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2017年7月 1日 (土)

「報知」が伝えた大相撲 第3回

 ◆1974年7月21日付1面


 スポーツ報知は、1872(明治5)年に「郵便報知新聞」として創刊し、6月10日に145周年を迎えました。女性・子供の大相撲見物が自由になった年に生まれ、大衆に開かれた大相撲を見続けてきた報知の歴史的記事を元大相撲担当キャップの現メディア局デスクが掘り起こします。第3回は、1974年名古屋場所で史上最年少横綱を決めた北の湖です。


 
 新聞がモノクロだったこの時代、メイン見出しの「ウルトラ横綱だ北湖」が赤く躍る。「高見山つぶして13勝」「連覇かけてきょう輪島戦」とある。1974年名古屋場所14日目を報じる1面。メイン写真は打ち出し後の宿舎の縁側で花火に興じる21歳2か月の綱取り大関・北の湖を特写。カラーで見たかった写真だ。
 報知新聞では全勝がただ1人になった6日目に「北湖当確だ6連勝」と1面で報じており、14日目にもなると綱取りは既成事実かのように、1面原稿は「裸の怪童」というテーマで貯金・恋人・持ち物・趣味・酒という項目別に人物像を紹介。まるで昇進伝達式後の記事のような構成になっている。千秋楽に連覇を成し遂げたのかどうか…、とじ込み資料の翌日をめくっても「ない」。翌7月22日付は新聞休刊日だった。現在のような休刊日特別版もない時代。
 新聞の歴史上は“空白の1日”だった千秋楽は、本割・優勝決定戦ともに、輪島の左下手投げに転がされる、まさかの連敗。休刊日明けの23日付は、千秋楽翌日の横綱審議委員会の記事として「最年少横綱誕生」(7面)、「21日のスポーツ」として千秋楽の結果は「輪島の逆転優勝」(9面)とさらり。後に「同じ技で同じように負ける。悔しいなんてもんじゃなかった」と述懐した“黒歴史”は、ないことになっているのだ。まさに怪童だ。今年夏場所の土俵祭りの後、旧北の湖部屋の仏壇に線香をあげに行った。マッチを擦った時、笑顔の怪童の花火が一瞬見えたような気がした。(酒井 隆之)

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