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ランナー

2019年6月19日 (水)

遥かなサロマ湖 早めに給食

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 サロマ湖100kmウルトラマラソン(30日開催)に27年連続出場する鈴木健司さん(44)の連載「遥かなサロマ湖」は今回が最終回。大会初出場者、ウルトラ初挑戦者が確実に完走できる当日のポイントを紹介してもらいました。

 【防寒対策】大会開催時の最低気温は昨年まで4年続けて8~9度台。最高気温は昨年こそ22度を超えましたが、2017年までの3年間は13度台だったため、低体温症になってリタイアする人が続出しました。当日は長袖シャツやアームウォーマー、雨用ポンチョなどの防寒グッズを必ず用意しましょう。夏の大会ですが、北海道東部のオホーツク海に面したコースは午後から夕方にかけて冷え込む日もあります。現地の天気予報をしっかりチェックし、前半と後半用の準備を進めて下さい。
 【固形物】コース上のエイドステーションは、20キロまで食べ物が出てきません。最初にジェルや水分ばかりを取り過ぎると食欲が低下し、エイドでの給食不足となってエネルギー切れを起こします。固形物をウエストポーチなどに入れ、早め早めの給食に努めましょう。私はトレイルランナーやハイカーが愛用する塩餅「山よりだんご」(12個入り80グラム、378円=税込み)を前後半で1袋ずつ消化。エイドで提供されるあんパンやバナナ、おにぎりなども少しずつ食べるようにしています。
 【小さな目標】54.5キロ地点のエイドは預けておいた荷物を受け取り、着替えや補給をしてリフレッシュする場ですが、ここでリズムを崩す人が多いので要注意。私は毎回、イスに座らず10分ほどで出発しています。80キロ以降の終盤はベテランでも苦しくなって歩きが増えるもの。そんな時は「電柱1~2本」という小さな目標区間を見つけて走れば前に進めます。ゴールでは最高の笑顔をキープ。未知の距離を乗り越えたことが自信になって、新たなスタートを切れるはずです。(おわり)

 ◆鈴木 健司(すずき・けんじ)1974年9月27日、東京・世田谷区生まれ。サロマ湖100キロは26回出場して22回完走(リタイア4回)。サロマ湖ベスト記録は10時間45分59秒(93年)。フルマラソンベストは3時間15分3秒(98年、勝田)。身長180センチ、体重76キロ。血液型AB。
 ▼ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/artsuzuki/
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 写真=笑顔で走る鈴木さん(左端、2017年の大会)

2019年6月12日 (水)

遥かなサロマ湖 完走へのコツ 

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 今月30日のサロマ湖100kmウルトラマラソン開催まで3週間を切りました。北の大地に魅せられ、今回で27年連続出場となる鈴木健司さん(44)が語る連載「遥かなサロマ湖」第2回は「レースメイク」。初挑戦者が余裕をもって完走できるペース、コツを紹介してもらいます。

 【13時間】私が勤務するスポーツ用品専門店「アートスポーツ」では毎年、ウルトラマラソン完走クリニックを開催しており、私自身が講師として各大会に向けた対策をお伝えしています。多くの大会が100キロの部の制限時間を14時間に設定する中、サロマ湖は13時間。1時間短い分、ある程度のスピードが必要です。4月以降のクリニックにはサロマ湖に初めて出場する受講者が目立ち、以下のペース配分を参考にしてもらっています。
 【6分30秒】サロマ湖100キロを無理せず走り切る組み立ては、まず最初の50キロを1キロ7分で。次の30キロを8分、残り20キロを9分で走れば、12時間50分でゴールできます。もっとも当日の気象状況や体調次第でパタッと足が止まり、歩きやエイドステーションで休む時間が増えてしまうのがウルトラレース。そこで前半の50キロまでは1キロ6分30秒で刻み、後半に向けた「貯金」を作ることを勧めています。
 【午後3時】長丁場のウルトラは想定通りにいかず、最終盤で故障などのトラブルに見舞われがち。それだけにサロマ湖初挑戦の方は、80キロ地点を10時間以内、午後3時までの通過を目指しましょう。残り20キロの所で制限時間まで3時間の余裕があれば、走って歩いて何とかゴールできます。その意味では65キロあたりから80キロ付近までが完走できるかどうかの分かれ目。疲労がピークとなる時間帯ですが、一番の踏ん張り所です。

 ◆鈴木 健司(すずき・けんじ)1974年9月27日、東京・世田谷区生まれ。サロマ湖100キロは26回出場して22回完走(リタイア4回)。サロマ湖ベスト記録は10時間45分59秒(93年)。フルマラソンベストは3時間15分3秒(98年、勝田)。身長180センチ、体重76キロ。血液型AB。
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 写真=2016年、20回目の完走を果たした鈴木さん(右側は獲得した完走メダル)

 ★アートスポーツ 6月のウルトラマラソン完走クリニック
 15日(土)本店(御徒町)=午前9時30分~11時45分。1000円
 申し込み先 e‐moshicom(イー・モシコム)

 次回掲載=19日(水)

2019年6月 5日 (水)

遥かなサロマ湖 27年連続出場

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 第34回サロマ湖100kmウルトラマラソンが今月30日に開催されます。今大会で27年連続出場となる鈴木健司さん(44)は勤務先のスポーツ用品専門店「アートスポーツ」主催のウルトラマラソン完走クリニックの講師、自身の練習及び準備で大忙し。大学時代から北の大地を駆け抜けてきた鈴木さんが、今週から連載「遥かなサロマ湖」を担当します。

 【初挑戦】小学校6年の時、兄と一緒に道南(北海道南西部)を旅行し、「何て広いんだ」と北海道が大好きになった。中学校で陸上部に入り、ランニング専門誌「月刊ランナーズ」を読み始めてサロマ湖ウルトラのことを知った。見知らぬ道東の地への憧れが膨らみ、大学入学後の1993年6月、サロマ湖100キロの部に初出場。冷たい雨が降り続き最高気温が11度の状況下、1キロ6分ペースで走り続けた。50キロ地点を5時間3分で通過し、途中で着替えもせず10時間45分59秒でゴールできた。
 【リタイア】大学時代はアルバイトで「サロマ資金」を稼いだ。出場3回目の95年の大会は軽さ重視のシューズを使用したため、30キロ付近から脚が痛みだして77キロで初リタイア。ゴール地点で多くのランナーを出迎えながら、「何で自分から走ることをやめたのか。監視員に『止まって下さい』と言われるまで、なぜ走らなかったのか」と後悔した。リタイアはこれまで計4回。その翌年、残念な結果に終わった場所を通過する時には「いけるぞ。過去の自分に勝って完走を勝ち取るんだ」と強く思うようにしている。
 【完走22回】30歳でサロマンブルー(完走10回)、41歳で現役最年少となるグランドブルー(同20回)の称号をゲット。完走数は22回まで伸びたものの、練習不足や加齢の影響もあってタイムは年々落ちてきた。昨年までの3年間は16年が12時間59分11秒、17年が同59分39秒、18年が同59分35秒と、制限時間の13時間ギリギリでフィニッシュ。「鈴木さんに抜かされなければ大丈夫」という声をよく聞くけど、そんな私だからできる実践的な完走アドバイスを当連載でしていきます。
 ◆鈴木 健司(すずき・けんじ)1974年9月27日、東京・世田谷区生まれ。フルマラソンベスト記録は3時間15分3秒(98年2月、勝田)。身長180センチ、体重76キロ。血液型AB。
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 写真=2013年、18回目の完走を果たした鈴木さん

 ★アートスポーツ 6月のウルトラマラソン完走クリニック
 8日(土)新宿東口ビックロ店=11時30分~13時45分、15時30分~17時45分。無料
 15日(土)本店(御徒町)=9時30分~11時45分。1000円
 申し込み e‐moshicom(イー・モシコム)から

 次回=12日掲載

2019年5月30日 (木)

祝ベスト サブスリー②

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 「祝ベスト」最終回は、不本意な結果だった大会を冷静に分析し、再調整して臨んだ昨シーズン最終戦でサブスリーをゲットした小泉緑さん(30)=神奈川県=です。

 高い目標を掲げて仲間同士が切磋琢磨する「Breakthrough」(ブレイクスルー=限界突破の意味)に入会した昨年5月から、サブスリーを意識し始めた小泉さん。福岡国際(Aグループ2時間27分以内)、びわ湖(2時間30分以内)出場を目指す男性、東京エリート(2時間52分以内)資格取得が目標の女性と接して目を見張った。30代から50代までのメンバーたちが必死で走り込む姿に、「みんなの日ごろの意識や取り組み方を学べば、サブスリーも夢ではない」と思った。
 毎週土曜日は都内のトラックや公園を使ってのブレイクスルー練習会。ペース走などの設定タイムは各自で考え、終了後にはフェイスブックに「振り返りメール」を送る。仲間のメールには「意見やアドバイス」コメントが返信され、「目標へのプロセスをみんなで考え、全員でやっていこうというスタイルが刺激になった。きっかけやヒントをメンバーにもらい、最後は自分の力で考えていく癖がつきました」と小泉さんは振り返る。
 月に350キロほど走り込んで臨んだ昨年11月のつくばは3時間0分23秒。サブスリーまであと一歩だったが、「勇気がもてずギリギリのラインを狙い過ぎ。給水ができない所もあって後半、上げられなかった」と敗因を分析した。
 初出場となった今年1月の大阪国際女子は、直前に気管支炎にかかり3時間15分7秒。体調は最悪だったが、「次につながる展開でいこう。弱気になったつくばの反省を生かそう」と前半から飛ばした。後半は大きく失速したものの、無理は承知でテーマをもって走り切った。
 その翌日、「楽しく走って今シーズンを終えたい」と3月のソウル国際にエントリー。2月の走行距離は245キロに抑え、強度も落とした。疲労回復と自信を取り戻すことを最優先とした。
 初めての海外レースだったが、気負わずリラックスしてスタート。気温2~10度と走りやすい環境下、1キロ4分15秒前後のペースをキープした。道路幅が狭くなり、地元の人たちが熱い応援を繰り広げる30キロ付近では「おねえさん、カッコいいよ」という声援をもらった。気分よく2時間59分6秒でゴール。シーズン最終戦でサブスリーランナーになった。
 2012年に迎えた初フルは4時間52分だった小泉さん。「走り始めたころは、サブスリーなど夢にも思いませんでした。ただ、様々な仲間と知り合って、ここまでくることができた。新しい方と出会うことで自分の考えも変わる。ブレイクスルーでは改善とアクションの繰り返しで、これは仕事にも生かせてます。共に練習し、たくさん応援してくれた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」(終わり)

 写真=ソウル国際を走り終え、仲間と健闘をたたえ合う小泉さん(左から2人目。白いシャツ姿)

2019年5月24日 (金)

祝ベスト サブスリー①

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 「祝ベスト」第5回は月間走行距離を300キロ以上に延ばしてサブスリーを達成した塚田健太郎さん(39)=千葉県=です。

 20代後半になり、運動不足解消のために走り始めた塚田さん。当初は週1ジョガーでレースも10キロ止まりだったが、2013年の春、「つくばマラソンに出よう」と職場の仲間に誘われた。近隣の大会だったこともあり気軽にエントリー。「どうせ出るならサブフォーを目指そう」と練習量を増やした。
 月100キロほどの走り込みで挑んだ初フルは3時間49分31秒。あっさり4時間切りを果たしたが、「30キロ過ぎに急激に体が動かなくなった。歩かなかったけど、ゴールまでが長かった」。その後、「もっと頑張ってみよう」という思いがふくらみ、地元のランニングクラブ・流山CJ(コミュニティ・ジョガーズ)に入会した。
 記録向上を目指す30~50代の人たち、健康のために走り続ける年配の方々が和気あいあいと楽しむ流山CJの「水」が心地よかった。「練習を強要されることもなく、会員それぞれが自分の目的に向かって走っていた。どこかに『緩さ』があるのが僕には合ってた。一緒に過ごすメンバーに恵まれました」という。
 新しいラン仲間に誘われ、3年前から都内の夜間練習会に参加。トラックでのインターバルやペース走を毎週こなしてきた。少しずつ記録も伸び、17年のつくばは3時間2分43秒でゴール。流山CJのメンバーからは「そろそろ(3時間を)切れるよね」とハッパをかけられるようになった。
 後半の失速を克服しようと、18年からは250キロ前後だった月間走行距離を300キロ超に。土曜日のポイント練習では江戸川河川敷の不整地を使い、1キロ3分台でのインターバル走を行った。満を持して臨んだ11月のつくばは16キロで干し梅を、20、30キロ地点でジェルを補給。1キロ4分10秒ペースを後半まで維持し、2時間58分25秒で走り切った。前年のつくばで出したベスト記録を4分以上更新し、念願のサブスリーランナーになった。
 社会福祉士としての仕事に追われながら、走歴10年となる塚田さん。走るノウハウを吸収し続け、日々のジョギングにも「こだわり」をもつようになった。
 「平日は夜のランニングが日課ですが、1キロ5分以内のペースで走ってます。遅く走ることに慣れてしまうと、速い動きから離れていってしまう。基本ベースとなるジョギングから、そのことをいつも意識してます」。今年も勝負レースはつくば。2時間55分、50分切りが次のターゲットとなっている。
 「僕をここまで押し上げてくれたのはサブスリーにこだわって頑張る先輩たち。今年も彼らの背中を追いかけていきたい」。さらなる高みへ、後輩がステップアップする。

 写真=流山市総合運動公園内でジョギングする塚田さん

 ★「祝ベスト」次回は30日に掲載します

2019年5月17日 (金)

祝ベスト サブ3.5②

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 「祝ベスト」第4回はランニングキャンプで刺激を受け、効率的な練習と本番直前のレースを組み合わせてサブ3.5を達成した漁師恵里子さん(33)=静岡県=です。

 中学校はソフトボール部、高校は陸上部で中長距離(1500、3000メートル)に打ち込んだ漁師さん。24歳の時、ダイエット目的で再び走り始め、半年後にはしまだ大井川マラソンで初フルを迎え、4時間19分24秒で完走した。
 2014年には、ハーフがメイン種目だった前身の静岡駿府マラソンがフル化された第1回静岡マラソンに出場。3時間34分48秒まで記録を伸ばし、一般女子29歳以下の部で7位入賞を果たした。だが、15年と16年大会は「モチベーションが保てず」、4時間台に低迷。17年は3時間38分43秒、18年は同45分2秒と盛り返し、「来年は3時間半を切れそう」と手応えをつかんだ。
 昨年のゴールデンウィーク中には静岡・小山町で開催された2泊3日のランニングキャンプに参加。フルマラソンで「3時間30~50分」を目指すグループの練習メニューをやり通せて自信になり、同時にメンタル面でも転機になった。
 「年上の方々がハーハーゼーゼーと息を切らしながら走っていて、『つらいけど私も頑張ろう』と思った。目標が同じラン仲間と一緒に過ごすことが楽しくて、高校時代の合宿の気持ちがよみがえってきました。『私は走るのが好きなんだ』とも認識でき、うれしかった」
 秋から距離を延ばし、1キロ4分~4分15秒のインターバル走(1キロ×2本、つなぎ500メートル)も消化。今年1月、安倍川河川敷で開催された静岡30Kは2時間28分20秒で、目標の1キロ4分55秒ペースで走り切った。その1か月後に行われた静岡マラソンでは、さらなる進化をとげて周囲を驚かせた。
 「この日のために練習してきたんだ。今までやってきたことを考えれば3時間半を切れる。絶対、切るんだ」。心を強くもってスタートすると体も連動した。40キロまで4分45~55秒のペースをキープ。残り2キロだけ5分台に落ちたが、ベスト記録を10分近く更新する3時間25分45秒でゴール。一般女子30歳代で10位に入るナイスランだった。
 来春、再び走り始めて丸10年となる漁師さん。ランニングへの思いは日増しに強くなっている。
 「マイナス思考になっていたり、このままの状況を引きずりたくない時は、ゆっくりでも走ることで気分がスッキリして笑顔になれます。唯一、自分自身に向き合える時間で、精神面や体の調子もよくなって日々、生き生きと過ごすことができる。気持ちを前向きにしてくれる私の原動力なんです」

 写真=静岡マラソンでバンザイしてゴールする漁師さん(手前)

 ★「祝ベスト」次回は24日に掲載します

2019年5月10日 (金)

祝ベスト サブ3.5①

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 昨年度のフルマラソン大会の自己ベスト達成者にスポットを当てる連載「祝ベスト」第3回は、緩やかなペースアップで5年ぶりにベスト記録を更新し、サブ3.5をマークした石田豪さん(43)=静岡県=です。

 2009年3月、結婚を機に禁煙とランニングを同時に始めた石田さん。同年4月には掛川・新茶マラソン10キロの部で初レースを迎えて49分34秒で完走した。翌10年10月のしまだ大井川マラソンが初フルで5時間8分48秒。「後半はほぼ歩いた。達成感はあったけど(フルは)もうやらないと思った。でも、翌日からジワジワと喜びがわいてきた」という。
 3回目のフルとなった12年のしまだ大井川は3時間52分47秒でサブフォー達成。だが、その後の富士山、板橋City、袋井クラウンメロンは、いずれも4時間台に逆戻り。14年6月、富士忍野高原トレイルレースのロングコース(約36.1キロ)に出場し、不本意な7時間2分30秒に終わり「脚力がないとトレイルはきつい。しっかり練習しないとダメだ」と痛感した。
 同年10月のしまだ大井川は3時間35分3秒と、ベスト記録でサブフォー復帰。「サブ3.5もいけるんじゃないか」と気をよくしたが、長女・伊織ちゃん(4)が生まれて育児に時間を取られ、十分な練習を積めなくなった。
 伊織ちゃんが幼稚園入学後、自分の時間がもてるようになった昨年6月、地元の静岡走ろう会に入会。30キロ走やトレイルラン、飲み会などの予定が入り、「仲間と一緒に走るからには速くなった方がいい」と気分も前向きになってきた。
 今年2月の静岡マラソンに向けた練習方針は「ロング走で脚づくり、インターバル走で心肺強化」。1キロ5分半から5分以内、4分50秒以内とペースを上げていく30キロ走を1月は3回、2月は1回消化。1キロ4分15~45秒のインターバル走は1月に2回行った。
 手応えをもって臨んだ静岡の5キロごとのラップタイムは
 25:55→25:27→25:1→24:52→24:35→24:46→23:50→23:16→9:53 
 最初は1キロ5分10秒前後で入って少しずつペースアップ。最後は4分30秒まで上がり3時間27分35秒で走り切った。14年のしまだ大井川の記録を5年ぶりに、しかも7分以上も更新して3時間半切りを達成した会心のレースだった。
 「後半は呼吸が苦しくて脚もつりそうだった。いい感じできてたからイケイケ状態で頑張った」と石田さん。走り始めて丸10年が経過し、「日々の積み重ねが一番、重要なんですね」。結果を出せない時期が長かったこともあり、口調には実感がこもっていた。

 写真=1月の静岡市民継走大会に静岡走ろう会のメンバーと参加した石田さん(右端)

 ★「祝ベスト」次回は17日に掲載します

2019年5月 3日 (金)

祝ベスト サブフォー②

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 昨年度のフルマラソンで自己ベストを達成した方をクローズアップする連載「祝ベスト」第2回は、夢のトライアスロン大会完走を目指してサブフォーをゲットした外山貴子さん(37)=千葉県=です。

 社会人になってからフットサルを楽しみ、2008年と09年の東京マラソンを6時間台で完走した外山さん。記録を狙うガチランナーではなかったが、ホノルルマラソンに出場した15年ごろから「大会ごとの土地を走って美味しいものを食べ、お酒を飲むことが大好きになった」。これまで10キロから100キロまでの40大会(フルは23回)に出場し、すべて完走。「レースを走ることが練習でした」という。
 17年10月下旬、「転機」が訪れた。トライアスロンに挑戦したくなって翌18年5月のホノルルトライアスロン(スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)に応募。全く泳げなかったが、週4回スイミングスクールに通い、2か月後にはクロールで25メートルを泳げるようになった。ホノルルトライアスロンは2時間57分20秒でゴール。その数日後、強者が集う19年4月の宮古島トライアスロン(スイム3キロ、バイク157キロ、ラン42.195キロ)にエントリーした。
 「ホノルルも宮古島も、トライアスロンの神様が降りてきた感じ。宮古島は抽選大会で、外れたら『まだ早い』、当たったら『行きなさい』というお告げだと思って、神様にゆだねました」。結果は当選だったものの、「スイムとバイクは期待できない。サブフォーの脚力がないと宮古島は完走できない」と冷静に判断し、マラソン大会を有効利用することにした。
 今年1月はハイテクハーフ、フロストバイト、新宿シティのハーフ3大会に出場。フロストバイトは1時間50分19秒で、ハーフのベスト記録をマーク。3月の古河はなももは「1キロ6分台に落とさない」と踏ん張って3時間56分28秒。ベストを16分更新してサブフォーを達成した。
 宮古島はスイムとバイク、ランを合わせ12時間58分12秒でフィニッシュ。苦手のスイムとバイクで約1時間の「貯金」ができ、余裕をもってランに臨んだ。しかし、暑くなって氷入りの水とコーラを続けて飲んだことで腹痛に。トイレに何度も駆け込み、走って歩いて約6時間。制限時間30分前に何とかゴールゲートをくぐった。
 「一番しんどいマラソンでしたが、サブフォーできた『脚』が残ってたから前に進めた。胃腸の強いはずの私なのに意外な展開で、貴重な体験になった」と外山さん。今月から9月までトライアスロン4大会にエントリー。管理栄養士として目一杯働きながら、「3種目」に磨きをかけるつもりだ。

 写真=宮古島のゴール後、笑顔を見せる外山さん

 ★次回「祝ベスト」は10日に掲載します

2019年4月26日 (金)

祝ベスト サブフォー①

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 昨年度(2018年4月~19年3月)のフルマラソンで自己ベストをマークした人の歩みや練習方法などを聞く連載「祝ベスト」を、今週から掲載します。第1回は9本目のフルで念願のサブフォーを達成した福地恒夫さん(62)=千葉県=です。

 大学時代は登山、社会人になってからは週1回のテニスを続けていた福地さん。13年6月に流山市に転居後、走り始めた。同年10月、流山ロードレースの10キロで初レースを迎え、55分41秒で完走。「若者や年配の方、いろんな人たちと一緒に自分も走れた。ここは晴れ舞台なんだ」と感動し、各地の大会に出場するようになった。
 16キロ、ハーフ、30キロと距離を延ばし、16年10月の水戸黄門漫遊が初フルとなり4時間10分40秒でゴール。翌11月のつくばにも出て、こちらは4時間12分49秒だった。両レースとも「35キロ以降は別世界。何てきついんだろう」と痛感。同時に「4時間を切りたい。でも1人で走っていては限界がある」と感じ、17年6月に地元のランニングクラブ・流山CJ(コミュニティ・ジョガーズ)に入会した。
 サブスリーを目指す30~40代、しっかり練習してサブフォーをキープする60~70代の会員の姿に刺激を受けた。「4時間を切るには月200キロの走り込み」「レース直前の30キロ走」など、ランナーに必要なテクニックも聞いた。多くの情報に接して人脈も広がったが、ここから福地さんの苦闘が始まる。
 18年2月の愛媛マラソンは4時間1分21秒。目標まであと一歩だったが、4月のかすみがうらはガス欠で同25分41秒、10月の水戸黄門漫遊は両ふくらはぎのけいれんで同23分4秒、11月のつくばは両太もものけいれんで同18分53秒に終わった。
 「こりゃダメだ」と落胆したものの、毎週水曜夜には都内の練習会に参加。トラックを使った1キロ4分30~50秒のインターバル走をこなしてきた。今年1月、9本目のフルとなった勝田全国では、けいれん対策として5キロごとに塩タブレット、20キロと30キロ地点でジェルを補給。1キロ5分台のイーブンペースを守り、ついに3時間58分46秒のサブフォーをゲットした。
 「つくばは塩タブレットを忘れて失敗。なかなか結果を出せなかったけど、流山CJにはお手本になる先輩が多く、目標を突破する力になりました」と福地さん。3月の羽生さわやか(ハーフ)では1時間45分21秒のベスト記録もマーク。63歳で迎える今季も、さらなる進化が期待できそうだ。

 写真=羽生を走り終え、ラン仲間と健闘をたたえ合う福地さん(中央右)

 ★「祝ベスト」次回は5月3日に掲載します

2019年3月28日 (木)

84歳 名古屋で自己ベスト

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 今年1月から3月まで連載した「元気な80代」の続報です。
 この企画にご登場いただいたのは、今なおフルマラソンに出場する8人。そのうち7人が2、3月の大会に出場しましたので、結果をお伝えします。
 ★2月24日・世界遺産姫路城マラソン
中橋富雄さん(81)=3時間58分49秒
 ★3月3日・東京マラソン
中野陽子さん(83)=4時間51分24秒、熊本道夫さん(87)=25キロでリタイア
 ★3月10日・名古屋ウィメンズマラソン
猪又佐枝子さん(84)=5時間21分18秒
 ★3月10日・古河はなももマラソン
蓮尾和世さん(82)=5時間52分46秒、鈴木昌男さん(81)=25キロでリタイア
 ★3月17日・板橋Cityマラソン
市田進さん(81)=3時間52分13秒

 札幌市在住の猪又さんは2018年度・全日本マラソンランキングで女性の最高齢者。今回の名古屋ウィメンズではベスト記録を更新し、「調子がよくて疲れなかった。スタート前に『おいくつですか?』と聞かれて『84です』と答えたら、周りの人たちが一斉に振り向いた。一緒の写真撮影を頼まれたりして何か人気者になったみたい」と笑ってました。
 猪又さんの長女・金野実佐子さん(60)も4時間35分6秒、二女・深澤康代さん(58)も4時間23分7秒で完走。母娘3人で5年連続、名古屋を走り切りました。
 「元気な80代」の猪又さんの記事は1月7日にアップ。冬期は融雪装置のある歩道橋上での走り込みなど、雪国ならではの練習方法を紹介しました。ご確認下さい。

 写真=名古屋ウィメンズの完走賞のティファニーを手に猪又さん(中央)を囲む娘の実佐子さん(左)と康代さん(右)

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