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2016年10月13日 (木)

ウルトラ命 生き返る喜び

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 「ウルトラ命」第10回は66歳からウルトラマラソン挑戦を始めた伊藤喜一郎さん(71)=千葉・柏市=。毎年1レース出場とし、今年4月のチャレンジ富士五湖71キロの部を9時間27分52秒で走って男子70歳代で3位入賞を果たしました。

 私が所属するウィングAC(アスリート・クラブ)の仲間たちは毎春、チャレンジ富士五湖に参加。彼らは「上りが厳しかった」などと言いながら、「楽しかった」というオーラが体中からあふれていた。「いつか私も」という思いがこうじ、2011年の100キロの部に初出場。13時間42分14秒で完走できた。
 以後、毎年1回限定でウルトラに参加。チャレンジ富士五湖5回、しまなみ海道1回の計6回、ロングランを楽しんだ。年配の私から見たウルトラの魅力を3点、紹介したい。
 魅力その1 100キロは完走するだけで勲章もの。自信になって周囲のランナーたちからも認知される。時間内完走が目標ならエイドを十分、楽しめる。エイドが充実した大会はウルトラならではのものだ。
 魅力その2 レース中は何度も「もうダメ」という状態になる。じっと我慢して走っていると脚が回復してきて生き返ることができる。「こんなに頑張れる力があったんだ」という喜びも実感できるはず。
 魅力その3 前方のランナーの様子が突然、苦しそうになると「あ、死んだ」。心の中で「頑張れ、復活しろよ」と応援して追い越す。しばらくしてそのランナーが私を追い抜いていく時は「生き返った、よかったね」と祝福。頑張る姿を見てエネルギーをもらい、無言で励まし合える。60代、70代のベテランが完走できるのは、こうした精神的な意識ずけが上手くできた時のような気がする。
 70歳で迎えた昨年のチャレンジ富士五湖は、71キロを9時間50分40秒で年代別4位。71歳の今年はそれ以上の記録を狙って最初から突っ込み、35キロあたりからヘロヘロになった。結果は9時間27分52秒で去年のタイムを約23分短縮し、年代別3位入賞。私同様、すれ違う仲間たちが苦しそうだったので、「我慢、我慢。きっと生き返る」と祈り続けた。
 60代中盤からウルトラを始めた私が今なお走り続けられるのは、ウィングACで多様な練習を積めたおかげ。今後は練習のロング走で最後尾を走る初心者のサポート役などを務め、クラブに恩返ししたい。充実したランニング人生に向け、もっともっと頑張っていこうと思っている。
 ◆伊藤 喜一郎(いとう・きいちろう)1945年4月6日、東京都生まれ。ベスト記録はフルが3時間51分00秒(2010年、勝田=ネット)、100キロが13時間42分14秒(11年、チャレンジ富士五湖)。170センチ、60キロ。血液型B。
 写真=ウィングACの練習会で手賀沼周辺を走る伊藤さん(前列右、白いシャツの男性)

 次回「ウルトラ命」は21日

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