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2010年5月 7日 (金)

野茂の16番の後継者はサヨナラ男(第537回)

 2005年12月13日、アスレチックスとドジャースのトレードが発表された。ア スレチックDodgers_2 スが獲得したのは大リーグ6年目のミルトン・ブラッドリー外野手と3年目のアントニオ・ペレス内野手。一方、ドジャースが獲得したのは大リーグ 経験がなかったものの、同年に2AのMVPに輝いた23歳の若者、アンドレ・イーシア外野手だった。

 あれから5年。ペレスはマイナー暮らしが続き、各球団でもめ事を起こし続けたブラッドリーは同じチームに2年と持たずに転々、今年からマリナーズに移籍し た。打力不足のマリナーズにとって貴重な戦力になるかと思われたが、成績が上がらずに4日のレイズ戦では無気力な三振に業を煮やしたドン・ワカマツ監督か ら6回に交代を命じられた。ブラッドリーは監督にくってかかり、そのまま帰宅。しかし、翌5日になって球場を訪れワカマツ監督、ジャック・ズレンシック GMと相談。「自分はいまストレスを抱え、辛い状況にある。球団に助けて欲しい」と訴えたという。球団では6日から年俸支払いの義務のない“制限リスト” に載せた。ブラッドリー=ならず者の図式を今年も覆そうにない。

 一方、イーシアは新天地のドジャースで順調に成長。シュアなバッティングは年々グレードアップし昨季は、31本塁打106打点(打率は2割7分6厘)をたたき出して、打撃の良い打者に送られるシルバースラッガー賞を受賞した。何と言っても注目されたのはサヨナラ安打の多さで、昨季は1940年ジミー・フォックス(レッドソックス)、1957年ロイ・シーバース(セネタース=現レンジャーズ)に並ぶ年間6本(うち4本までが本塁打)の大リーグタイ記録を作るほどの勝負強さ。今季も4月15日のダイヤモンドバックス戦の適時打に続き、5月6日ブルワーズ戦ではグランドスラムで試合を決め早くも2本。2008年5月25日カージナルス戦で初めて劇的ヒットを打ってから、丸2年も経たずに計11本(本塁打は6本)のサヨナラ男ぶりだ。

 背番号16だけに、ポジションは違うがどうしても1995年から98年途中メッツに移籍するまでドジャースのエースとして活躍した野茂英雄投手を思い出してしまう(2002年にド軍に復帰した野茂だったが、ポール・ロデューカ捕手が16番を着けており10番となった)。6日のサヨナラ満塁アーチの直後には「1アウトで走者が三塁に居たから、気が楽だった」と謙虚に答えたイーシア。これで打撃3部門すべてにナ・リーグトップにも立ったが、「(3部門とも)トップに立つ理由なんて分からない。この調子を少しでも続けたいだけ」。1967年、レッドソックスのカール・ヤストレムスキーを最後に途絶えている三冠王。どこまで、この好調さをキープ出来るのか楽しみだ。

 野球人生は見事な双曲線を描いているブラッドリーとイーシア。チームの浮沈を握っているだけに今後も2人の成績をチェックしていきたい。(写真は今年のドジャースのメディアガイドで右がイーシア=左はマット・ケンプ外野手)

【追伸】先日、「蛭間さん。素晴らしいですよ」と佐々木良機デスクが出社するとすぐに言いに来た。先週の甲子園での阪神タイガース対読売ジャイアンツ取材で出張の折り、今年オープンした「甲子園歴史館」を訪れた。タイガースだけでなく、高校野球関係の展示物も充実しているという。大坂球場の跡地に出来たなんばシティ、西宮球場跡地の阪急西宮ガーデンズにも、それぞれ往事を思わせる展示がされている。その2球場もプロ野球の名シーンを多く刻んできた場所。関西に行くチャンスがあったなら、甲子園記念館とともにまだ行っていない西宮ガーデンも足を運んでみたい。

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蛭間 豊章

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