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2013年5月 6日 (月)

「ゴジラと対戦」夢見た雄星少年

 「松井秀喜みたいな強打者になりたい」。それが少年の夢だった。

 同じ左打者。フォームもまねた。両親に頼んで巨人のファンクラブに入会した。タオル、サインボール、下敷き…。部屋中が「55」であふれた。

 小学4年になると、盛岡市内の住まいから、遠く東京ドームへと観戦に出掛けた。客席から遠くても、ゴジラが大きく見えたことを、鮮明に覚えている。
 
 少年は肩が強かった。投手に挑戦すると、15者連続で四球を出し、サヨナラ負けを喫した。

 「今に見ていろ」

 毎晩遅くなるまで、壁あての投球練習に没頭した。制球力がつき、球威も増した。

 「いつか、松井さんと対戦してみたい」―。

 夢は少しだけ、変わった。

 ゴジラは海を渡った。ヤンキースで暴れまくっている頃、少年は高校生になっていた。花巻東から甲子園に出場し、09年センバツでは岩手県勢で初の準優勝へ導いた。メジャースカウトからの誘いに心は動いたが、熟考の末、国内でのプレーを選んだ。ドラフトでは6球団競合の末、西武に入団。悩んだときには松井の著書「不動心」に救われた。

 「世界一、対戦したい打者でした」

 夢はわずかに、かなわなかった。
 
 少年の名は菊池雄星。昨年末、仮設住宅が立ち並ぶ岩手・宮古市で講演した。子供たちが目を輝かせて聞き入った。ある中学生は言った。

 「夢は雄星さんのような投手になることです」

 世代から世代へ、憧れは連鎖する。(2013年1月4日付「スポーツ報知」東京本社版掲載)

コメント

いつも素敵な記事を☆ありがとうございます!!
選手の素顔を知って、ライオンズをますます応援したくなります♪(*^-')

宮古〜雫石…
私の中で加藤さんが繋がっていきます。(!?)
優しくて気さくな、あの方じゃないかと〜(*^^*)

これからもブログ&Twitter*楽しみにしています♪
雄星くんの事、見守って下さいね!!

涙腺が歳を取って弱くなったからでしょうか。いつも素敵な素敵な記事ありがとうございます。

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