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2007年1月 3日 (水)

球界変革には外国人コミッショナーも視野に(第318回)

 新年明けましておめでとうございます。足かけ8年目を迎えた当コラムを、今年もよろしくお願いします。

 野球界にとっては波瀾万丈だった2006年が幕を閉じ、2007年が明けた。亥年といえば12年前の1995年は、野茂英雄投手がドジャース入りして日本プロ野球界にとってエポック的なシーズンだった。今年は入札金と合わせ約120億円でレッドソックスが獲得した松坂大輔がどんなピッチングをするかが、日米のスポーツ・メディアの最大の注目となりそうだ。そして、松坂とともに、今季からセ・リーグも採用する日本プロ野球(NPB)の、クライマックスシリーズと名付けた日本シリーズ出場権をかけたポストシーズンへの盛り上がりに期待する。

 日本中の野球ファンが熱狂するイベントになるかどうかは、両リーグ、各球団が運命共同体の意識を持つことにかかっている。昨年、パ・リーグが採用した1勝のアドバンテージに関しては、反対したセ・リーグにパ・リーグが同調したかたちで、一昨年同様にアドバンテージなしで決まった(開催球場は勝率の高いチーム)。しかし、冠スポンサーの面では、パ・リーグが両リーグ共同スポンサーを要望しているのに対し、セ・リーグは独自のスポンサーを要求して平行線をたどっている、という。開催まで1年を切った。大型スポンサー獲得に奔走すべき時期なのに、リーグの思惑でまとまらず。醜態をさらけだしているのが現状だ。

 それはまた、リーダーシップをとるべき根来泰周コミッショナーの力不足と言わざるを得ないだろう。米大リーグでは、就任当初オーナー寄りと言われたバド・セリグ・コミッショナーが、1994年から1リーグ3地区として、他のプロスポーツにならってプレーオフ進出チームにワイルドカード(2位の最高勝率)を加えた。1994年のストライキの逆風後は、インターリーグ(交流戦)の採用。ヤンキースなどの経営的に安定しているチームの反対を押し切って課徴金制度、収入分配制度を導入して、富めるチームから貧するチームへの援助で、球界のバランスをとるシステムを構築。経営的にはコミッショナー自ら「黄金時代」と豪語するMLBを作り上げた。

 第305回のコラム「プロ野球も外国人監督偏重の時代突入か」は、外国人監督によって当該チームに新しい流れが出来てきたと書いた。クライマックスシリーズ一つをとっても意志が統一されないプロ野球全体の流れを変える(もちろん、コミッショナーの権限強化が必要だが)ためにも、退任が噂される根来コミッショナーの後任には、日産自動車のカルロス・ゴーン社長ではないが、外国人(米国人)を据えるような英断でもなければ、日本の球界は変わらないのかもしれない。

 【追伸】レッドソックス入りが決まった松坂大輔投手は中学時代から野茂の勇姿を見て、「いつか自分もメジャーの舞台で投げる」と思ったそうだ。スポーツ報知では元旦付けから「MAJOR 第2世代」のタイトルで、近鉄の野茂ではなく、海の向こうで投げる野茂を目標にし、今季米国に飛び込む選手を担当記者が健筆をふるっています。ご一読ください。

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