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2015年8月 5日 (水)

【高校野球100年】第7回 今後の100年に向け日本高野連竹中事務局長に聞く

 1999年のセンバツで沖縄尚学が沖縄勢初の全国優勝を飾ると、04年夏、駒大苫小牧が北海道勢初優勝し翌年も連覇。10年には興南が春夏連覇するなど、地域格差が無くなってきた。逆に戦前の強豪でもある東海、四国の地盤沈下も目につく。今年も各地方大会で熱のこもった試合が続き、ファンの熱狂度は昔と変わらないような感がある。

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今年も夏の地方大会は盛り上がりを見せた

 その一方で、団塊ジュニア誕生もあって03年に4163校まで膨れあがった参加校が、その後の少子化とサッカー人気上昇(野球離れ)の影響で減り続け、今年は3906校に。実は部員数が多いチームと少ないチームが二極化が進んでおり、9人満たないチーム同士による連合チームが最多の53になった。

 03年夏の代表49校で100人以上いたのは4校だったのが、今回は14校に増えた。また、夏の地方大会を除いて今春から各地区でタイブレイクがスタートした。投手の球数制限導入も課題の一つになっている。

 そこで日本高野連の竹中雅彦事務局長に聞いた。

 ―タイブレイクは本大会でも今後採用する?  竹中「(アンケートをとって)夏の地方大会は3年生最後の大会で反対意見が多い。ただ、本大会はけっして拒否反応ばかりではありません。採用の可能性はないとも言い切れません」

 ―部員数の二極化と少子化については?  「頭を痛めています。いい指導者のいる学校は生徒が集まります。それは仕方ありません。適正な部員数が何人かは断言できませんが、少子化傾向になる今後のことを考えるとバランスのいい部員数になって欲しいです」    ―投手の球数制限は?  「これも考えなくては、と思っていますが、ただ規則を作ると複数投手を持っているチームが有利になってしまいます」

 ―投手だけ、準優勝校から補強できるという制度は?  「面白いですけれど、甲子園は学校単位での大会ですからね」    ―連合チームが本大会に出場した場合は、どうなりますか。  「今はほとんどが早い段階で敗れていますが、(甲子園出場の場合)校歌やどの学校に優勝旗を授与するかなど問題が出てくるかもしれません。近い将来のために考えなくてはいけません」

 ―野球をしたことのない小学生が多くなり体力測定でのボール投げの記録が落ちています。それも理由の一つとして埼玉県の鷲宮高野球部ではスポーツ交流の一環で今年6月に地元小学校でボール投げ指導をしました。  「すばらしい試みだと思っています。事故の場合の責任問題もありますが、それを含め各地区の高野連がきちんと把握して、そのような底辺拡大につながる運動を広げていって欲しいですね」    各校野球部も地元に根付いた野球拡大の試みに少しずつ取り組み始めている。新たな100年に向け高校野球が、今後も少年達の憧れであり、ファンが応援したくなるようなイベントとして続いていって欲しいものである。=おわり=(8月5日付スポーツ報知紙面より)

 【豆知識】国体などで導入 タイブレイク

 甲子園大会の延長戦規定は1957年まで無制限。58年夏から99年まで18回で引き分け再試合。00年から15回で引き分け試合となった。延長10回、または12回に無死満塁などの条件で試合を決めるタイブレイクは、高校野球では国体や神宮大会、各地の春季大会で導入されているが、甲子園出場につながる秋季大会や、春夏の甲子園大会での導入は現状見送られている。

夏の大会決勝戦と大会代表選手(第86回~96回)
球場 大会(年度) 優勝 スコア 準優勝 代表選手
甲子園 第86回(2004) 駒大苫小牧 13-10 済 美 涌井 秀章(横 浜)
第87回(2005) 駒大苫小牧 5-3 京都外大西 平田 良介(大阪桐蔭)
第88回(2006) 早実 1〈15〉1 駒大苫小牧 田中 将大(駒大苫小牧)
決勝再試合 4-3
第89回(2007) 佐賀北 5-4 広 陵 中村 晃(帝 京)
第90回(2008) 大阪桐蔭 17-0 常葉学園菊川 浅村 栄斗(大阪桐蔭)
第91回(2009) 中京大中京 10-9 日本文理 菊池 雄星(花巻東)
第92回(2010) 興 南 13-1 東海大相模 山田 哲人(履正社)
第93回(2011) 日大三 11-0 光星学院 大谷 翔平(花巻東)
第94回(2012) 大阪桐蔭 3-0 光星学院 藤浪晋太郎(大阪桐蔭)
第95回(2013) 前橋育英 4-3 延岡学園 森 友哉(大阪桐蔭)
第96回(2014) 大阪桐蔭 4-3 三 重 岡本 和真(智弁学園)

【注】カッコ内数字は延長イニング。

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蛭間 豊章

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