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2009年8月28日 (金)

マジックナンバーはシーズン終盤の「季語」(第489回)

 この時期になるとスポーツ報知も含めてマジックナンバーが点いた、消えたとの報道が、テレビ、ラジオを含めて賑わせている。マジックナンバーは、野球全般と同様に米国で生まれた。首位チームが、あと何勝すれば優勝するという秒読みの数字として、1947年9月12日のワシントン・ポスト紙が最初に使った(THE DICKSON BASEBALL DICTIONARYより)とされている。

 引き分けは原則再試合となる米大リーグだけに、計算方式も単純で(首位チームの残り試合+1)-(首位チームと2位チームの敗差)となる。

 ところが、日本では引き分けがあるために、ややこしくなる。まず2位以下で残り試合に全勝した場合に最も高い勝率となるチームの勝率を算出。首位チームがその勝率を上回るためにあと何勝すればいいか、という数字となる。

 日本では1960年代後半からスポーツ新聞で使用し始めたが、「記録の神様」宇佐美徹也氏のプロ野球記録大鑑によれば、70年代に入りスポーツニッポン新聞でプロ野球の記録担当だった佐竹達弥記者が、首位と対象チームの直接対決が残っている場合、対象チームが全勝すれば、首位チームは必然的にそのカードの分は敗れるために、対象チームに“自力優勝”の可能性があるとしてマジックナンバーは出ない、という日本式マジックナンバーを同紙で展開。

 点いたり、消えたりするのがマジック(魔法)らしいとして、各紙が追随。この計算式が定着した経緯がある。そのため米国では一切報じられていないのに、“ヤンキース マジック点灯”という報道になるわけだ。この報道がいいかどうかは読者の判断に任せるが、個人的にはあっさりとした米国式が好きだ。

 さて、米大リーグ公式ページの勝敗表で最近、掲載されているのが、ELIMINATION NUMBER。マジックナンバーが優勝まであと何勝の数字なのに対し、こちらは下位チームが優勝絶望まであと何敗の数字、日本で言う“逆マジック”となる。原則として2位チームの数字が首位チームのマジックナンバーとなる。日本ではマジックナンバーで、米国ではエリミネーションナンバーは、ペナントレース終盤を感じさせる「季語」とも言えそうだ。

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蛭間 豊章

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