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2008年10月 3日 (金)

日本人先発投手の中3日起用はあるのか(第429回)

 今季の米大リーグ(MLB)は、ポストシーズン進出の8つの椅子のうち、160試合を越えてから決まったチームが3つもあって、最後まで息のつかせぬ展開が繰り広げられた。ナ・リーグのワイルドカード(2位で最高勝率)となって、26年ぶりの進出となったブルワーズでは、CC・サバシアがディビジョンシリーズ第2戦の先発を含め、中3日登板が4度続いた。また、ア・リーグ中地区を163試合目で制したホワイトソックスも最終4試合はハビアー・バスケス、マーク・バーリー、ガビン・フロイド、ジョン・ダンクスの4本柱を特攻先発させて、ツインズを振りきった。

AP通信のベン・ウォーカー記者がエライアス・スポーツ・ビューローからのデータとして中3日の数を年度ごとに発表している。それによると、今から40年前の1968年にはア・ナ両リーグで1625試合が行われ、のべ1028人もいたそうだ。それが試合数も2101試合となった10年後の1978年は844人、20年後の1988年は221人。現行の30球団制で計2432試合となった1998年にはわずか50人。昨年は23人で6勝9敗、防御率4・64と芳しくなかったが、今季はペナンとレースの激しさも手伝って40人とやや増え、成績は17勝10敗、防御率3・64だったという。

米国で中3日以内の先発起用は裏を返せば、首脳陣のエースへの大きな期待の表れでもある。ディビジョンシリーズで力尽きたが、誰もがサバシアの熱投が26年ぶりのポストシーズン進出の立役者だった事を認めている。レッドソックスのジュシュ・ベケットはマーリンズ時代の2003年ワールドシリーズ第3戦で7回途中まで投げた後に中3日でヤンキース相手に完封勝ちした。

日本人投手で先発-先発が中3日というケースは通算123勝した野茂英雄投手でもデビルレイズ時代の2005年4月19日、ヤンキース戦1度しかない。当時左腕エースだったマーク・ヘンドリクソンが体調を崩し、急きょマウンドに上がって6回2死まで6安打1失点で見事勝利投手になった。決断したのは今年カブスで采配を振るっているルー・ピネラ監督。「ノモがよく投げた。フォークも真っ直ぐも良かった。次も中3日で行こうか」とジョークを飛ばした。もっとも、15日の試合は2回8失点で降板していたことも理由だったようだ。ちなみに伊良部秀輝投手は1997年、ヤンキース時代、吉井理人投手もロッキーズ時代の2001年にそれぞれ1度ずつやっているが、野茂と同じように、前の登板は5イニング持たなかった早期降板直後だった。

つまり、日本人投手で“勝たなければいけない”試合として、中3日先発を言い渡された先発投手は実質0という事になる。今年のディビジョンシリーズ先発を任されたレッドソックスの松坂大輔、ドジャースの黒田博樹両投手。チームの大黒柱として中3日先発起用を首脳陣に考えさせるような大エースになる日は来るのだろうか。

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蛭間 豊章

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