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2011年5月27日 (金)

新人王ポージー負傷も本塁激突は減らない(第621回)

 5月25日、サンフランシスコのAT&Tパークで起こった本塁上の激突プレーは、ジャイアンツの「4番・捕手」という好守の要バスター・ポージーに左すねの腓骨骨折と左足首靱帯断裂という重症を負わせる結果となった。同点の延長12回、マーリンズが1死一、三塁で、エミリオ・ボニファシオの右中間へのフライ。右翼ネート・シューホルツが掴むのを見て三塁走者のスコット・カズンズがタッチアップで本塁へ。シューホルツからの返球はショートバウンドだったため、ポージーはキャッチングに集中していたのだろう。身構えることも出来ずに、右肩からタックルをするようにつっこんで来たカズンズの体当たりを食らった。三塁走者の全体重がひざを折っていたポージーの左足にのしかかったための悲劇となった。(MLB.comで映像が見られます)

 昨年のナ・リーグ新人王でサンフランシスコ移転後ジャイアンツ初の世界一に導いた24歳のスーパースター候補。彼の負傷は、私も含めてメジャー大好き人間にとって大きな衝撃でもあった。もちろん、一番の痛手となったのはジャイアンツ。捕手出身のブルース・ボーチー監督は「ポージーの代わりは誰も出来ない。今回のプレーは野球の一部として、私も理解している。(激突プレーの多い)捕手は、それによって寿命を短くしたり、終わらせてしまう事がある。彼らを少しでも守る何らかのルール(罰則)が必要ではないだろうか」と私見を述べた。

 ポージーの代理人であるジェフ・バリーは、「ポージーはちゃんと走者の走路を空けていた」とした上で、すぐさま大リーグ機構、そして選手会に、常軌を逸したスライディングに対して、捕手を守る上での規則変更導入を問い合わせたという。実はNFL(全米フットボールリーグ)では、頭部とヘルメットへの危険なタックルを問題視しており、昨シーズン、複数回危険タックルをしたピッツバーグ・スティーラーズのLB、ジェームス・ハリソンに10万ドルの罰金を科している。また、5月24日には、複数の危険タックルにはチームにも罰則を科すことが正式に決まったばかりだから、それも加えることも忘れてはいなかった。

 本塁上での激突での大けがと言えば、1970年のオールスター戦でレッズのピート・ローズが、インディアンスのレイ・フォッシー捕手に体当たりを喰わせて病院送りにしたのが最も有名だが、走者としてケガをも厭わないプレーは大リーグでは日常茶飯事。今回のプレーもMLB公式ページが「カズンズはクリーンなプレーをしたか?」との質問に、YESと応えている人が60%前後で推移している。現役時代に「難攻不落のブロック」と称されたエンゼルスのマイク・ソーシア監督は「得点しようとする走者と、それを止めようとする捕手のアドレナリンが生み出すプレー。規則変更が必要か私には分からない」と現状維持のニュアンス。一方、レッドソックスのテリー・フランコーナ監督は「走者にテニスシューズを履かせよう思っているの? 誰もがケガを見たいとは思っていない。でも、ここはメジャーリーグ。時には併殺崩しをしなければならないし、得点しようと体当たりをするのも仕方ない」と議論を一蹴した。

 強打のマイク・ピアザがメッツ時代に体当たりを喰って脳震盪を起こした時は、ここまで話題にはならなかった。ポージーというニュースターとして将来を背負って立つ捕手の負傷だから巻き起こった議論。一日も早く、故障個所を完治させてグラウンドに戻ってくることを願ってやまない。

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コメント

>強打のマイク・ピアザがメッツ時代に体当たりを喰って脳震盪を起こした時は、ここまで話題にはならなかった。ポージーというニュースターとして将来を背負って立つ捕手の負傷だから巻き起こった議論。

そうじゃねえだろ。
明らかに度を越えているプレイだからだよ。
わかってねえなあ・・・。

MLBでは有望な新人を手荒く歓迎するということらしいので。

関係ないけど、この人出っ歯じゃなければ完全なハンサムなのになんか惜しいな。
でも、バッティングはシュアだし、相当若いけど雰囲気のあるいい選手ですね

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