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2019年2月

2019年2月27日 (水)

80歳 気力のサブフォー

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 「元気な80代」第7弾は、24日の世界遺産姫路城マラソンを3時間58分49秒で完走した中橋富雄さん(80)=奈良市=。今季3本目のフルでシーズンベストのサブフォーを達成しました。

 昨年2月の愛媛マラソンを3時間49分14秒で完走後、11月の大阪は4時間3分54秒で「初めて4時間を切れなかった」とショックを受けた中橋さん。12月の奈良も4時間33分16秒と低迷し、その突破口として昨年末からハーフの大会に3回出場。11月のあいの土山を1時間52分50秒、今年1月の十津川温泉郷を1時間52分34秒、2月のいかるがの里・法隆寺を1時間45分44秒と次第に調子を上げ、24日の姫路城マラソンに臨みました。
 姫路城の目的は「サブフォー」。さらに、全日本マラソンランキング1位(17年度79歳=3時間47分4秒、大阪)を死守するため、「3時間45分」がターゲットに。そんな熱い「おじいちゃん」の背中を、ずっと追ってきたのが同じ奈良市民走ろう会の吉川泰子さん(60)。彼女も今季、故障が長引き姫路城が4時間切りのラストチャンスとなり、「おじいちゃんにも勝ちたい」と闘志を燃やしてました。
 姫路城での師弟対決は、中盤まで中橋さんが先行。29キロ過ぎで吉川さんが追いつき「じいちゃん来たよ。行くよ」と声をかけると中橋さんが再びリード。34キロ付近で歩き出した師をとらえた弟子は「これ飲んで追いかけてきて」とジェルを手渡し。「敵に塩を送って先に行きよった」と嘆く師を一気に引き離し、弟子は3時間54分20秒でゴールしました。
 右アキレス腱、ふくらはぎを痛めていた中橋さんは、40キロ地点でペーサーが引っ張るサブフォー集団に抜かれて「これはいかん」。残り2.195キロを12分18秒で盛り返し、3時間58分49秒でフィニッシュできました。
 54歳の時、単身赴任先の愛媛・松山市でダイエット目的でランニング開始。57歳でトライアスロンも始めて心肺機能を高め、64歳でマークした3時間4秒がベスト記録に。73歳で腎臓がんが見つかり腎臓一つを、75歳で胃がんを発症して胃の3分の2を摘出。それでも「腎臓は二つ、胃は3分の1が残ってる。体重が減ってよかった」と前向きにとらえ、いつでも最善を尽くすのが中橋流です。
 毎朝、6時からの7~8キロのジョギングが日課。春からは夕方も走り込んでマスターズ陸上に挑み、秋以降のフルマラソンに備えます。「今回は吉川に抜かれたけど、また背中を見せたる。今年以上の成績が来季の目標ですわ」。奈良のおじいちゃんはバリバリの現役です。

 写真=姫路城マラソンに出場した中橋さん(右から2人目。左端が吉川さん)

2019年2月25日 (月)

7・7函館 イカとビールで乾杯

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 7月7日に開催される「2019函館マラソン」のエントリーが本日25日21時から始まります。函館は楽しく・おいしく・走りがいのある「イチ押し」大会です。
 メインのフルの部は津軽海峡や函館山、赤レンガ倉庫群などを望めます。エイドステーションには漁り火がごめ丼、はこだて冷やし塩ラーメン、チーズオムレットなどの名産がズラリ。フィニッシュ後の「おもてなしフェスタ」も好評で、昨年は函館牛乳、がごめみそ汁、イカめしなどが振る舞われました。
 旅人をもてなすロケーションと運営は満点。津軽海峡からの風が厳しい年もありますが、イカとビールで函館アフターを満喫しませんか。
 詳細は下記の通りです。
  
 ・種目   フル ハーフ(ともに定員4000人)
 ・スタート フル=9時10分 ハーフ=9時
 ・参加資格 フル=5時間30分以内で完走 ハーフ=3時間以内で完走
 ・参加費  フル=9000円 ハーフ=5000円
 ・申し込み 2月25日~4月19日(定員になり次第、締め切り)
       ランネット、JTBスポーツステーション(宿泊付き)
 ・大会HP https://hakodate-marathon.jp/

 写真=赤レンガ倉庫前を通過するランナー。愛媛県から参加した新婚さんはタキシード&ウェディングドレスでフルの部を完走した(昨年の大会)

2019年2月19日 (火)

青梅 おいしいビールで乾杯

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 明日20日のスポーツ報知(東京本社版)「ランナーズ報知」は、17日に開催された第53回青梅マラソン(報知新聞社など主催)を特集しています。
 メイン企画では静岡市のランニングクラブ「静岡走ろう会」をクローズアップ。1975年に発足した同会は、これまで青梅マラソンのバスツアーを約40回実施しており、ベストを尽くして大会を楽しむ「特別な1日」を追いかけました。
 青梅市役所駐車場では今年もグルメフェスティバルが開催され、青梅麦酒VEPAR、奥多摩のVARTERE(バテレ)、福生の石川酒造TOKYOクラフトビール、天王洲T.Y.HARBOR BREWERが出店した「クラフトビールフェア」が大人気。10キロの部をそろって完走したチーム「おば3」の皆さんは即、おいしいビールで祝杯をあげてました=写真=。

2019年2月18日 (月)

青梅30キロ フル向けガチ走り

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 本日も17日に開催された第53回青梅マラソン(報知新聞社など主催)をリポートします。
 上の写真は1万3178人が出場した30キロの部のスタート直後の様子。フルマラソンに向けた「練習」とするなら、30キロはより実践的です。完走された方のコメントを紹介します。

 清水和典(57=1時間59分51秒)「初参加。下ってからの平坦が長かった。マスターズの埼玉県記録を更新できました」
 佐々木寿子(49=2時間2分52秒、40歳代1位)「前半の上りを頑張れば後半が楽。来月の名古屋ウィメンズで3時間を切りたい」
 野口直樹(49=2時間13分51秒)「最近は56歳の会社のライバルと同じ大会で勝負。今日は僕が勝って2勝3敗になった」
 岩瀬友香(43=2時間18分56秒)「4年連続の参加。今回は調子が良くてベストを15分更新でき、びっくりしました」
 松崎ゆき子(62=2時間35分8秒)「ここのアップダウンで頑張るとフルが楽になる。来月の東京は3時間40分を切りたい」
 柴田実奈子(57=2時間38分47秒)「去年と同じぐらいのタイム。上りがあって下りもあるのが青梅の好きな所です」
 西尾文宏(60=3時間14分42秒)「沿道の途切れない応援がうれしい。最後の5キロを気持ちよく楽しく走れるのが最高」
 木村亜紀子(48=3時間18分25秒)「初参加。景色に応援、エイドが素敵。私設エイドで食べたみかんがおいしかった」
 井上敦史(33=3時間41分32秒)「目標は3時間半だったけど…。練習不足で足が動かず、上りは歩いてしまった」(敬称略)

2019年2月17日 (日)

青梅 53回の伝統

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 第53回青梅マラソン(報知新聞社など主催)が17日に開催され、30キロと10キロの部にエントリーした約1万9000人のランナーが青梅路を駆け抜けました、
 1967年に始まり半世紀を超えた大会には「伝統」が詰まってます。スタート直後、ランナーが耳にするのはJ R青梅駅近くのCDショップから大音量で流れる松村和子の「帰ってこいよ」、奥多摩の山と川が織りなす美しい景観、次第にきつくなるアップダウン、疲労がたまる後半に一息つける私設エイドの多さ。大都会・東京とは思えない豊かな自然とちょっと懐かしい雰囲気が、リピーターが増える要因でしょうか。
 さて、今年はどんなドラマが待っているのか。18日、19日も青梅からリポートします。

 写真=東青梅駅付近を通過する10キロの部のランナー

2019年2月13日 (水)

83歳 100キロの夢再び

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 「元気な80代」第6弾は中野陽子さん(83)=東京都=。80代の女性の中ではずば抜けて速く、新聞やテレビ、専門誌などに引っ張りだこ。最も有名な高齢者ランナーの「今」を報告します。

 上の写真は2011年6月のサロマ湖100キロウルトラマラソンに初出場し、12時間30分10秒でゴールした中野さん(カメラのタカハシ提供)。70歳で走り始め、75歳で100キロ完走を果たして一躍「時の人」になりました。
 中野さんはマスターズ陸上でも活躍。「80―84歳」のカテゴリーでは800メートル(m=3分30秒)、1500m(6分52秒)、3000m(14分27秒)、5000m(24分44秒)、1万m(51分46秒)、フルマラソン(4時間11分46秒)のトラック、ロードの計6種目で世界記録を打ち立てました。
 彼女の1週間は走る日が3~4日(ロード2~3日、トラック練習1日)、スポーツセンターでのストレッチ1日、完全休養2日で、月間走行距離は約200キロとか。毎週1日は近所の特養ホームに出向き、リネン係として働いてます。
 「マラソンを通じた友人は20代から60代が多く、若くて元気な方が多い。反面、一般的なこととは違った感覚になりがちなので、自分の年代に近い方のいる特養ホームで働いて年相応の生活感や考え方に接するようにしています」
 20代後半からスキーに打ち込み、準指導員の資格も取得。その影響から70歳で走り始めた際も、まず、ランニング教室で基本を学んで記録を伸ばしてきました。71歳で迎えた初フルは4時間44分(06年、ホノルル)、73歳でマークした3時間49分(09年、北海道)がフルマラソンベスト記録です。
 それでも70代後半から記録は低下。昨年末に83歳となり、「以前は1キロ5分30秒でいけたのに、今は6分も楽ではない。記録が伸びてたころは雨が降っても走ってたけど、最近は『雨か、やめようか』。普通にこなしてた30キロ走も、せいぜい20キロになっちゃった」
 来月3日は東京マラソンに出場。その後、4月は日立さくらロードレース、燕さくらマラソン、5月は仙台国際ハーフマラソン、6月は利尻島1周55キロと、ハーフ3本とウルトラレースに出場予定です。
 「利尻島は今回が10回目の出場。前夜祭と後夜祭を楽しみ、人とのつながりができた。孫のようなラン仲間もいっぱいできてマラソンの輪が広がった。体は衰えてきたけど、今後は行ったことのない土地の大会に出たい。体調が良ければ100キロをもう1回、走ってみたいとも思ってます」
 153センチ、40キロ。小柄な「レジェンド」には夢の続きがありそうです。

2019年2月 7日 (木)

82歳 古河で6時間切り

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 「元気な80代」第5弾は、来月の古河はなももマラソンで6時間切りを目指す蓮尾和世さん(82)=千葉県=。タイムは確実に落ちてきましたが、ベストを尽くしてレースに臨みます。

 50代になって「運動がしたい」と水泳を始めた蓮尾さん。「カナヅチ」状態から上達し、マスターズ水泳の会員に。400、800メートルなどの長距離が得意種目となり、何度も年代別1位に輝きました。
 60代中盤、スポーツジムの若い仲間がランニングのことを楽しそうに話すのを聞き、「私も走ってみたい」。国際女子マラソンの出場資格をもつ女性にコーチを頼み、毎週1回、近所の公園で走り始めました。5キロ、10キロ、ハーフとレースの距離も次第にアップ。70歳になった2006年、翌07年の第1回東京マラソンの当選通知が届きました。
 初フルとなったその東京は5時間38分34秒で完走し、「60代の友人と手をつないでゴール。頑張ってきてよかったと感動しました」。その後、年2回はフルマラソンに挑戦するようになり、09年の東京では4時間42分18秒のベスト記録をマーク。「自分の課題を練習やケアなどで一つ一つ克服していくこと。もっと速く走りたい、長く走り続けたいと思える」マラソンの魅力に取りつかれました。
 もっとも70代前半で発症した左足の変形性ひざ関節症が次第に悪化。80歳で迎えたつくばマラソンは5時間26分41秒、82歳で出場した昨年の福岡マラソンはワースト記録の6時間4分33秒と不本意な結果が続いてます。
 「年相応の老化は受け入れてきましたが、福岡では初めての6時間台で恥ずかしかった」。来月10日の古河はなももマラソンが雪辱の舞台となります。
 現在は毎週木曜日に50代の女性と20~30キロ走。週2~3回、1人で10キロ前後を走り込んでます。月1回の鍼灸医院、左ひざのヒアルロン酸注射で体をケア。料理の際はカルシウムや鉄分などを取るように工夫しています。
 「古河では6時間を切りたい。全日本マラソンランキングに載るタイムは5時間台にしたい」と意気込む蓮尾さん。「こんなに頑張れる自分を今まで見たことがなかったから、マラソンはずっと続けたい。家事はいつでもやめられるけど、マラソンはゴールを目指すしかないでしょ。あと1か月、最善を尽くします」
 ご主人と娘3人、孫4人に囲まれる優しいおばあちゃんが、勝負モードに入ってきました。

 写真=近所の公園でジョギングする蓮尾さん

2019年2月 1日 (金)

87歳 東京への誓い

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 「元気な80代」第4弾は熊本道夫さん(87)=埼玉県=。60代で陸上競技を本格的に始め、米寿の年に迎える来月の東京マラソンで5時間切りを目指しています。

 中学校から大学までテニスや野球、ボクシングに打ち込み、「体育会系」だったという熊本さん。サラリーマン時代は登山に明け暮れ、国内の3000メートル級の山々をすべて登破。定年後にはカナダのバンフ近くにある登山学校に入学し、見聞を広めてきました。
 「若い時から運動に取り組み、ずっと走り続けてきた」ことで、61歳からマスターズ陸上の会員に。これまで800、1500、3000、5000、1万メートルのトラック種目に加え、5キロや10キロ、ハーフ、フルのロード種目に挑戦。現在はM85(85~89歳)の部で10キロ(56分24秒)、ハーフ(2時間10分12秒)、フル(4時間48分17秒)の日本記録保持者です。
 初フルは64歳の時、網走マラソンを3時間46分10秒で完走。翌年のボストンマラソンが100回目の記念大会と知り、出場資格を取るために出場しました。ボストンも3時間台の記録でゴールし、「沿道の家の前にテーブルが並んで料理が振る舞われ、ガソリンスタンドでバンド演奏があったりと、街をあげての応援に感動しました」。
 70代に入ると、世界7大陸の最高峰を制覇した米国人の著書に感動。その後、アコンカグア(6962メートル=m、アルゼンチン)、デナリ(6190m、米国)、キリマンジャロ(5895m、タンザニア)、エルブルス(5642m、ロシア)、コジオスコ(2228m、豪州)の5大陸5峰の登頂に成功しました。
 この間、74歳で出場したつくばマラソンで3時間23分34秒のベスト記録をマーク。山とマラソンで輝きを放つ一方、悲しいできごとを乗り越えてきました。66歳の時、妻・俊子さんが心不全のため64歳で死去。「あれが人生唯一の計算違い。つらかった分、頑張ってこれたと思う」
 現在は20代のお孫さん2人と同居。おじいちゃんが家事全般を受け持ち、チキンのトマトケチャップ煮込み、ポークリブなどの手料理が喜ばれています。
 毎日10キロの走り込み、早大スポーツ科学部のグラウンド(埼玉・所沢市)が拠点の「ワセダクラブ」の練習会で、来月の東京マラソンに向けた調整を続ける熊本さん。「東京は右ひざが痛くならなければ5時間を切りたい。毎日、女房に『東京を完走させてくれ。お迎えはその後にしてくれ』とお願いしてるんだ」とか。大丈夫、きっと奥さんが背中を押してくれますよ。

 写真=マイコースの所沢航空記念公園でくつろぐ熊本さん 
 

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