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2011年6月 2日 (木)

11年目の壁か、イチローとプホルス(第622回)

 2001年の米大リーグ新人王、イチロー外野手(マリナーズ)とアルバート・プホルス内野手(カージナルス)の2人がそろって調子が上がってこない。前者はデビューから10年連続200安打&打率3割。後者は打率3割&30本塁打&100打点を10年間続け、現役最強打者と言われるスラッガー。昨年までの通算打率はプホルス3割3分1厘4毛、イチローが3割3分1厘0毛で現役1位を争っていた2人だ。

 シーズン前、故障さえなければそろって記録更新すると誰もが疑わなかった。ところが、5月が終わってイチローは224打数61安打で2割7分2厘。これは2008年の2割8分4厘、66安打を下まわる自己最低。現状のペースでは183安打にしかならない。一方のプホルスも2割6分7厘、9本塁打、31打点。本塁打の7号から8号の105打数のブランクはもちろんワーストだった。5月末時点で、打率は2002年の2割8分3厘を下まわり、本塁打は2007年とタイ、打点だけは同年の28点を辛くも上回りワーストは免れたが、こちらも6月以降の巻き返しがないと厳しい。

 メジャー11年目で大きく打率を落とした代表例として有名なのが、野球殿堂入りしたウェイド・ボッグス内野手だ。最初の10年間すべて3割をマーク、首位打者5回、7年連続200安打も記録した左打ちの安打製造機。この時点の通算打率は3割4分5厘を誇っていた。ところが11年目の1992年、何と2割5分9厘に落ち込んだのだ。この年のオフに日米野球に参加したボッグスに取材すると「低打率になった原因は分からないんだ。春に(レッドソックスと)複数年契約を申し込んだが蹴られた。そのしこりが残っていたと言えないし」と言葉を濁した。今季限りでカージナルスとの8年契約の切れるプホルスは、再契約問題でキャンプ直前まで交渉(プホルスがキャンプから公式戦中の交渉を拒否)し、まとまらなかった。ボッグスと同じようにメンタル的なものが、プレーや打撃に影響しているのではなかろうか。

 それに比べるとイチローの不振の要因を見いだすのは難しい。今年10月に38歳になる年齢から来る衰えなのかどうか判断は出来ない。4月と5月の成績の違いで目に付くのが、1回の先頭打者として迎えた打席での不振。4月は26打数7安打2四球(打率2割6分9厘、出塁率3割2分1厘)、それが5月に入ると25打数3安打1四球(同1割2分、同1割5分4厘)。最初の打席にヒットが出ないことで4月14回あったマルチ安打が7回と半減したのでも分かる。また、左腕投手に対して42打数18安打の4割2分9厘だった4月に対し、5月は33打数4安打の1割2分1厘。左腕の外角への変化球に手こずるケースが増えてきている。

 偶然にもチームのスーパースターが足踏み状態ながら、カージナルスはナ・リーグ中地区首位。マリナーズもア・リーグ西地区で首位に0・5ゲーム差の2位と好調に走っている。6月以降の爆発で記録を伸ばし、チームに栄冠をもたらすか、それとも、打撃低迷のままで、チームも地区最下位に沈み、地元ファンのブーイングを受けたボッグスのようになるのか、目が離せない。

コメント

蛭間さん。イチローよりも松井秀喜の心配をしてください。きょうのレッドソックス戦も併殺崩れとセンターフライ、あとは三振。まったく見ていられません。松井シンパの報知では難しいかもしれませんが、叱責するコラムを書いてください。

蛭間様 イチロー選手の今後の動向について2001入団時からキヤンプ場アリゾナ、シアトルのホームゲームを年間60試合観戦してきましたがイチロー選手は多くのシアトルマリナーズの今までの選手とは精神状態、ゲームに対する考え方が違いがあります、それは人間性、両親の物の考え方が大きく影響していることは日本の文化を心の中に持ち合わせていることです、外国人選手とは根本的に違いがあります。この10年間一人外国の選手と一緒に行動はどんなにつらいことか海外に住む人間のみ理解できることです、その苦しみを表に出さずに耐えてきた人間が持つ強い心の力があります。イチローの精神と親からの文化がこれからのイチローの活躍に大きな力になります。武田

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