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2007年11月28日 (水)

野球殿堂の規約改正(第368回)

 来年の野球殿堂入り候補者が27日に発表された。表彰規定の変更に伴って48回目の記者投票で初の候補者公表となった。今年の大幅改正の趣旨は、資格取得が現役引退5年後だったにもかかわらず、その資格を得る前に監督、コーチなどユニホームを着た場合はその5年に換算されずに、伸び伸びになるケースが多く見られた。たとえば、通算320勝を挙げた小山正明さんのように、1973年に現役引退したが、のべ5チームで投手コーチを務めたために殿堂入りは2001年と時間がかかった。

 それも小山さんが当選した時はトップではなかった。西武―ダイエーのフロントとして活躍した根本陸夫さんの245票(当選は全投票者の75%以上)に次ぐ2位(233票)。小山さんを例に出すまでもなく、日本の野球殿堂の競技者表彰では、ユニホームを脱いで候補になる時には現役時代の印象が薄れてしまう。それが小山さんの2位に表れているといっても過言ではない。そのため、今回から現役引退後5年経てば、ユニホームを着ている人物も有資格(15年間)と改正となった。そのため、3度の三冠王を獲得した落合博満・中日監督も候補者に初めて名前が上がり、1965年の巨人・川上哲治、南海・鶴岡一人両氏に次ぐ現役監督の殿堂入りとなりそうだ。

 また、これまで監督、コーチ、審判も競技者表彰として投票の対象となっていた人たちは、今後「エキスパート表彰」(選手はプレーヤー表彰)部門に回る。ここにはプレーヤー部門で漏れた引退後21年以上経過している人物もカバーする。従来は競技者表彰として10人連記だったが、今回よりプレーヤー7人連記、エキスパート3人連記となる。私も投票権を持つが、当選への75%以上の得票率を獲得するのは今まで以上に難しいかもしれない(特別表彰の対象者はその他のプロ関係者とアマチュア野球関係者に限定されることになった)。

 もう一つ、私が懸念するのはこれまで特別表彰に入っていたグラウンド外でプロ球界に携わってきた功労者の選出だ。11月23日付けの毎日新聞でスポーツライターの玉木正之氏が“「記録の神様」の野球殿堂入りを”との一文で、元パ・リーグ記録部長の千葉功さんと元報知新聞記録部長だった宇佐美徹也さんを推していた。そろってプロ野球の(記録の)面白さを、選手に負けず劣らずファンの人たちに知らしめた。その功績は計り知れない。過去には広瀬謙三さん、山内以九士さんという両リーグの記録部長が殿堂入りしているだけに千葉、宇佐美両氏も十分に値する。また、戦前から健筆をふるったプロ野球記者の大先輩・大和球士(本名安藤教雄)さん、TBSアナウンサーだった渡辺謙太郎さん。パンチョ伊東こと伊東一雄さんも選ばれても不思議ではない。今後はプロ野球を盛り上げてきた人たちも評価して少しでも早い時期にピックアップして欲しいものである。

 なお1月11日に投票結果が発表される。

 【追伸】米大リーグの殿堂入りもベテランズ委員会選出の規約が改正となった。2001年ビル・マゼロスキー(元パイレーツの名二塁手)を最後に、同委員会から、殿堂入りに必要な75%の得票率を得た当選者が一人もいなかったためだ。毎年3月に発表されていたが今回は、オーナーやGM、選手会委員長などのエグゼクティブ部門と監督・審判部門で各10人を候補として選出。ウインターミーティング開幕の12月3日に発表される。1975―76年に巨人でプレーしたデービー・ジョンソン元メッツ監督、ウォルター・オマリー元ドジャース・オーナーが選ばれるのか注目したい。

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蛭間 豊章

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