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2018年6月15日 (金)

伝統の三冠戦、鶴田メモリアル、カシンVS船木もある全日本プロレスの底なし沼…金曜8時のプロレスコラム

 前回、「オカダVSオメガは、鶴田VS長州、猪木VSブロディを超えた」というテーマで“大阪城ホール60分フルタイム決戦”の今昔について書いたが、今のファンと昭和のファンから大反響(大ブーイング)があった。どちらの支持者からも「あれと比較するな」という声が大きかった。

 この“世代闘争”のような支持者の熱は、昭和の時代にあった、新日本プロレスVS全日本プロレス(猪木派VS馬場派)の図式に似ている。まさに「あれと比較するな」という対抗意識である。新たな世代を完全に抱き込んだ新日本プロレスの一人勝ちのようだが、一方の全日本プロレスは、今のファンだけでなく、昭和のファンも巻き込んで、いろんなプロレスを提供しようと躍起になっている。

 12日の東京・後楽園ホール大会では、29歳の三冠ヘビー級王者(第60代)・宮原健斗が2度目の防衛に成功(ディラン・ジェイムスに23分08秒、シャットダウン・スープレックス・ホールド)。セミファイナルは、第104代アジアタッグ王者・秋山準(48)=全日本プロレス社長=&永田裕志(50)=新日本プロレス=の防衛戦だった。

 5月24日の後楽園大会では、渕正信(64)&大森隆男(48)VS秋山準&西村修(46)の「ジャンボ鶴田メモリアルマッチ」も行われた。たまにPWF会長のドリー・ファンク・ジュニア(77)が試合をするこもあり、ブルーのロープに囲まれたブルーのマットは底なし沼状態だ。

 そんな中、今月3日の兵庫・神戸サンボーホール大会で船木誠勝(49)のデビュー33周年記念試合が行われた。船木は諏訪魔(41)、佐藤光留(37)と組んで、秋山準、ケンドー・カシン(49)、B・タイガー7と対戦。「自分の33周年記念試合として、現在のユニットに関係なく自分に所縁のある選手達に集まってもらった。特にケンドーカシン選手は、自分と同学年、同じ青森出身で総合格闘技の試合もしているという共通点がある」と船木は感慨深げだ。

 船木VSカシンは、新日本プロレス、そして日本の総合格闘技の歴史をたどる邂逅だ。武藤敬司社長時代の全日本プロレスも回顧できる。試合は、船木がB・タイガー7をハイブリッドブラスターからの体固めで仕留めた(15分42秒)。まさにハイブリッド(異種融合)な全日本プロレスに、乾杯だ。(酒井 隆之)

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