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2017年12月

2017年12月29日 (金)

天龍&ハンセンの龍艦砲こそ最強タッグだ…金曜8時のプロレスコラム

 初代三冠ヘビー級王者のジャンボ鶴田さん(享年49)のDVDボックス「ジャンボ鶴田伝説」(バップ、5枚組、1万8000円+税)が11月に発売されたことは、以前このコラムで取り上げたが、亡くなったのは2000年で、節目ではないタイミングでの発売は、どういう意味があるのだろうかという疑問を残したままだった。
 発売元のバップに聞いてみると「全日本プロレスが45周年ということで、全日本といえばジャンボ鶴田さんしかいないということになり、昨年の長州力さん、一昨年の天龍源一郎さんに続いて、往年のプロレスラーシリーズとしての発売となりました」とのことだった。
 このコラムでも長州力(65)の名勝負を収録した「長州力DVD-BOX革命の系譜 新日本プロレス&全日本プロレス 激闘名勝負集」(8枚組、3万2400円)は取り上げているが、「天龍源一郎引退記念 全日本プロレス&新日本プロレス激闘の軌跡 DVD-BOX」(6枚組、2万4000+税)はノーチェックだった。そこで天龍編を見てみた。
 テレビ局の契約問題でノーテレビだった1990年2月10日、東京ドームでの新日本プロレス(テレビ朝日)VS全日本プロレス(日本テレビ)の対抗戦となった長州力&ジョージ高野VS天龍源一郎&タイガーマスクというお宝が収録されていたのはうれしい。
 さらに天龍がジャイアント馬場、アントニオ猪木の両巨頭を撃破した試合も収録されている。1989年11月29日、札幌中島体育センターでのジャイアント馬場&ラッシャー木村VS天龍源一郎&スタン・ハンセンと1994年1月4日、東京ドームでのアントニオ猪木VS天龍源一郎だ。
 特に天龍と“浮沈艦”ハンセンの“龍艦砲”の勢いがすごい。以前、このコラムで「オールタイム世界最強タッグは?」とネタにしたところ、ハンセン&ブルーザー・ブロディの“超獣”ミラクルパワーコンビの最強説が根強かったが、“龍艦砲”を推す声も多かった。
 ハンセンのパートナーとして大成したのは、ディック・マードック(テキサス・ロングホーンズ)、ロン・バス、テッド・デビアス、テリー・ゴディがいたが、ブロディ亡き後に大役を担ったのが天龍だった。力道山(大相撲)の流れをくむ日本のプロレスとハンセンのアメリカン・プロレスの融合は、御大・馬場さんが認めざるを得なかったのだ。
 その“龍艦砲”を撃破したのは、スティーブ・ウイリアムス&テリー・ゴディの“殺人魚雷コンビ”だったが、それはまた次の話で…。金曜8時のプロレスコラムは、来年も続投します。(酒井 隆之)

 ◆「天龍源一郎 激闘の軌跡」主な収録試合
 ▽国内デビュー戦 ジャイアント馬場&天竜VSマリオ・ミラノ&メヒコ・グランデ(1977年6月11日、世田谷区体育館)
 ▽ランバージャックデスマッチ 天龍源一郎VS上田馬之助(1983年3月1日、秋田市立体育館)
 ▽インターナショナルタッグ選手権試合 ジャンボ鶴田&天龍源一郎=王者組=VSザ・ロード・ウォリアーズ=挑戦者組=(1985年3月9日、両国国技館)
 ▽特別試合 天龍源一郎VS長州力(1985年6月21日、日本武道館)
 ▽特別試合 天龍源一郎VS長州力(1986年9月3日、大阪城ホール)
 ▽インターナショナルタッグ選手権試合 長州力&谷津嘉章=王者組=VSジャンボ鶴田&天龍源一郎=挑戦者組=(1987年2月5日、札幌中島体育センター)
 ▽輪島大士&石川敬士VS天龍源一郎&阿修羅原(1987年6月8日、福岡国際センター)
 ▽三冠統一戦 天龍源一郎=PWF&UN王者=VSブルーザー・ブロディ=インター王者=1988年4月15日、大阪府立体育会館
 ▽PWF&UNヘビー級ダブル選手権試合 天龍源一郎=王者=VSスタン・ハンセン=挑戦者=(1988年7月27日、長野市民体育館)
 ▽三冠ヘビー級選手権試合 ジャンボ鶴田=王者=VS天龍源一郎=挑戦者=(1989年6月5日、日本武道館)
 ▽世界タッグ選手権試合 ジャンボ鶴田&谷津嘉章=王者組=VS天龍源一郎&スタン・ハンセン=挑戦者組=(1989年7月11日、札幌中島体育センター)
 ▽天龍源一郎&タイガーマスクVS長州力&ジョージ高野(1990年2月10日、東京ドーム)
 ▽三冠ヘビー級選手権試合 ジャンボ鶴田=王者=VS天龍源一郎=挑戦者=(1990年4月19日、横浜文化体育館)
 ▽天龍源一郎&石川敬士VS藤波辰爾&長州力(1993年3月23日、東京体育館)
 ▽天龍源一郎&阿修羅原VS藤波辰爾&蝶野正洋(1993年7月14日、札幌中島体育センター)
 ▽天龍源一郎&北原光騎VS藤波辰爾&獣神サンダー・ライガー(1993年8月3日、両国国技館)
 ▽天龍源一郎VS馳浩(1993年9月23日、横浜アリーナ)
 ▽天龍源一郎&スーパー・ストロング・マシンVS越中詩郎&後藤達俊(1993年12月10日、愛知県体育館)
 ▽天龍源一郎VS橋本真也(1999年6月8日、日本武道館)
 ▽天龍源一郎VS佐々木健介(1999年10月11日、東京ドーム)
 ▽天龍源一郎&越中詩郎VS藤波辰爾&飯塚高史(1999年12月5日、愛知県体育館)
 ▽IWGPヘビー級選手権試合 天龍源一郎=挑戦者=VS武藤敬司=王者=(1999年12月10日、大阪府立体育会館)
 ▽天龍源一郎&馳浩VS川田利明&佐々木健介(2001年1月28日、東京ドーム)
 ▽天龍源一郎VS安田忠夫(2004年3月21日、尼崎市記念公園総合体育館)
 ▽天龍源一郎&安田忠夫VS天山広吉&西村修(2004年6月5日、大阪府立体育会館)
 ▽G1クライマックス決勝トーナメント準決勝 天龍源一郎VS棚橋弘至(2004年8月15日、両国国技館)

2017年12月23日 (土)

カブキ19年ぶり2度目の引退

Dsc_0383  後楽園ホールで行われたザ・グレート・カブキ引退試合「KABUKI THE FINAL」に行ってきました。83年2月にカブキとして凱旋帰国した後楽園ホールでのセレモニーは感慨深いものがありました。

 69歳のカブキさんは1998年9月に引退していましたが、居酒屋をやりながら、後輩からの要請でゲストとしてリングに上がっていました。7年ぶり7度目引退の大仁田厚氏(60)のように、それを非難する人はいませんでしたが、誰も書かなかったので19年ぶり2度目の引退とここで記しておきましょう。

ザ・グレート・カブキ、引退試合で勝利、最後の毒霧とヌンチャクを披露「プロレスは自分の人生そのもの」  

引退連載は全10回

【引退、ザ・グレート・カブキ ヒストリー〈1〉】雑誌に載った連獅子をヒントにカブキ誕生  

2017年12月22日 (金)

「俺たちの時代だ!」あの関取は言ったかどうか不明だが、長州力は言っていた…金曜8時のプロレスコラム

 このコラムを毎週書くようになって1年がたった。第1回は、昨年12月9日に配信した「長州力『かませ犬』発言は『実際は言ってない』」というタイトルだった。期限切れになっているニュースサイトもあるので、要旨を書いておくと、こうだ。
 “滑舌の悪い”プロレスラーとして知られる長州力(65)の名勝負を収録した「長州力DVD-BOX革命の系譜 新日本プロレス&全日本プロレス 激闘名勝負集」(バップ)をネタにした。1982年に勃発した藤波辰爾(当時・辰巳)との抗争で「俺はお前のかませ犬じゃない」という名言が残っているが、発売会見で長州は「言ったかな?」「自分で名言と思って言ってるつもりはない」と首をひねった。同席した長州小力は「プロレスの記者が長州がこう言っていたというのが、刷り込まれている。実際は言ってないらしいよ」と証言。そこでDVDで検証してみたという内容だった。
 DVDには、その発言は収録されておらず、小力のコメント「実際は言ってない」を見出しに取ったため、ネット上で議論が沸き起こった。そこで昭和プロレスファンのパワーを知り、このコラムが長続きしているわけだから、記念すべき題材だったと言える。
 今回も長州力の名言をネタにする。「俺たちの時代だ!」である。これはDVDになっていないばかりか、テレビ収録もなかった大会で飛び出した。1985年8月5日、ジャパン・プロレスの大阪城ホール大会でのマイクアピール。学生時代の私は会場でこの発言を直に聞いているから、「実際に言った」と断言できる。
 それを再確認したのが、19日に発売された元週刊ゴング編集長・小佐野景浩さん(56)の最新刊「プロレス秘史1972-1999」(徳間書店)だった。“熱血プロレスティーチャー”の異名を持つ小佐野さんが、152の名勝負+馬場さん死去を496ページにわたって紹介している。
 そこにジャパンの8・5大阪城決戦が含まれていた。この時のカードは長州力VS谷津嘉章だった。当初は長州とジャンボ鶴田の頂上対決が組まれていたが、当日になって鶴田が欠場。そこで、ジャイアント・キマラ、天龍源一郎、キラー・カーン、谷津の4人から長州の相手をファン投票で決めることに。その結果が谷津だったわけだが、投票した側としては、圧倒的に天龍が多数だったと今でも思っている。
 16分0秒、ラリアットからの体固めで谷津に圧勝した長州は、マイクをつかみ「もう馬場、猪木の時代なんかじゃないぞ! 鶴田! 藤波! 天龍! 俺たちの時代だ!」とアピールした。他の相手だったなら、完全決着とはならず、ここまで歯切れの良いセリフが出なかったかもしれない。
 大相撲の暴行騒動では、被害力士が横綱に「もうあなたちの時代じゃない」「俺たちの時代だ」などと発言したと報道され、その後の聴取で本人が否定しているようだが、長州は当時の東西横綱とも言うべき、ジャイアント馬場、アントニオ猪木を呼び捨てにして言い放っていたのだった。あの時の革命戦士に怖いものはなかった。(酒井 隆之)

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