム。試合時間は4時間27分にも及ぶ死闘となり、ライオンズが9-7で勝利を収めた。試合前、星は同世代で公私ともに親しい片岡に、こうリクエストした。

 「一発、頼むよ」

 誕生日プレゼントは現実になった。4-3で迎えた6回2死二塁。宮西からバックスクリーン左に今季1号の2ランを放った。左太もも裏の痛みと闘い、コンディションは万全ではない中で、歯を食いしばってグラウンドに向かう。そんな背番号7が架けた約束のアーチ。ベンチから見守った星にとっては、感慨深い一撃になった。

 星は言う。

 「有言実行。ホントに打ってくれるんだから、カッコいいですよね」

 この日、ライオンズにはもう一人、体を張った同世代がいた。

 坂元弥太郎だ。

 精彩を欠いた先発の岸を5回途中からリリーフ。古巣・ファイターズを相手に、気迫あふれる力投を披露した。昨年7月には右ひじを手術。懸命なリハビリを経て1軍に帰ってきたことは、ナインの誰もが分かっている。

 熱投する姿に刺激され、打線も奮起。5、6回と得点を重ねた。「何とか弥太郎に勝ち星を」。ベンチにはそんなムードが充満していた。打者8人に3四球を許しながらも、無安打無失点に抑えた。後の救援陣が同点に追いつかれ、勝利投手にはなれなかったが、流れを引き寄せたのはこの男の33球だった。

 2012年。彼ら3人はファームで過ごす時間が長かった。

 片岡は9月に右手首を手術し、不本意なシーズンに終わった。坂元もリハビリに明け暮れた。星も1軍の「捕手2人制」というチーム事情の中、活躍のステージは遠かった。アスリートとして、気持ちが滅入らなかったはずはない。

 そんな中、同世代の存在は前を向く上での、大きな励みになった。

 弥太郎は語る。

 「去年、2軍で毎日リハビリをやっていく中で、どうしても落ち込んじゃうじゃないですか。そんな時こそ、みんなでワイワイ頑張ろうって、過ごしてきたんです」

 「ふたりともいいヤツですし、刺激し合いながらやっています。20代のころは周りがみんなライバルって感じでしたけど、30代になったからというのもあるのかな。遠征先でも3人でよく、晩ご飯を食べに行くんです。『今年は3人でがんばろう!』って、話しているんですよ」

 人生はいい時ばかりじゃない。くじけそうな時こそ、何気ないひと言で救ってくれる仲間がいる。若いチームが逆境に見舞われた時こそ、経験豊富な30代の存在は、大きな力になってくれることだろう。

 弥太郎は笑いながら、言った。

 「これ、何かに載せるんですか?うれしいなあ。めちゃくちゃ仲良くて、結束が固いって、書いておいてくださいよ!」

 弥太郎くん、了解ですよ。そのままバッチリ書いておくからね。

 そんな話を星にすると、いい笑顔でこう答えるのだった。

 「アイツだけですよ、そう思っているのは!」

 男として、輝きを増していく同世代の3人に、幸あれ。

コメント

三者三様、それぞれポジションも事情も違うけど、タイプは似た3人?
みんな、頑張れ!(T_T)

良い仲間は、宝ですね。三人揃って頑張れ(^_^)/

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。