ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 【東京ドーム30年】マイク・タイソンがKOこけら落とし…IBF剥奪!? | メイン | WWE両国公演決定!中邑の王座防衛戦という夢は実現するか…金曜8時のプロレスコラム »

2018年3月 1日 (木)

「報知」が伝えた大相撲 第11回

 ◆昭和50年3月24日付1面


 スポーツ報知は、明治5(1872)年に「郵便報知新聞」として創刊しました。今年146周年となる報知の歴史的記事を元大相撲担当キャップの現メディア局デスクが掘り起こします。第11回は、昭和50(1975)年春場所の大関貴ノ花と横綱北の湖の優勝決定戦です。


 春場所で最も日本が沸いたのが、“角界のプリンス”と呼ばれた貴ノ花が初優勝を決めた昭和50年の千秋楽(3月23日)だ。貴ノ花の1差リードで迎えた結びの一番で北の湖と対戦。北の湖が右上手を引き、貴ノ花を土俵の外へ投げつけ、優勝決定戦に。立ち合いで3度も呼吸が合わず、館内の緊迫感は高まる中、北の湖がまたも右上手を取ったが、貴ノ花はもろ差しで寄る。北の湖のつりを残して、さらに寄り、土俵際でつり気味に出て寄り切った。
 「座ぶとんが舞い、紙吹雪が散った。いや、とめどもなく、なにかが土俵に降りそそぐ」と記事にはある。さすが、大阪。いや、さすが貴ノ花人気だ。NHK大相撲中継の平均視聴率(ビデオリサーチ関東地区)が50パーセントを超えたのは、昭和56年初場所千秋楽(1月25日)の千代の富士初優勝と2回だけというから、フィーバーぶりがうかがえる。貴ノ花ジュニアの若貴兄弟が作った1990年代の大相撲ブームもすごかったが、若貴のパパの人気は2人がかりでもかなわない偉大なものだった。
 さて紙面だが、今回は2枚並べてみた。東京版は賜杯を抱いた写真に「貴ノ花 悲願の初賜杯」「史上初の“兄弟制覇”」との見出し。大阪版は「兄貴オレもとった! 初賜杯 貴花」「二子山親方が涙の優勝旗」の見出しとともに兄で師匠の二子山親方(初代若乃花、当時審判部副部長)から優勝旗を手渡される写真だった。
 当時、大阪版は締め切りが早く、東京は最終版、大阪は早版だった。単独での貴ノ花推しか、“初の兄弟優勝”という物語か。紙面の選択は迷うところだ。歴史的には北の湖との熱戦2番が語り継がれているだけに、第3の選択肢があったかもしれない。フィーバーが起きた時の1面ネタの選択は、昔も今も新聞社を悩ませている。(酒井 隆之)

 ※スポーツ報知HP(http://www.hochi.co.jp/)では、大相撲速報などを随時配信しています。

2021年12月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.