ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« タイガー戸口が語る「ジャンボ鶴田伝説」 | メイン | ジャンボ鶴田“最強伝説”にもフレームインしてきた大仁田厚…金曜8時のプロレスコラム »

2017年12月 1日 (金)

「報知」が伝えた大相撲 第8回

 ◆昭和62年12月31日付1面、昭和63年1月1日付1面


 スポーツ報知は、明治5(1872)年に「郵便報知新聞」として創刊しました。新年で146周年を迎える報知の歴史的記事を元大相撲担当キャップの現メディア局デスクが掘り起こします。第8回は、昭和62(1987)年大みそかの横綱・双羽黒の引退会見です。


 大相撲のニュースが1面を飾るのは、優勝や昇進などの慶事ばかりではないことは、この九州場所で痛感されたことと思う。ちょうど30年前の年末に起きた騒動は年をまたいで報知新聞の1面になった。
 まずは昭和62(1987)年12月30日付1面だ。「双羽黒 乱心 破門か」「親方夫人らに暴行」「27日から姿くらます!!」の見出しとともに、疲れ切った表情の立浪親方(元関脇・羽黒山)と左腕を吊って何かを訴える親方夫人の写真を掲載。横綱・双羽黒が生活態度を親方に注意されて、暴れ出し「2度とこんな部屋に戻ってくるか」と捨てゼリフを残して出て行ったことを伝えている。
 翌31日付1面は「双羽黒 廃業届 協会受理へ」と師匠が「年内に決着をつける」と引退届の提出を決断したことを伝えた。大みそかの31日に両国国技館で開かれた日本相撲協会理事会で双羽黒の引退が成立。本人は共同通信会館(東京・港区)で記者会見を開いた。年内に決着はついたが、新聞の掲載は翌日。年をまたいだ昭和63(1988)年1月1日付お正月の1面になった。
 「双羽黒 廃業で決着」という見出しの上に新年を印象付ける「’88年普通の人」という文言が添えられた。24歳4か月、横綱在位8場所で引退会見を開いた双羽黒は、親方夫人らへの暴行は「事実無根」と否定し、騒動をわびた。退職金約1500万円、除名などの処分なしの温情裁定に「涙が出るほどうれしい」と話した。
 3月に都内のホテルで断髪した双羽黒は本名の北尾光司として“スポーツ冒険家”に転身し、プロレスや総合格闘技に挑戦。米国最大のWWE(当時WWF)やUFCにも参戦するなど、全盛期に引退した横綱のネームバリューは重宝された。その後、平成15(2003)年には立浪部屋を継承した現親方(元小結・旭豊)からアドバイザーとして招かれ“和解”。化粧まわしを相撲博物館に寄贈するなど友好関係を見せたことも記しておこう。(酒井 隆之)

 ※スポーツ報知HP(http://www.hochi.co.jp/)では、大相撲速報などを随時配信しています。

2021年12月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.