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ランナー

2019年1月21日 (月)

82歳 仲間と過ごす幸せ

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 今月7日にアップした猪又佐枝子さん(84)=北海道札幌市=に続く「元気な80代」第2弾です。今回は73歳で初フルを迎え、「走ることが楽しくてしょうがない」という中村克郎さん(82)=千葉・浦安市=を紹介します。

 65歳で退職後、健康のため近所のスポーツジム通いを始めた中村さん。トレッドミル上でのウォーキングにあき、屋外でのジョギングを取り入れたことが転機となりました。東京ディズニーランド周辺を走っていた時、地元の浦安ランナーズクラブ(RC)の会員と知り合い、72歳で同クラブに入会。そこから「人生が変わった」そうです。
 年齢や性別、職業などは関係なし。楽しく走って親睦を深めることが目的のクラブ活動が新鮮で、「毎日、がむしゃらに走るようになった」。73歳の時、つくばマラソンで初フルを迎え、4時間21分16秒で完走。その後、北は別海町パイロットから南は青島太平洋まで全国の大会へ。76歳で出場した、しまだ大井川マラソンinリバティでは4時間18分4秒のベストタイムを記録するなど、年を重ねての「青春」をエンジョイしてきました。
 浦安RCに入会して間もなく10年。多くの仲間ができ、「若い人に教えてもらった」というスマートフォンを自在に操り、FBの「お友だち」は150人を突破。「中村さんはFBへの書き込み、いいね!を押す回数が多い」(浦安RC関係者)と、そのマメさと気配りが人気とか。
 3年前、80歳の誕生日記念に出場した小布施見にマラソンでは、思わぬサプライズも。遠い長野県、早朝6時スタートだったものの、沿道には浦安RCのメンバー8人がスタンバイ。応援団の声援に背中を押されてハーフを2時間11分49秒で駆け抜け、80歳以上の部で1位に輝きました。「これが一番うれしかった。仲間に囲まれ、モチベーションを維持できる環境にいられる幸せを感じてます」。しみじみと話す口調に実感が込もってました。
 一方、昨年11月の大阪マラソンは33キロ過ぎに左足首を痛め、不本意な5時間20分42秒でゴール。その故障が長引き、今は走ることはセーブし、左右合わせて4キロのダンベルを使ったスクワットなど、筋トレ中心の毎日です。
 日本酒1合半の晩酌、週1回のステーキ、囲碁のインターネット対局を楽しむ中村さん。「囲碁は米国や中国、ドイツなどに対戦相手がいて、7~8時間、パソコンに向かっていることもあります。足は秋の大会までにきっちり治したい」。焦らず自然体で「復活」に備えています。

 写真=東京湾の堤防沿いを走る中村さん

2019年1月 7日 (月)

84歳 名古屋に挑む

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 2019年の「ランナーズ報知」は、本日7日からスタートします。新年の第1弾は北海道札幌市からのリポートです。

 猪又佐枝子さんは84歳。昨年3月の名古屋ウィメンズマラソンを6時間19分37秒で完走し、17年度の全日本マラソンランキングの女性最高齢者(83歳)となりました。このタイムは自身のベスト記録で、「私にはまだ伸びしろがある。もっと頑張りたい」と元気いっぱいです。
 高くなってきた血圧を下げるため、高齢者が走っていたことに刺激を受けて60歳で走り始めた猪又さん。1年後には5キロのレースに出場し「毎日が楽しくなった」。33歳で胃の3分の2を切除し、血清肝炎や急性すい炎などを患ったものの、ランニングが習慣となって「病気もどこかに飛んでいっちゃった」
 ハーフの記録は77歳で2時間6分台までアップしましたが、「ハーフはもう伸びない」と判断してレースはフル中心に。地元の北海道マラソンで初フルを迎えたところ、3年連続で25キロ地点の関門(3時間9分)につかまり悔しい思いをしました。その後、名古屋ウィメンズを走る二女の深澤康代さん(58)の応援に行くと、「ここだったら制限時間が7時間だからいけそう」と新たな目標を見つけました。
 2014年の名古屋ウィメンズは長女の金野実佐子さん(60)、二女の康代さんと親子3人で参加。娘たちは4時間台で、猪又さんは6時間24分で完走を果たしました。以後、家族での名古屋遠征が恒例行事となり、お母さんは少しずつ記録を伸ばしてきました。
 現在は会社員の康代さんと2人暮らしで、猪又さんが家事すべてを担当してます。起床は午前5時。バナナとお茶を取って6時半からテレビ体操し、夏場は6時50分から冬場は9時からのジョギングが日課です。雪の多いこの時期は、大きな交差点にかかる融雪装置の付いた歩道橋もコース。その歩道橋は1周200メートルのループ状になっていて、猪又さんは毎回50周をノルマにしています。
 今年3月の名古屋ウィメンズも母娘3人で参戦。「私はせっかちでじっとしているのが苦手。走っている時は束縛されないし、好きなことも考えられる。気分がいいのよ」と猪又さん。実佐子さんは「ママの前だと年のことや病気のことは言えません。『できない』とも言えないけど、すごく元気をもらってます」と楽しそうでした。

 写真=札幌市内の雪道を走る猪又さん

2018年4月25日 (水)

壽屋・稲田 3年目の誓い

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 順大時代に箱根駅伝に3回出場し、2年前に大手ホビーメーカー・壽屋(コトブキヤ)に就職した稲田翔威(24)が、22日に開催された東日本国際親善マラソン(神奈川・相模原市、ハーフ)を1時間7分7秒で制しました。
 快晴で気温が30度まで上がる状況下、前半2キロ付近でトップに立ってからは「1人旅」。「1キロ3分10秒ペースで押していく」というレースプラン通りに走り切り、2位に6分以上の大差をつける圧勝劇でした。
 この2年間、フルマラソンを7本消化。自己ベストが2時間22分50秒(2017年、東京)と伸び悩み、今季から年間スケジュールを一新。これまで出場してきた北海道や函館などの「夏フル」は見送り、ハーフやトラックレースを中心にして秋以降のフルに備えることにしました。来月は13日に富士裾野高原マラソン(ハーフ)、19日に東日本実業団陸上競技選手権(1万メートル)に出場してスピード強化を図ります。
 今月上旬、都内で行われた3千メートルの記録会では8分33秒をマーク。稲田は「良い滑りだしを切れたと思います。出た大会は優勝を狙っていきたい」と意欲を燃やしています。
 
 写真=表彰台の中央に立った稲田

2018年4月 3日 (火)

山口衛里 まず「6時間走」

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 本日も先月に開催された「トレーニング&コンディショニング シンポジウムin大阪 ~高機能食品がスポーツパフォーマンスを支える~」(報知新聞社後援)の様子をリポートします。
 男子マラソンの前日本記録保持者の高岡寿成・カネボウ化粧品陸上競技部監督(47)、シドニー五輪女子マラソンで7位に入賞した山口衛里・環太平洋大女子駅伝チーム監督(45)、日本陸連科学委員長として五輪などを支援してきた杉田正明・日体大教授(52)によるパネルディスカッションでは、山口監督の現役時代の練習方法が明かされ注目を集めました。
 本格的なマラソントレーニングに入る前は、まず「6時間走」を1人で取り組んでいたという山口監督。その目的は「体にきつさを覚えさせる体作りの一環で、ペースは1キロ5分でした」。会場に集まった約150人のほとんどが一般ランナーだったこともあり、場内からは「へぇ~」「そうなんだ」といった声が聞こえました。
 トップ選手が大会に向けて行う40キロ走に関しては、「私はマラソンを10本走ってます。その半分は40キロ走を数本入れて臨みましたが、結果が出ない。ある時から40キロ走を1本にし、20キロや30キロを増やしたら結果がついてきました」。一般ランナーに共通する山口監督の話に、また「へぇ~」という声が聞こえてきました。
 このシンポジウムの詳細は明日4日のスポーツ報知で紹介します。

 写真=熱弁する山口監督(右は日体大の杉田教授)

2018年4月 2日 (月)

高岡寿成 マラソンの極意

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 男子マラソンの前日本記録保持者の高岡寿成・カネボウ化粧品陸上競技部監督(47)が、現役時代の練習方法を披露しました。先月24日、大阪市内で「トレーニング&コンディショニング シンポジウムin大阪 ~高機能食品がスポーツパフォーマンスを支える~」(報知新聞社後援)が行われ、講演の中で42.195キロを走り抜く極意が明かされました。
 2月の東京マラソンで設楽悠太(26、ホンダ)に更新されるまで、日本記録(2時間6分16秒)を16年間も保持していた高岡監督。講演の内容は2004年アテネ五輪の代表選考会となった03年12月の福岡国際マラソンに向けた練習が中心で、①40キロ走②走行距離③大会の利用④スピード⑤1キロ3分ペースの維持の5項目を熱く語ってくれました。
 40キロ走は8月から11月まで9回実施され、1キロ3分30秒ペースで走って2時間20分で終えることがベース。「最初は40キロという距離に慣れてないから辛い。回数を重ねて楽になり力がついてきたことを実感しました」。最後の9回目には30~35キロのラップが14分24秒まで上がり、「終盤にレースが動くことを想定してペースを変化。速い動きに足が耐えられるかを確認しました」。
 走行距離は「故障のリスク」を考慮し、多くて月間1000キロ前後。トラックの1万メートルや駅伝、ハーフマラソンなどの大会に積極的に出場し、その目的は「マラソンの基本ペースとなる『1キロ3分』を余裕をもって走るには、それ以上のスピードが必要。大会をスピード練習に充て『1キロ3分』の脚力を維持すること」だったそうです。
 このシンポジウムにはシドニー五輪女子マラソンで7位に入賞した山口衛里・環太平洋大女子駅伝チーム監督(45)も出席。明日の当ブログでは、大会前に彼女が取り組んでいた「6時間走」などを紹介します。

 写真=司会者の質問に答える高岡監督

2018年2月15日 (木)

道下 ロンドン向け強化合宿

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 平昌五輪が連日、盛り上がっています。東京五輪・パラリンピックも2年後に迫り、こちらのアスリートたちのトレーニングも本格化しているようです。
 2016年9月のリオデジャネイロパラリンピック・女子視覚障害者のマラソンで銀メダルに輝いた道下美里(41)=三井住友海上=は10日から13日まで、千葉・富津市で行われたJBMA(日本ブラインドマラソン協会)の強化合宿に参加。初日は120分LSD、2日目は40キロ走、3日目は1キロ3分50~55秒のインターバル走を10本(リカバリーは約1分)、最終日は150分LSDなどを消化しました。
 昨年12月の防府読売マラソンは2時間56分14秒で駆け抜け、女子視覚障害者の世界記録をマーク。4月のロンドンでは2時間52分、本番の東京までには同50分切りを目標にしています。
 43歳で大一番を迎えますが、「ヨガの成果が出てきて股関節や肩甲骨周辺の可動域が広がり、体は進化してます。食欲もすごくあるんですよ」と元気いっぱいでした。

 写真=夕方のジョギングをする道下と伴走の青山由佳

2018年1月16日 (火)

24時間リレーの輪

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 先週末の13日夜、東京・新宿の居酒屋に4つのランニングクラブが集いました。昨年7月の「オートバックスPrezents第23回ランナーズ24時間リレーマラソンin富士北麓公園」(山梨・富士吉田市)に出場した「RUNだば」、「まぐろ軍団」、「ビッグマウス」、「うぃうぃんず」の計28人が楽しい一夜を過ごしました=写真=。
 「RUNだば」は昨年の大会で、米国の人気アニメ「ミニオンズ」のキャラクターで不思議な生き物の「ミニオン」に扮して3年ぶり3度目の仮装大賞をゲット。その本拠地の関西酒場「らくだば」につながりのあった3チームが招かれ、交流の場が設けられた次第です。ほとんどの方が初対面でしたが、そこはランナー同士。すぐ打ちとけ、お友だちになりました。
 ちなみに4チームとも10回前後の出場回数を誇る「24時間」の大ベテラン。毎年、メンバー決め、車やバスの手配、食事やドリンク類の用意、翌日の入浴や打ち上げ準備などに追われますが、乗り切った達成感と連帯感はひとしお。大変だと分かっていても、「今年も頑張ろう」となるようです。
 盛り上がったこの日の宴会は約3時間で終了。翌日のフェイスブックには「友だちの輪が広がったね」「つながりっていいもんだ」という書き込みが並んでました。

2017年10月18日 (水)

70歳 前田豊子さんに続け

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 黒松内町内一周駅伝大会(7区間、42.195キロ)が15日、北海道の同町で開催され、前田豊子さん(70)=余市町=率いる「あれから10年バーバラスペシャル」が3時間17分28秒で女子の部3位に入りました。

 「あれから10年―」は、10年前の同大会にも同じメンバーで「バーバラスペシャル」として出場。この時は前田さんの還暦を祝うために親しいラン仲間が集まり、2時間44分4秒で優勝しました。今回は前田さんの古希(こき)に加え、「この10年、いろんなことがあったよね」という感慨もあって、チーム名の最初に「あれから10年」を付け足したそうです。
 「前回は勝負をかけてぶっち切りましたが、今回はみんな年をとってガタガタ。でも、集まれただけで幸せでした」と前田さん。10年前は独身で現在は3人の子育てに追われる坂本祐美さん(37)はこの駅伝が復帰戦。「今日は手応えがあった。忙しい毎日ですが、これから少しずつ大会に出たいです」と大きな刺激になったようです。
 前田さんはこれまで、東京(現さいたま国際・代表チャレンジャーの部)16回、名古屋(現名古屋ウィメンズ・エリートの部)12回、大阪11回と、国際女子マラソンに計39回出場。今年6月のサロマ湖100キロウルトラマラソンは12時間47分36秒で、8月の北海道マラソンは4時間2分30秒で完走し、今なお北の大地を代表するランナーです。
 そんな大先輩の背中を、駅伝のメンバーたちはずっと追い続けてきました。
 「原点」「目標」として慕ってきたのは太田尚子さん(48)。1999年の洞爺湖マラソンでは、優勝した前田さんと並走し残り5キロで離され2位に。「50代でこんなすごい方がいるんだ」と驚いたとか。大会で出会うたび、「距離を踏みなさい」「国際に出ると勉強になるよ」と前田さんに教えられた太田さんは、2001年から洞爺湖8連覇を達成しました。
 70代に入り、「ここ数年はタイムが1キロ1分ずつ落ちてきた」と嘆く前田さん。練習量も減ってますが、太ももの強化に効果のある太極拳を週2~3回消化し、体力・筋力維持に努めています。年内のレースは来月の作.AC 真駒内マラソンで終わり、来年は4月の伊達ハーフマラソンから始動します。
 「今は体調が1年ごとに変わるから先のことは分からない。まあ、それでも懲りずに走っているのかなあ。10年後、80歳で駅伝? それはないでしょう」。偉大な「レジェンド」は楽しそうに笑ってました。

 写真=チームのメンバーとポーズを取る前田さん(左から3人目)

2017年10月13日 (金)

隣のレジェンド 気負わず大阪へ 

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 「隣のレジェンド」最終回は、山口勇吉さん(66)=大阪・富田林市=。6年ぶりに当選した大阪マラソン(11月26日)で、3時間45分切りに挑みます。

 走り始めるきっかけは、交通事故だった。28歳の時、追突され、ひどいむち打ち症に。処方された痛み止めをしばらく服用していたが、副作用で胃潰瘍になって入院した。その時、病室のテレビで見た第1回東京国際女子マラソンの中継にくぎ付けになった。大阪府の市民ランナー・村本みのるさんが2時間48分52秒で日本人選手トップの7位に入り、「普通の主婦でも頑張ればできるんだ」と大きな刺激を受けた。
 入院前は歩くとフラフラになるほど体調がすぐれず、「子どもがまだ小さいし、とにかく丈夫にならないと。退院したら、毎日できるランニングを始めよう」。そんなことを考えていた時、偶然目にした村本さんの快走が背中を押した。
 近所のジョギングから始まり、次第に距離が延びていった。3年後、初フルとなった篠山は後方からスタートしたものの、2時間56分台でゴール。いきなりサブスリーランナーとなって周囲を驚かせた。
 「最後はヘロヘロになって歩いてました。でも、タイムを知って自信になった。あれでハマってしまったなあ」。200キロ前後だった月間走行距離は300キロ、400キロに。ラン仲間から登山の効用を聞くと、休みの日に奈良・御所市と大阪・千早赤阪村の境にある金剛山(標高1125メートル)、大和葛城山(同959メートル)に通い、2~3時間、急な上りも階段も走り通した。1500メートル5本のインターバル走も取り入れ、持久力と心肺機能を強化した。
 日々の努力が実り、40歳で迎えた福知山は2時間38分46秒のベスト記録をマーク。「当時は1人でコツコツと練習してた。とにかくガムシャラだった」と振り返る。その後、加齢とともに記録は低下。50代中盤でサブスリーは途切れ、昨年の神戸は3時間40分47秒だった。
 現在は15~25キロのジョギングがベース。週1回、約50メートルの流しを7本こなし、たまに1キロ4分のスピード走を1本だけ入れる。来月の大阪に向け、「30~35キロ走をあと2回はしたい」と言うが、「年だから、しんどいと思ったら素直にやめる」と自然体だ。
 ラン仲間と立ち上げたTBタートルズは今年、結成33周年を迎えた。山口さんは約15年間、会長を務める。孫5人の幼稚園や習い事の送り迎え、週2日の仕事もあって何かと忙しい。それでも「孫とかけっこしたいから、体力は維持しないと。用事の合間に走ってるよ」と楽しそうだった。
 ◆山口 勇吉(やまぐち・ゆうきち)1951年8月7日、熊本県生まれ。フルの出場回数は50回以上。159.8センチ、54キロ。血液型AB。

 写真=今年5月、TBタートルズの恒例行事「琵琶湖一周リレーマラソン」に参加した山口さん(前列右から2人目)

2017年10月 6日 (金)

隣のレジェンド 71歳トライアスリート

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 「隣のレジェンド」第6回は、トライアスロン歴10年を誇る安部幸男さん(71)=東京・稲城市=。「健康のためだけでは続かない。目標を持つこと」をモットーに、競技に打ち込んでます。

 トライアスロン3種目の練習を、安部さんはコンスタントにこなす。スイムは火、土曜に2500メートル。バイクは週2回、多摩川沿いを中心に40~50キロ。ランは週3回、バイクの後の5キロとランのみの15キロ。「スイムとバイクは負担が軽く、慣れれば平気」という。
 地道な努力が実り、63歳と65歳の時に宮古島(スイム3キロ、バイク155キロ、ラン42.195キロ)、67歳で佐渡国際(スイム3.8キロ、バイク190キロ、ラン42.195キロ)と、ロングディスタンスの両トライアスロン大会を完走。「半日かかるレースなのでゴールできないと思ってた。だから、すごい達成感だった」
 30歳を過ぎたころ、体重が76キロになった。ダイエットのため、近所の温水プールで水泳を始めた。ウォーキングにも励み、体重は1年間で60キロ台に。マスターズ水泳にも出場するようになり、55歳の時には全国大会の200メートル・バタフライで年代別の金メダルに輝いた。
 「フルマラソンはどんなものだろう」と思い立ち、59歳でランニング開始。約1年後のホノルルが初フルで、3時間48分で走り切った。60歳で迎えた板橋Cityを3時間37分52秒で走り、ベスト記録をマーク。「伸び盛り」の61歳の時、スポーツクラブの知人にトライアスロンを勧められ、あっと言う間に10年が経過した。
 これまでフルは18回出場して15回完走(リタイアはいわき2回、かすみがうら1回)。大会前は月間150~200キロを走り込むが、ここ数年は低迷。今年3月の板橋Cityは37キロ付近で「ガス欠」となって、不本意な4時間41分36秒に終わった。
 「4時間を切ろうと思って失敗した。1キロ5分30秒ペースがきつくなってきた」。フルに関しては弱音をはくが、トライアスロンは好調だ。6月の渡良瀬、9月の国営昭和記念(ともにスプリント=スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロ)は年代別で1位をゲットした。
 「仲間と達成感を共有すること、自分と闘って挑戦していく気持ちが大切。健康のためという理由だけでは続かないよ。レースに出ること、結果を出すことなど、目的をもつことが必要なんだ」。来年3月の板橋Cityでサブフォーに返り咲くことが、鉄人のターゲットだ。
 ◆安部 幸男(あべ・ゆきお)1946年7月4日、富山・八尾町生まれ。167センチ、56キロ。

 写真=自宅近くをジョギングする安部さん

 次回「隣のレジェンド」は13日掲載

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