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2019年1月 1日 (火)

「報知」が伝えた大相撲 第21回

 ◆平成元年1月17日付1面

 スポーツ報知は、明治5(1872)年に「郵便報知新聞」として創刊しました。147周年を迎える報知の歴史的記事を元大相撲担当キャップの現メディア局デスクが掘り起こします。第21回は、平成最初の大相撲1面となった平成元(1989)年初場所8日目(1月16日)の寺尾(現錣山親方)の千代の富士からの大金星です。

 昭和64年初場所となるはずだった1989年は昭和天皇崩御により、喪に服すため初日を1日順延し月曜日の1月9日に平成元年初場所として行われた。翌10日付の相撲記事は3面にあった。平成最初の一番は、序ノ口で「〇三木―相原●」と記され、中入り後最初の一番は、「〇高望山(寄り切り)貴ノ浜●」との記載だが、どちらもクローズアップされていない。「ご遺徳しのび黙とう」との見出しで、協会役員、力士が土俵を囲み、正面貴賓席に向かって黙とうを捧げている写真が掲載されている。
 そこで、綴じ込みを数日めくって、大相撲の1面を探すと17日付で「寺尾 外掛け 大金星 バック転倒!! 千代の富士」の派手な紙面が出てきた。16日の初場所8日目。「小兵の人気者・寺尾(25)が、8度目の対戦でついに千代の富士に勝った」西前頭筆頭寺尾(井筒)は東横綱千代の富士(九重)に挑戦。右で頭を押さえながら左上手投げを打つ“ウルフスペシャル”をこらえた寺尾が、起死回生の右外掛けを決め、最強横綱に尻餅をつかせた。33秒9の粘りの大金星に座布団が舞った。
 「信じられなかった。夢みたい。一番勝ちたかった横綱だから…」「千代の富士関に勝てたから、あとは全部負けてもいいや」粋でイナセな二枚目力士の表情がこのコメントから目に浮かぶ。
 「来場所は史上初、兄弟三役だ」との見出しは、翌春場所に兄・逆鉾(現井筒親方)との同時関脇で実現する。だが、この年の九州場所5日目に、吊り落としという荒技で土俵にたたきつけられる千代の富士のリベンジが待っていようとは…。昭和から平成にかけての土俵を彩った、絵になる両雄だった。【酒井 隆之】

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