メジャー初勝利に続き、日米の野球ファンの度肝を抜いた大谷の本拠地デビュー戦での初打席3ランは、長年メジャーを見続けてきた「ヒルマニア」こと本紙ベースボールアナリスト・蛭間豊章記者をも驚嘆させた。メジャー二刀流の系譜、さらには近年、米球界でなぜ大谷のような選手が生まれなかったのかを、独自の視点でひもといた。
日本ハム・大谷の大争奪戦がスタートする。今季、メジャー30球団中28球団までが視察に訪れた。獲得に熱心だったレンジャーズは、ダニエルズGMがポスティング入札を一番乗りで明言するなど、準備万端だ。チーム力や環境などを踏まえ、大谷が最も力を発揮できそうな球団はどこだろうか。
花咲徳栄(埼玉)が16安打14得点で広陵(広島)を倒し、春夏通じて初の全国制覇を達成した。全試合9得点以上での優勝は、1921年の和歌山中以来96年ぶり2度目。06年の60発を大幅に更新する大会新記録68本塁打が飛び出した大会を、圧倒的な攻撃力で勝ち抜いた。埼玉・大宮高野球部OBで、長年、同県の高校野球に愛情を注いできた本紙・蛭間豊章記者(63)が、県勢初の全国制覇までの道のりをつづった。
夏の県大会表彰式では県高野連会長が「今年こそ埼玉県初の深紅の優勝旗を持ち帰ってください」とあいさつするのが恒例だった。来年からはちょっと変わるのかと思うと感慨深い。
第67回を迎えたオールスター戦は昨年まで169試合が行われ、多くのスタープレーヤーが、幾多の名場面を披露してくれた。一度でも出場したのは1088人を数えるが、打者が《10度選出か30試合出場か75打席》、投手は《10度選出か10試合登板か投球回20》。の規準の中で、球宴成績をチェックしたヒルマニアが“オールスターの中のオールスターチーム”を選定した。投手と打者2回に分けてお送りする。初回は投手編。
投手は5人を選んだ。ただ、残念なことに近年は若くして好成績を残した選手が次々にメジャー挑戦するために、前記の規準をクリア(計28人)するのが難しくなっている。3イニング限定ということもあるが、現役選手では藤川球児(阪神)ただ一人なのは寂しい。
◆ブルワーズ7―5カージナルス(20日・ミルウォーキー)
開幕から3週間たったメジャー。今年最もファンを驚かせているのが、韓国球界から復帰し、打率4割1分5厘、8本塁打はともにナ・リーグトップを走るブルワーズと3年契約を結んだエリック・テムズ外野手(30)だ。
メジャー担当として、イチローの115本塁打はテレビなどでほとんど見ている。2007年のオールスター戦でのランニング本塁打もスコアを付けていた。しかし、この日のような感動的なアーチは初めてだ。
3月28日に行われたセンバツの引き分け再試合を2試合見て、なぜ改めて9イニングを戦う必要があるのか、疑問に思った。
12日の日本・オランダ戦の4時間46分に続き、C組のドミニカ共和国・コロンビア戦、D組のメキシコ・ベネズエラはともに4時間44分の長時間試合となった。WBCは春先に試合を行うために、投手の負担を減らす意味もあり、主催者側から細かい球数制限が設けられている。投手交代が頻繁に行われるため、試合時間が長くなるのは必然だ。しかし今大会のように、4時間を超えるゲームが既に6度というのは異例だろう。
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