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2009年3月31日 (火)

球界首脳は世界一に甘んじてはいけない(第462回)

 WBCの余韻が残っている中、米国や韓国の新聞などもインターネットで検索してみた。韓国では、ドーム球場が一つもないことが話題になっていた。それ は、東京ドーム開催のアジアラウンドで、日本に日程的にも主導権を握られているという意見が多いためでもある。韓国野球委員会(KBO)の兪栄九総裁は、 大会終了後帰国したナインにねぎらいの言葉をかけるとともに、韓国球界にとって「施設の確保が最も重要だ。野球が出来る施設を早急に確保するべきだ」と声 明を発表した。

 日本では加藤良三コミッショナーが使用球について言及。「国際基準と狂いない体制を築くことが大事。問題があるからといって、手を付けずにいるのは良くない」と日本のボール改善を示唆した。しかし、私はもう一つ、言って欲しかったのが、決勝戦の5回、同点に追いつかれた直後の内川聖一の大ファインプレー。高永民の左翼線を襲ったライナーを逆シングルでスライディングキャッチを試み、ショートバウンドでつかみ、起きあがりざま二塁に送球して打者走者を刺したプレーだ。

 決勝戦という大一番だからこそのアグレッシブなプレーだったが、もし多くのスタジアムが人工芝の日本では、チャレンジ出来たかどうか。米国大使としてメジャーの多くのスタジアムの素晴らしさを熟知している同コミッショナー。こういうときこそ、広島のMAZDAZoom―Zoomスタジアム広島(通称マツダ)やスカイマークスタジアムのような、選手の思いきったプレーを産み出す内外野天然芝球場の増設を声を出して要望してもいいのではないか。

 韓国メディアでは、イチローと勝負して決勝打を浴びた林昌勇投手(ヤクルト)に対して、金寅植監督が「無理して勝負するな」のサインを、的確にマウンドで伝達しなかったベンチワークの是非についても盛り上がっていた。当時の様子は、朝鮮日報電子版の金寅植監督のインタビューが詳しい。そのインタビューで、私が印象に残っているのは同監督が米国で会ったという柳済国投手(インディアンスとマイナー契約)についてだった。徳寿情報産業高校時代は将来韓国を背負って立つ投手と言われ、2001年にカブスと契約。しかし、メジャーでは28試合に登板しただけで1勝3敗と期待通りの活躍が出来ていない。

 金監督は「米国で柳済国に会ったが、変わってしまっていた。高校のときは非常にいい投手だったが、投手としては使い物にならなくなっていた。マイナーリーグでしっかりと学べなかったようだ。韓国の高校生がメジャーリーガーになるために何人も渡米しているが、こういう姿を見て考えなければならない。米国に行ったからといって、皆がメジャーリーガーになれるわけではない。日本のようにプロを経てFA(フリーエージェント)で行き、認められるべきだ」(韓国日報より)。同監督の私見とはいえ、これは日本人アマチュア選手にも少なからず当てはまるのではないだろうか。

 【追伸】3日から日本プロ野球が開幕する。今回のWBCメンバーとなった選手のうち、第1回WBCが開催された2006年に大きく羽ばたいた選手がいる。ダルビッシュ有、涌井秀章両投手が2年目で初の2ケタ勝利、村田修一内野手が初の30本塁打&100打点クリア、片岡易之内野手はレギュラー獲得で28盗塁をマークし一流への足がかりとしたシーズンだ。WBC優勝が彼らの飛躍に少なからず影響したと思いたい。4年後の大会に向け、今年どんなニューパワーが誕生するのか、楽しみにしたい。

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蛭間 豊章

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