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2017年5月12日 (金)

大仁田の7度目引退よりも還暦現役を考える…金曜8時のプロレスコラム

  元参院議員の大仁田厚(59)が10月31日に束京・後楽園ホールで引退試合を行うことを発表した。1985年の最初の引退から復帰、引退を繰り返してきた大仁田にとっては、7年5か月ぶり7度目の引退となる。

  「どの口が言ってるのかと言われるかもしれません。腹の立つ人もいるでしよう」と大仁田が言うとおり、あきれるコメントがあきれるほど集まっているが、ここでは大仁田が10月25日に還暦を迎えるのを機に「最後の引退」を決意したことを論点にしたい。

  還暦記念試合で、赤いちゃんちゃんこを着てリングに上がったジャイアント馬場さん(1998年1月23日・後楽園ホール)など、還暦まで現役でいられるプロスポーツはそうはない。しかし還暦プロレスラーが増えているのが現実だ。大仁田と同じく華々しい引退興行を行いながら復帰した長州力(65)、胃がんを克服した藤原喜明(68)、デビュー45周年を迎えた藤波辰爾(63)、マス夕ーズなどでスポット参戦しているザ・グレート・力ブキ(68)、そして現役最年長のグレート小鹿(75)らがいる。

  プロレスラーの還暦と言えば、ジャイアント馬場さんを思い出す。1998年1月23日60歳の誕生日に、後楽園ホールで還暦記念試合を行った。「60歳といったらね、ずいぶん年寄りだなと思ってましたが、自分がなってみたら、何だまだやれるじやないか」と言って笑わせた。それから引退することなく現役のまま翌年に61歳で亡くなった。

  馬場さんのプ口レスは、晩年は「古典芸能」と評する人もいたほど、還暦を超えてもみんながほほ笑ましく見上げた。だが、今の還暦選手は若々しい。大仁田や藤波はいつまでも青年のようなさわやかさがある。若く見えるからこそ、かえって全盛期を期待してしまい、幻滅することもなくはない。

  レジェンドたちのプロレスは、往年の入場テーマに乗ってリングインがクライマックスかもしれない。先日、「スピ二ング・トー・ホールド」のテーマに乗ってドリー・ファンク・ジュニア(76)が現れた時はゾクッとした。それだけで十分、試合はやらなくてもいいと思ったほどだ。

  しかし、有刺鉄線電流爆破などデスマッチ路線の大仁田のス夕イルは、レスリングの衰えを感じさせずに凄みを継続させることができる。そして、ラフファイトの大仁田にはキレがあり、マイクアピールも全盛期より多彩だ。師匠・ジャイアント馬場さんが同じ後楽園ホールで言ったように、大仁田が「何だまだやれるじやないか」と思っても不思議ではない。(酒井 隆之)

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