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2018年4月 1日 (日)

「報知」が伝えた大相撲 第12回

 ◆昭和60年3月25日付大阪版1面


 スポーツ報知は、明治5(1872)年に「郵便報知新聞」として創刊しました。今年146周年となる報知の歴史的記事を元大相撲担当キャップの現メディア局デスクが掘り起こします。第12回は、昭和60(1985)年春場所の大関朝潮(4代目)の初優勝です。


 前回は初代貴ノ花が初優勝した昭和50年春場所千秋楽(3月23日)を報じた東京版と大阪版の違いを紹介したが、今回も大阪版をクローズアップするとしよう。
 貴ノ花初優勝から10年後の昭和60年春場所の千秋楽(3月24日)は24年ぶりとなる大関同士による相星決戦となった。朝潮と2敗で並んでいたのは若島津だった。朝潮は左差しから若島津を寄り倒し、学生相撲出身では輪島以来2人目となる賜杯を手にした。高知県出身ながら近畿大学で2年連続アマ横綱、学生横綱となり大阪から愛された“浪速の大将”の優勝に、東京版は5面だったが、大阪版は1面で報じた。
 原稿は東京、大阪とも同じだが、大阪版は独自の前文(リード)が付けられた。
 「うれしい」―大きな盃(さかずき)から、初優勝の美酒を飲んで、朝潮大ちゃんは日本一の笑顔だ。賜杯の重さ、感触を忘れないで、大ちゃん、連続優勝、そして横綱へジャンプだ
 阪神タイガース報道でおなじみの大阪のスポーツ新聞ならではの感情移入前文だ。さらに大内秀氏によるマンガがおもしろい。この2月に若島津と婚約した歌手の高田みづえを登場させ、賜杯を抱いた朝潮が「義理と人情をはかりにかけりゃ、義理がおもたい男の世界… みづえさん…かんにんしておくんなさい」と何とも言えない表情をしているのだ。
 この時点では触れられていないが、実はこの春場所は大阪府立体育会館が改築される前の最後の場所となった。翌昭和61年に大阪市中央体育館(旧)での開催を経て、62年から現エディオンアリーナ大阪の新府立体育会館での開催となっている。旧体育会館は、春場所の吊り屋根が常設で、ボクシングやプロレスの時も下がっている名物だった。浪速のファンにとっては、国技館が蔵前から両国に移転したのと同じぐらい、風情の違いがあった。大ちゃんの初優勝は、記念すべき名場面だった。(酒井 隆之)

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