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2017年9月

2017年9月29日 (金)

WWEとUFCを無理やり対決させてみた…金曜8時のプロレスコラム

 日本で世界を体感することができるバトルウイークだった。16日に世界最大のプロレス団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)が大阪公演「WWE Live Osaka」をエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で行い、23日には、世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)が2年ぶりとなる「UFCファイトナイト・ジャパン」をさいたまスーパーアリーナ(SA、埼玉)で開催した。
 両大会を取材したので、比較してみることにする。エンタメのWWEと競技性のUFC。ジャンルが二極化してしまっているが、日本での興行戦争であることに変わりはない。米国(=世界)を熱狂させている2大団体は、日本でどういう位置付けなのか。分かりやすいのは観客動員だ。WWEは大阪府立に4626人。UFCはさいたまSAに8571人が観戦した。
 会場の規模が違い単純比較はできないので、日本の代表的な大会と比較してみよう。大阪府立で新日本プロレスが夏の本場所「G1クライマックス」を開催した8月5日は、札止めの5490人が入った。そして、さいたまSAで7月30日に開催された日本最高峰のMMA大会「RIZIN」は1万7730人を集めた。さいたまSAは、観客席が伸縮可能なため、半数としても“フルハウス感”は出せていた。だが、WWEもUFCも日本の人気大会と比較すると、メジャー旋風とはいかず、海外のマニアックな大会という印象か。
 注目カードは、WWEはメインイベントとして、元新日本プロレスの中邑真輔(37)がジンダー・マハル(31)がWWE王座(世界ヘビー級選手権)に挑んだタイトルマッチ。UFCは、かつてのPRIDEライト級王者“火の玉ボーイ”こと五味隆典(39)=東林間ラスカルジム=のUFCラストマッチを目玉に据え、メインイベントは負傷代役で6日前に出場が決まった岡見勇信(36)=和術慧舟會東京本部=が務めた。余談だが、岡見は新日本プロレスの入門テストに2度落ちた経歴がある。いずれも“日本代表”は結果を出せなかった。世界レベルを体感する大会としては、その方が説得力があったのかもしれない。
 日本でのテレビ中継は、WWEはなし。UFCは、CSのFOXスポーツで生中継し、深夜の1時間枠でフジテレビが地上波で放送した。しかもUFCは興行時間が米国時間に合わせて異例の午前9時開始。米国でも生中継されるから、「ファイトナイト」なのだった。WWEは米国での放送もなし。日本公演は、ファーイースト(極東)のハウスショー(地方巡業)に過ぎない、という位置付けは、悔しいが現実だ。だが、負けた中邑が大阪公演のエンディングをマイクパフォーマンスで締めたのは、「一番すげぇのはプロレスなんだよ」を体現してくれたのだと思う。
 そして、WWEとUFCの両方の世界ヘビー級王者になったブロック・レスナー(現WWEユニバーサル王者)をつくづく偉大だと思った。(酒井 隆之)

 ◆WWE大阪公演「WWE Live Osaka」(16日・エディオンアリーナ大阪)
 ▽第1試合 スマックダウンタッグチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 ニューデイビッグE、○コフィ・キングストン(withエグザビア・ウッズ)=王者組=(12分41秒、ミッドナイトアワー→片エビ固め)ドルフ・ジグラー●、バロン・コービン=挑戦者組=
 ※第7代王者組が防衛に成功
 ▽第2試合 シングルマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ルーク・ハーパー(10分21秒、ディスカス・クローズライン→体固め)エリック・ローワン●
 ▽第3試合 シングルマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○エイダン・イングリッシュ(8分40秒、DDT→エビ固め)サミ・ゼイン●
 ▽第4試合 ラストマンスタンディングマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ランディ・オートン(11分9秒、RKO→KO勝ち)ルセフ●
 ▽第5試合 3対4ハンディキャップマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ナオミ、シャーロット、ベッキー・リンチ=withアスカ=(9分1秒、リア・ビュー→エビ固め)ナタリヤ、タミーナ、ラナ●、カーメラ=withジェームズ・エルスワース=
 ▽第6試合 USチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 ○AJスタイルズ=王者=(6分42秒、フェノメナール・フォアアーム→片エビ固め)ケビン・オーエンズ=挑戦者=●
 ※第150代王者が防衛に成功
 ▽第7試合 WWEチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 〇ジンダー・マハル(withシン・ブラザーズ)=王者=(14分35秒、カラス→片エビ固め)中邑真輔●=挑戦者=
 ※第132代王者が防衛に成功
 観衆=4626人

 ◆UFCファイトナイト・ジャパン(23日・さいたまスーパーアリーナ)
 ▽ウェルター級5分3回戦
 ○阿部大治(判定 3―0)イム・ヒョンギュ●
 ▽ウェルター級5分3回戦
 ○安西信昌(判定 3―0)ルーク・ジュモー●
 ▽女子ストロー級5分3回戦
 ○近藤朱里(判定 2―1)ジョン・チャンミ●
 ▽ウェルター級5分3回戦
 ○中村K太郎(判定 2―1)アレックス・モロノ●
 ▽フライ級5分3回戦
 ○ジュシー・フォルミーガ(1回4分30秒 リアネイキッドチョーク)佐々木憂流迦●
 ▽フェザー級5分3回戦
 ○石原“夜叉坊”暉仁(判定 3―0)ロランド・ディ●
 ▽ライトヘビー級5分3回戦
 ○グーカン・サキ(1回4分45秒 KO)ルイス・エンリケ・ダ・シウバ●
 ▽ライト級5分3回戦 ○キム・ドンヒョン(1回1分30秒 TKO)五味隆典●
 ▽女子ストロー級5分3回戦
 ○ジェシカ・アンドラージ(判定 3―0)クラウディア・ガデーリャ●
 ▽ライトヘビー級5分5回戦
 ○オヴィンス・サン・プルー(1回1分50秒 ヴォンフルーチョーク=変形肩固め)岡見勇信●
 観衆=8571人

2017年9月23日 (土)

2年ぶりUFCジャパン

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 さいたまスーパーアリーナで行われたUFCファイトナイト・ジャパンを取材しました。

UFCの日本大会は2年ぶりで、前2回のようなヘビー級ファイト(ロイ・ネルソンは良かった)が見られなかったのは残念でしたが、オクタゴンサイドで見ると、どんな興味のないカードでも引きつけられてしまうのでした。

【UFC】佐々木憂流迦、初の凱旋試合で無念のタップ負け  

【UFC】女子プロレスラー朱里、白星デビューに「今後の目標は王者になること」 

【UFC】石原“夜叉坊”、ローブロー悶絶も日本凱旋勝利で倉持明日香酔わせる 

【UFC】五味隆典、ラストマッチで無念の90秒TKO負け  

【UFC】岡見勇信、失神負けでメーン飾れず  

2017年9月22日 (金)

中邑のWWE奪取失敗よりも王者マハルの日本見参を語ろう…金曜8時のプロレスコラム

 WWE大阪公演「WWE Live Osaka」が16日、エディオンアリーナ大阪で行われ、WWE王座(世界ヘビー級選手権)に挑戦した元新日本プロレスの中邑真輔(37)は王者、ジンダー・マハル(31)に敗れた。
 中邑は10月7日(日本時間同8日)にミシガン州デトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで行われるPPV大会「ヘル・イン・ア・セル」でマハルの王座に挑戦することが決まっており、日本のハウスショー(地方巡業)で王座交代劇を期待してはいけなかったのだが、やはり奪取はならなかった。
 中邑の「奪取失敗」だけがクローズアップされたが、今回はマハルの王者としての初見参という公演でもあったのだ。今年5月21日のPPV大会「バックラッシュ」(シカゴ)で、ランディー・オートン(37)を破って世界最高峰のWWE王座を奪取したばかりの新王者。大阪公演で販売されていたWWE公式プログラム(イヤーブックのようなもの)にも載っていない、今、最もホットな王者なのだ。
 いくら中邑がトップコンテンダーになったからといって、焦らずにグローバルに見れば、まずは王者・マハルの横綱土俵入り的な顔見せ巡業の段階と言える。大阪のファンも、中邑への声援一辺倒かと言えばそうではなく、196センチ、107キロのヒール王者・マハルを支持する拍手も感じられた。
 王者・マハルとしては、初見参だが、この男は初来日ではない。ラジャ・シンとして、日本のIGF(当時はアントニオ猪木氏が主宰)で3試合を戦っている。猪木氏の好敵手だったタイガー・ジェット・シンをイメージしたインド人悪役として、KENSOや橋本大地に敗れている苦難の時代があった。WWF時代のWWEで悪役として活躍したキラー・カーン(本名・小沢正志)の「居酒屋カンちゃん」(新宿)を訪れて、リスペクトしていたという秘話もある。
 そして、インド人悪役キャラが“現代のマハラジャ”として世界に評価される時がついに来たのだ。これはインド市場の成長とも無縁ではないだろう。
 “シン王者”は大阪に堂々と降臨した。子分のシン・ブラザーズが“太刀持ち・露払い”役で入場。リングにじゅうたんを敷いて、“横綱”を迎えた。マハルは、ベルトを誇示してマイクを握り「中邑なんか大したことない。ぶっ潰してやる」というようなこと英語でわめいた。
 試合は、シン・ブラザーズの介入で、中邑の必殺技・キンシャサ(ボマイエ)が不発となり、マハルは、必殺技・カラス(コブラクラッチからのスラム)で王座を防衛した(14分35秒、片エビ固め)。一連のマハラジャの世界が披露されて、中邑は敗れた。大阪のファンは、マハルのムーブを認識した。
 日本の中邑は、この偉大な王様と本場・米国のPPV大会でタイトルマッチを戦うという存在にまで上り詰めたのだ。それが実感できた大阪公演だった、ということでいいのではないだろうか。奪取に期待する順番はこれからだ。(酒井 隆之)

◆WWE大阪公演「WWE Live Osaka」(16日・エディオンアリーナ大阪)

 ▽第1試合 スマックダウンタッグチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 ニューデイビッグE、○コフィ・キングストン(withエグザビア・ウッズ)=王者組=(12分41秒、ミッドナイトアワー→片エビ固め)ドルフ・ジグラー●、バロン・コービン=挑戦者組=
 ※第7代王者組が防衛に成功
 ▽第2試合 シングルマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ルーク・ハーパー(10分21秒、ディスカス・クローズライン→体固め)エリック・ローワン●
 ▽第3試合 シングルマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○エイダン・イングリッシュ(8分40秒、DDT→エビ固め)サミ・ゼイン●
 ▽第4試合 ラストマンスタンディングマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ランディ・オートン(11分9秒、RKO→KO勝ち)ルセフ●
 ▽第5試合 3対4ハンディキャップマッチ(時間無制限1本勝負)
 ○ナオミ、シャーロット、ベッキー・リンチ=withアスカ=(9分1秒、リア・ビュー→エビ固め)ナタリヤ、タミーナ、ラナ●、カーメラ=withジェームズ・エルスワース=
 ▽第6試合 USチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 ○AJスタイルズ=王者=(6分42秒、フェノメナール・フォアアーム→片エビ固め)ケビン・オーエンズ=挑戦者=●
 ※第150代王者が防衛に成功
 ▽第7試合 WWEチャンピオンシップ(時間無制限1本勝負)
 〇ジンダー・マハル(withシン・ブラザーズ)=王者=(14分35秒、カラス→片エビ固め)中邑真輔●=挑戦者=
 ※第132代王者が防衛に成功
 観衆=4626人

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