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2011年5月22日 (日)

名選手トークも面白い野球知識検定。(第620回)

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 東日本大震災で延期となっていた野球知識検定(5、6級=マスターズリーグ主催、報知新聞社など後援)の東京大会が5月22日、都内豊島区にある大正大学で行われた。私は昨年12月のマスコミ向け検定で4級となったことで、プロ野球OBの近藤昭仁さん、江夏豊さんとともにゲスト試験官として出席させていただいた。

 受験者は180人。会場に向かうまで野球世代の50代、60代男性がほとんどかと思っていた。ところが、下は11歳の小学生から上は72歳まで千差万別。30代が最も多く、女性も20人余りと幅広いファンが挑戦した。最高齢の菅野祥子さんは、ご主人が元明大野球部員だというヤクルト・ファン。71歳の伊藤ヒロ子さんは巨人ファン。伊藤さんは昨年6級だったのが悔しくて昨年に続いて連続受験。5級(90点以上)を目指して、問題集の全400問(試験は100問で四択)をすべて大学ノートに書き写して備えたという。

 制限時間は50分。30分もかからずに問題を解き終わる人がいるかと思えば、ぎりぎりまで粘る人がいるなど、初めて試験官として受験者を眺めることが出来たのも貴重な体験。今回の5、6級検定の問題も読ませていただいたが、前回と同じようにプロ、アマ、ルール、メジャーなど各ジャンルからの出題で、中々ひねった問題もあり手強かった。結果は後日受験者に郵送されるが、合格証をもらった時のうれしそうな受験者の顔が目に浮かぶ。

 試験終了後には近藤さん、江夏さんのトークショー。昭和40年代に、大洋ホエールズと阪神タイガースの一員として対戦したお二人。通算成績は、もちろん(失礼)111打数24安打の2割1分6厘、22三振で江夏さんに軍配。それでも通算65本塁打のうち左腕から3本を放っている。「東京スタジアムで打たれました」と江夏さんが言われた通り、3本中2本までは千葉ロッテマリーンズの前身・ロッテオリオンズが本拠地にしていた東京スタジアム。「(江夏さんは)外角低めに投げ込める素晴らしい投手だった」と話しながら、超エースから3本打った小兵二塁手の意地を見たようだ。

 知識豊富な受験者だけに、たくさんの質問が飛んだ。一番面白かったのが、2人の苦手選手だ。近藤さんは「杉浦忠さん(南海ホークス)」と即座に答えた。リーグが別れているため、オールスター戦での対戦もない。それでも早稲田大と立教大での強烈な印象がそう言わせたのだろう。六大学野球年鑑で調べると、近藤さんが2年生だった1957年だけの対戦ながら10打数ノーヒット。3三振、内野フライ5、内野ゴロ2と外野に1本も飛んでいないのだから、分かる気がする。「(右打者に)ぶつかりそうな投球(カーブ)が、外角低めに決まるんだから、打てやしないよ」。1959年に南海ホークスで38勝4敗の大記録を作った下手投げ投手なのだから、誰もが納得する解答でもあった。

 一方、江夏さんの「背番号35の大洋の外野手」には意表を突かれた。すかさず、チームメートだった近藤さんが「林健造」と答えた。2人以外、誰もが首をひねった。私も記憶の片隅にすらなかった。「彼が打席に立っただけで、打たれそうな気がした」。江夏さんは昔を思い出すように話した。会社に戻って資料をめくると、1963年に平安高から大洋に入団。1973年日拓ホームフライヤーズ(現北海道日本ハムファイターズ)を最後に現役引退。通算481試合で728打数152安打の2割9厘の右打ちの選手。江夏さんとの対戦成績は通算31打数8安打の2割5分8厘。特筆する数字ではないのだが、プロ生活23本の本塁打のうち3本。それも江夏さんがデビューした1967年以降の7本中3本だから、すごい確率となる。本塁打が飛びだした場面は1968年5月15日が勝ち越しソロ、1969年9月12日が逆転2ラン、1970年4月29日が同点ソロ。その3試合は0勝2敗。3年間で61勝と全盛時代の左腕を苦しめた3発が強烈な印象となっていたのだろう。

約1時間のトークショーは、ここでは書ききれないほど、面白いエピソードに球界への本音まで飛びだした。野球知識検定に興味のある方は下記を確認してください。
http://www.89kentei.com/

【追伸】休憩室でお二方と「誰がプロ野球最速投手か」と話し合ったが、初登板完封デビューしながら、黒い霧事件で闇に消えた森安敏明投手(東映フライヤーズ)の評価が高かった。近藤さんに寄れば「尾崎(行雄=同じ東映フライヤーズ)は球が重かったが、森安は球が軽かった。でも速さならピカ一」。江夏さんも「ヤスベエ(森安)じゃないか」。かつて張本勲さんに聞いた時も同じ答えだった。残念ながら、私は生の映像を見たことがない。誰か映像を持っている方、ユーチューブに掲載してください。

 

コメント

第二回野球知識検定を受験させて頂きました。試験内容、トークショー共に面白かったです。
受験者の質問に対し江夏さんは真摯に、近藤さんは正直に答えて頂いたように思います。
マスコミで唯一4級合格者の蛭間さんのお話しももっと聞きたかったです。
夫婦で受験したのですが、妻はサインボールをもらえてとても喜んでいました。
これから一般受験者が4級3級2級1級と受験出来るようになる事を願っています。

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