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2018年11月

2018年11月30日 (金)

「世界最強タッグ」そろそろ外国人の優勝が見たい…金曜8時のプロレスコラム

 日本最長のシリーズとして今年で41回目を迎えた全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」がいよいよ後半戦に突入した。29日は愛知・名古屋国際会議場で公式戦が行われ、大森隆男、征矢学組がTAJIRI、ギアニー・ヴァレッタ組を破り4勝2敗の8点で首位に並んだ。現在ほかの8点組は、諏訪魔、石川修司組(4勝1敗)、そして外国人チームのジョー・ドーリング、ディラン・ジェイムス組(4勝2敗)がいる。

 「世界最強タッグ決定リーグ戦」と言えば、ドリー・ファンク・ジュニアとテリー・ファンクのザ・ファンクスとアブドーラ・ザ・ブッチャーとザ・シーク組の凶悪コンビの外国人タッグ同士の流血戦を連想しがちだが、これは77年の「世界オープンタッグ選手権」の公式戦最終試合で、この時のブッチャーのテリーへのフォーク攻撃(ファンクスが反則勝ちで優勝)の熱狂と興奮が、翌年の「世界最強タッグ決定リーグ戦」開催へとつながったのだった。

 1978年の第1回大会は、ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田の師弟コンビが優勝しているが、このタッグリーグは豪華外国人が入り乱れるプロレスの醍醐味が魅力だった。ブルーザー・ブロディ&スタン・ハンセンのミラクルパワーコンビが最強であることは誰も異論がはさめないだろう。これにザ・ファンクス、さらにはマスカラス・ブラザーズというアイドル外国人が向かっていくのだから、夢のリングだった。ハーリー・レイス、ニック・ボックウィンクル組というNWA、AWA元世界王者の「ミスター・プロレス」コンビも渋すぎた。テリー・ゴディ&スティーブ・ウィリアムスの殺人魚雷コンビが、最後の大物外国人コンビだったか。

 日本人が主流になってしまったのは、やはり四天王時代だろう。1992年に、三沢光晴、川田利明組が優勝してから、99年の小橋健太、秋山準組まで8年連続で日本人コンビの優勝が続いた。四天王プロレスのレベルの高さに外国人コンビがついていけなかったという流れだ。

 今年の参加チームは、前年覇者の諏訪魔、石川修司組(世界タッグ王者)、秋山準、関本大介組、宮原健斗、ヨシタツ組、ゼウス、ボディガー組、野村直矢、青柳優馬組(アジアタッグ王者)、大森隆男、征矢学組(2016年全勝優勝)、ジェイク・リー、崔領二組、ジョー・ドーリング、ディラン・ジェイムス組、TAJIRI、ギアニー・ヴァレッタ組、真霜拳號、KAI組、パロウ、オディンソン組。

 一昨年に取材した時は、外国人がゼロという状況にがっかりしたが今年はジョーが、ジェイムス(ジェームス・ライディーン)を引き連れて参戦。初来日のパロウ&オディンソンの“未知の強豪”的魅力も重要だ。07年に武藤敬司、13年に諏訪魔との日米混成タッグで優勝しているジョーには、何とか優勝戦線に踏みとどまってもらいたい。優勝決定戦は12月11日に東京・後楽園ホールで開催される。(酒井 隆之)

 ◆「世界最強タッグ決定リーグ戦」(29日、愛知・名古屋国際会議場)全試合結果

 ▽第1試合 シングルマッチ

 ○岡田佑介(7分36秒、フィッシャーマンスープレックスホールド)レブロン●

 ▽第2試合 6人タッグマッチ

 J・ドーリング、○D・ジェイムス、U・ドラゴン(7分42秒

、ボンバードライバー→体固め)丸山敦●、Bめんそーれ、大門寺崇

 ▽第3試合 2018世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦(30分1本勝負)

 大森隆男、○征矢学=4勝2敗8点=(9分25秒、ワイルドボンバー→片エビ固め)TAJIRI、G・ヴァレッタ=2勝4敗4点=

 ▽第4試合 同

 ○パロウ、オディンソン=3勝2敗6点=(9分10秒、ブラディーゴー→体固め)ゼウス、ボディガー●=2敗0点=

 ▽第5試合 8人タッグマッチ

 ○宮原健斗、ヨシタツ、野村直矢、青柳優馬(13分17秒、ヨシケンサンバ)諏訪魔、石川修司、青木篤志、佐藤光留●

 ▽第6試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合

 ○岩本煌史(17分23秒、孤高の芸術→片エビ固め)近藤修司●

 ※第49代王者が2度目の防衛に失敗。第50代王者が誕生。

 ▽メインイベント 2018世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦(30分1本勝負)

 ジェイク・リー、○崔領二=3勝3敗6点=(20分33秒、赤川鉄橋→片エビ固め)秋山準●、関本大介=2勝2敗4点

 ※観衆782人

 ◆世界最強タッグ決定リーグ戦の外国人優勝チーム(日本人と混成含む)

 ▽1979年 ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンク組

 ▽1981年 ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組

 ▽1982年 ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンク組

 ▽1983年 スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ組

 ▽1985年 スタン・ハンセン、テッド・デビアス組

 ▽1988年 スタン・ハンセン、テリー・ゴディ組

 ▽1989年 スタン・ハンセン、天龍源一郎組

 ▽1990年 テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス組

 ▽1991年 テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス組

 ▽2000年 スティーブ・ウィリアムス、マイク・ロトンド組

 ▽2001年 武藤敬司、太陽ケア組

 ▽2002年 小島聡、太陽ケア組

 ▽2004年 太陽ケア、ジャマール組

 ▽2005年 ババ・レイ、ディーボン組

 ▽2007年 武藤敬司、ジョー・ドーリング組

 ▽2013年 諏訪魔、ジョー・ドーリング組

2018年11月27日 (火)

”正義の悪役“曙

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  スポーツ報知の紙面企画「あの時」で「若貴を倒した”正義の悪役“曙」の連載を始めました。 

 同じ1969年生まれの曙について、元番記者としてしっかり書いておきたいと入院中の曙を取材しました。最初は取材ではなく、友人としてのお見舞いでしたが、会ってくれるとなると、取材したくなるのが記者の性です。日をあらためて、取材に通いました。

 27日から10月1日までの5回連載。WEB配信は未定ですので、紙面でご覧下さい。

心不全で意識不明、激やせ、記憶障害の元横綱・曙を元ライバルの花田虎上が見舞った

記憶障害でリハビリ中の曙、花田虎上と再会し笑顔取り戻す「一緒に両国の土俵に上がろう」

2018年11月23日 (金)

“千の顔”ミル・マスカラスの最初の顔をドクトル・ルチャが発掘…金曜8時のプロレスコラム

 “1000の顔を持つ男”の異名を持つ、覆面レスラーのスーパースター、ミル・マスカラス(メキシコ)。年齢は76歳とされているが、それは“中の人”であって、いや、そんな言い方をするのも失礼なほど、マスカラスは永遠のヒーローだ。銀ラメに黒の鷲がはばたき、額に赤いMマークがあるトレードマークのマスク(通称・トレード)が有名で、その上にかぶる様々なオーバーマスクを脱いで、客席に投げ込む姿が日本ではおなじみだった。

 1964年にデビューし、リングネームが「千のマスク」だから、生まれながらにして、様々な顔を持つことが決まっていた。ならば、その第1号のマスクはどんな顔だったのか? これは、あまり知られていないというより、資料が存在せず、不明だった。プロレスファンの間では、謎めいたロマンだったが、それをこのほど発売された「国宝級マスク研究」(辰巳出版タツミムック、1600円+税)で発表されたのだ。

 このムック本は、プロレス専門誌「Gスピリッツ」で「“千の顔を持つ男”ミル・マスカラス 国宝級マスク大研究」を連載していたドクトル・ルチャが監修しているが、このルチャ博士こそ、元「週刊ゴング」編集長の清水勉氏(61)だ。「マスカラスのゴングか、ゴングのマスカラスか」と呼ばれたほどのゴング魂によるスクープだった。

 同書では、新たに発掘された未公開のマスクを加え、マスカラスの54年の歴史を網羅。さらに「初代タイガーマスク“虎の顔”50枚+α」やエル・サント、ドクトル・ワグナー、フィッシュマン、アニバル、カネック、ドス・カラス、マッハ隼人らのマスクを紹介。出てくるマスクの写真は、実際に本人が使用した本物ばかりというこだわりようだ。

 スクープは、締め切りの都合から編集後記にギリギリ間に合った形で、あまりクローズアップされていないので、ここでしっかり紹介しておこう。

 ドクトル・ルチャは、少年時代から50年にわたって、マスカラスのマスクのラインアップを調べてきた。だが、65年7月にマスカラスがメキシコでメジャーデビュー(アレナ・メヒコ)して以降は資料がそろったが、64年夏のグアダラハラでのローカルデビューからの1年間は、不明なことが多かった。初期のマスクは、4種類だったが、どれをデビュー戦でかぶったのか。

 2007年に休刊した「週刊ゴング」がたどりつけなかった史実を、清水元編集長は、ドクトル・ルチャに名を変えて、探り続けた。そして発掘した。廃刊した「KO」誌のバックナンバーをメキシコの弁護士事務所で発見。小さい記事の2枚のモノクロ写真からマスクが特定できたのだ。

 それは白いサテンに薄いピンクの縁取りのマスクだった。「マスカラスの源流の最初の一滴にたどりついた感動と興奮は忘れられません」とドクトル・ルチャは話す。

 マスカラスを生んだ専門誌「ルチャ・リブレ」にも載っていなかったネタだった。さらに「ルチャ・リブレ」誌でカラーグラビアになったそのマスクとコスチュームを紹介するという研究発表。「国宝級マスク研究」の書名にふさわしい、巻末スクープになった。もしマスク研究に学会があったとすれば、メダル表彰ものだろう。

 かつてプロレス週刊誌の黄金時代に過激な部数争いを行ったライバル、ターザン山本氏(72)は、プロレスのリングに上がって、大仁田厚(61)と乱闘する破廉恥ぶりを演じている。その一方で地道な調査報道を続けている清水氏に、記者として頭が下がる思いがした。(酒井 隆之)

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