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2018年12月 3日 (月)

ドキュメンタリー映画「選挙に出たい」

 中国から日本に帰化して2015年の統一地方選で、新宿区議選に出馬した、歌舞伎町案内人・李小牧氏(58)の選挙活動を密着取材したドキュメンタリー映画「選挙に出たい」が12月1日から東京・中野区のポレポレ東中野で公開されています。ぎこちなさが残る日本語で街頭演説する李氏は、批判や罵声を浴びるのを覚悟で、なぜ無謀とも言える挑戦をしたのか。多様化が進む日本社会の民主主義のあり方を独自の視点から見つめた作品です。

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 私自身も15年に区議選に出馬した李小牧さんを取材したのですが、本作の中国人女性監督のケイヒさんとは、その時に知り合いました。撮影から発表まで3年かかったわけですが、長年心血を注いだにふさわしい素晴らしいドキュメンタリーに仕上がっています。

 ベストセラーになった「歌舞伎町案内人」の著者として知られる李氏は、出馬の2か月前に日本国籍を取得。民主党(当時)の推薦を得て、無所属で新宿区議選に挑みました。ですが、言葉の壁や習慣の壁は、簡単に克服できるものではありませんでした。映画では李氏本人も予想していたとおりの悪戦苦闘ぶりが、克明に撮影されています。

 新宿区内での街頭演説終了後、休憩のために入った喫茶店で「よろしくお願いします」と頭を下げる李氏に、高齢の女性店主は遠慮ない言葉を浴びせかけます。「外国から来た2世、3世なら分かるけど1世は絶対にダメ。帰化したばかりでしょ。政治家としてちょっと信用できないわ」。それでも負けずに街頭活動する李氏。「帰れ!」と罵声を浴びせられることも。他の候補者と小競り合う場面もあります。

 私が取材した時、李氏は当時出馬の理由をこう説明していました。「これこそが自由です。褒められるばかりが民主主義ではない。中国では自由に立候補することさえできない。もし、外国から来た私が当選できたのならば日本は本当の民主主義の国です」。日本在住のケイヒ監督は、そんな李氏に興味を持ち、カメラを回し始めたのでした。

 「李さんが面白い人だったので、撮ればストーリーができると思いました。初めて会ったその日に撮影を始めました。言い間違える日本語は直してあげたいぐらいで、その時も無所属のことを『ムシュゾク』と言ってましたが…(笑)」

 撮影後、1年かけて編集したケイヒ監督は、作品を山形国際ドキュメンタリー映画祭に出展。外国からの移住者が急増しつつある日本社会で暮らす日本人に対して「他者」との共存のあり方を問いかける作品は高く評価され、山形での上映では満席となり、10人以上が立ち見となりまた。

 「映画は楽しみながら観ていただきたいです。(作品に込められたテーマは)外国人の移民問題や若者の政治への関心などいろいろありますが、どこかに自分にとって関心があるポイントになるところがあったら、そこを考えて頂ければ」

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 ケイヒ監督は中国・河北省出身。中国の大学で日本語を専攻し、ジャーナリストを志して2005年に来日しました。北大大学院の国際広報メディア・観光学院で学んでいる時に、中国の三峡ダムの建設の背景や立ち退きの現実を描いたドキュメンタリー映画「長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語」(馮艶=フォン・イェン=監督)を鑑賞し、衝撃を受けたそうです。

 「自分は映像の道が好きかも、と。卒業制作でもドキュメンタリーを作りました」。メディア修士号取得後は、番組制作会社のテムジンに入社。アシスタントディレクターをやりながらドキュメンタリー作りを学び、さらに13年には英国の大学院に留学して映像制作を学んだ。日本に戻り、そろそろ「初監督作品を」というタイミングで出会った被写体が、出馬を目指している李氏でした。その選挙の結果は落選。現実はやはり厳しいものでした。

 「撮影を続けながら李さんの変化はカメラを通して見えてきました。選挙の過程や結果よりも李さんが選挙活動を通じて、世の中に提示した問題が大事だったのではないか、と撮り終えた今は思っています」

2018年11月27日 (火)

「ぼけますから、よろしくお願いします。」

 ポレポレ東中野で公開中のドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」(信友直子監督)を観てきました。

 ドキュメンタリー制作に携わる東京在住のテレビディレクターが、故郷の広島県呉市で暮らす老父母を約1200日に渡ってカメラに収めた作品。認知症を患った87歳の母を、耳が遠くなった95歳の父が介護する。老々介護の実態は、ほほ笑ましく、温かいだけではなく、現実は目を背けたくなるほどに切ない。娘である監督の信友さんは、泣きながらその現実を撮り続けました。高齢の母を持つ私自身もそうですが、高齢化社会の今、多くの方にとって考えさせられる作品だと思います。

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 監督の信友さんは東大卒業後、フジテレビが以前深夜に放送していた硬派なドキュメンタリー番組「NOFIX」の制作に携わられていたとのこと。私が大学生時代に熱心に視聴していた数少ない番組の一つです。骨太なドキュメンタリストが、自らの家族にカメラを向けた力作。多くの方にお勧めしたいです。...
http://www.bokemasu.com/

2018年11月 9日 (金)

本屋大賞ノンフィクション部門賞に「極夜行」

今年新設された「本屋大賞 ノンフィクション部門大賞」は、探検家・ノンフィクション作家、角幡唯介さんの「極夜行」(文芸春秋)が受賞。出版不況で、しかもお金と時間がかかって、どう考えても採算が合わないはずのノンフィクション作品を応援しようという企画ができたこと自体が喜ばしいことですが、第1回の受賞作がまさに大賞に相応しい作品だったことを心から喜びたいと思います。

 
 「極夜行」は、太陽が昇らない北極で4か月間、一匹の犬と行動した角幡さんの体験ノンフィクション。視界が効かぬ中で、あえてGPSを持たず、一頭の犬を相棒に連れてひたすら歩き続けた中で、見えてきたものが何だったのか。圧倒的な構成力と文章力で引き込んでいきます。

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 この本を読んだのは、2月に平昌五輪を取材して帰ってからだったのですが、平昌を「極限の寒さ」などとリポートして来た来た自分が無性に恥ずかしくなってしまいました。

 開会式の前に寒波が直撃し、平昌は氷点下15度前後でしたが、本当の極地では、これはだいぶ暖かい状態らしい。角幡さんによれば、身体に異常をきたす恐れを感じる寒さは氷点下30度を下回った時だという。しかも、容赦のないブリザードが吹き荒れているとなると体感温度は想像を絶する。いくら平昌の風が強いといったところで、比較にならないでしょう。

 「空白の五マイル」「アグルーカの行方」などで数々のノンフィクション賞を受賞して来た角幡さんの著書は、記者時代に書いた「川の吐息、海のため息―ルポ黒部川ダム排砂」(桂書房)を含めて全部読ませて頂いています。自らの体を張った体験を活字で表現して行くスタイルは一貫していて、聞き書きルポの「漂流」(新潮社)でさえも、自らも漁船に乗り込んで取材対象の追体験しています。

 2016年夏、角幡さんが自らの探検論などをまとめた「旅人の表現術」(集英社)を刊行した時に、著者インタビューをさせて頂きました。現代では残された地球上の未知の地帯が、ほぼなくなっている中で「探検家」であり続けることについて、こう語っていました。

 「グーグルアースを見れば、僕が行ったツアンポー峡谷(「空白の五マイル」の舞台)の滝の位置も分かってしまう時代。地理的な空白には、もうあまり関心がないんです。行ったら面白いとは思いますが、新しくて時代を切り開くものにはならない気がするんですよ。現代の探検というのは、地理上の空白ではなく、社会や時代のシステムの外側を目指す行為。自分で『新しい地図』を見つけ出すことだと思います」

 受賞作の「極夜行」は、まさにその実践に他なりません。太陽が地平線の下に沈み、長い漆黒の夜が延々と続く冬の北極。すでに多くの探検家が足跡を残した地ではありますが、そこにはまさに角幡さんが見つけ出した「新しい地図」があったのです。

 行為者(探検家)として真似ができないことをしているのはもちろんのこと、それを表現者(ノンフィクション作家)として読ませる力も卓越しているのが、角幡さんの真骨頂です。しょうもないと思えるような話までも織り込んで、さらけ出してしまう奔放さも角幡さんの持ち味で、これがまた臨場感とリアリティーを強める要素になっています。極地にいても安倍政権を皮肉ることを忘れないところがまた何とも言えません。今後もノンフィクション史に残っていく金字塔的作品です。

2018年11月 5日 (月)

川口選手、お疲れさまでした。

サッカーの元日本代表GK川口能活選手が引退。

 私が川口さんを取材させて頂いたのはマリノス担当をしていた2000年。フランスW杯を経験し、超一流の選手であるにも関わらず、気さくで礼儀正しく人格的にも尊敬できるアスリートでした。

 私のことも名前を覚えてくださり、練習後はよく取り留めもない雑談をして楽しみました。記者を信用してくれているのか、こちらが「大丈夫かよ」と気遣うほどに、開けっぴろげな話をしてくれることもありました(ここでは書けませんが)。.

 私が最も印象に残っているのは、マリノスがホームゲームでの集客のために現役の選手たちを駆りだして、新横浜駅前で選手たちにビラまきをやらせた時のこと。しかしその中には中村俊輔選手や川口選手のようなスター選手は含まれていませんでした。

 選手によるビラまきのことを川口さんに聞くと「もちろん、それはいいことだと思いますよ。ですが、やるんだったら自分も含めて選手全員でやるべきですよときっぱりと言い切りました。

 この年、マリノスは見事に1stで優勝。アルディレス監督を中心とした素晴らしいチームで、私も取材記者としてサッカーの素晴らしさを学ばせて頂きました。

 あれから18年も、Jリーグで活躍されたとは驚くばかりです。担当を離れてからお会いしていませんが、きっとストイックな選手生活を続けていらしたことでしょう。

 長い間お疲れさまでした。川口さんは素晴らしい指導者になられると思います。第二の人生がさらに輝かしいものとなるよう、祈念しております。

2018年10月18日 (木)

映画「僕の帰る場所」

 ポレポレ東中野で日本・ミャンマーの合作映画「僕の帰る場所」(藤元明緒監督)を観てきました。東京在住のミャンマー人家族。夫は入国管理法違反で検挙されてしまい、妻が幼い子2人を食べさせています。妻は日本での生活に不安を感じ、子供2人を連れてミャンマーへ帰るのですが、子供たちにとっては、まさにそこは言葉も通じない「外国」。在日外国人家族を取り巻く社会背景を描いた秀作でした。

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 実話に基づいて、実際のミャンマー人家族が役者として再現した作品なのですが、ドキュメンタリー映画を観ているような錯覚に陥りました。というのは、彼らが演じているというにはあまりにナチュラルで、特に幼い子供たちは演技しているように思えなかったからです。

 上映後にプロデューサーの渡邉一孝さんにお聞きしたら、モデルになった一家は、本当に夫(父親)と離れて生活しているらしく、子供たちは実生活とダブらせるようにうまく仕向けていたとのこと。つまり、子供たちは演じているのではなく、素の状態のままだったそうで、その点にとても驚かされました。

https://passage-of-life.com/

2018年8月14日 (火)

「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」

  敬愛するノンフィクション作家の高野秀行さんが絶賛していた「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」(奥野克巳著、亜紀書房)を精読しました。

 著者は立教大学異文化コミュニケーション学部教授の文化人類学者。ボルネオ島の狩猟採集民「プナン」との11年に及ぶフィールドワークをまとめた知的好奇心を駆り立てる濃厚な一冊です。

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  私たちは社会で生きる中で「感謝」と「反省」の気持ちを持って、それを明日に生かしていくのが、あるべき姿だと思っているわけですが、貸したモノを壊したまま返して何も言わない「プナン」には、そもそも「感謝」や「反省」といった概念がない。それでも民族のコミュニティーは持続しているのです。

 

 おかしいのは私たちなのか、「プナン」なのか。全く違った価値観で暮らしている民族について調べていくと、そもそもなんで私たちは「感謝」や「反省」をするようになったのかという根本的な疑問に行き着きます。

 卑近な例を挙げれば企業不祥事やら著名人の不倫について開かされる「謝罪会見」は、当事者に向けてのものではありません。当事者ではない「世間」に対して反省の意を示す必要が本当にあるのだろうか。そんなことを考えてしまいました。

 本書はノンフィクションとしても面白いのですが、「近代」を否定したポストモダンの先駆者とも言えるニーチェの言葉をプナンの価値観に照射しているのが最大の特徴です。アカデミズムをもって、世界観を揺さぶるすごい本です。

 私も立教大生時代にこういう先生の授業を聴きたかったです。

2018年8月13日 (月)

「日航123便 墜落の新事実」

 日航123便墜落から12日で33年。昨年出版されて読みそびれた「日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」(青山透子著、河出書房新社)を読みました。

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 著者は専業のジャーナリストやノンフィクション作家でなく、当時の日航の客室乗務員。多くの同僚や先輩が最後まで職務を全うしようとして亡くなりました。本書や前著の「天空の星たちへ」を出版されたのは、真相を究明したいという強いがあるからに他ならないでしょう。

 墜落から2年後に事故調査委員会が出した「後部圧力隔壁の修理ミス」とされた事故原因には、当時から疑問の声が上がり、撃墜されたのではないかという陰謀説まで浮上しました。 

筆者の青山さんが指摘するのは主に以下の点。

①墜落前に123便を追尾するファントム2機の目撃証言が複数あること

②事故犠牲者が機内で撮った空の写真にオレンジ色の物体が写っていた事実

③墜落現場には燃料ではないガソリンやタールの臭いが漂い、遺体が完全炭化されていたという事実

 青山さんはこれらの証言や資料を集め、事故ではなく事件だったのではないかという仮説を展開しています。本のタイトルとしては「墜落の新事実」ではなく「墜落の真相」のほうが的確なのかもしれません。

 青山さんの仮説がすべて正しいかどうかは別として、多くの遺族が事故調査結果に納得していないにも関わらず、調査が打ち切られてしまっています。これには現在の日本政府にも通底する政治への不信があると言って良いでしょう。ジャーナリストでも、ノンフィクション作家でもない著者が自力で真相に迫ろうとした真摯な姿勢に胸を打たれました。

2018年8月12日 (日)

映画「カメラを止めるな!」

話題の映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)を観て来ました。

 まったく事前知識なしで観たので、最初は「なんだこりゃあ」という感じでえげつないシーンを観ていたのですが、途中からすっかりはまってしまいました。こんな仕掛けの映画を観たことはありません。これほどネタバレすれば台無しになってしまう映画はなく、人には「ゾンビの映画。面白いから観て」と。これ以上は言わないほうがいいでしょう。

 それでも一つだけ言わしてもらえば、この映画はフィクションなので虚構なわけですが「虚構のマトリョーシカ」のようになっており、それが実は壮大なドキュメンタリーなのではないか、と思ってしまう。それほど素晴らしい作品です。

 

 出演者に私が知っていた方は一人もいらっしゃいませんでしたが、皆さん味わい深く、大好きになってしまいました。

 この映画はわずか84席のk’sシネマで上映が始まった「インディーズ映画」ですが、話題が話題を呼んでこの夏に大ヒット作となりました。豪華キャストを使ってヘタにお金ばかりかけた映画よりも絶対面白い。お勧めです。

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2018年6月16日 (土)

「世界難民の日」

6月20日の「世界難民の日」を前に16日、JR渋谷駅ハチ公前広場で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)による啓発イベントが開催されていました。

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 難民キャンプで実際に使用されているテントを設営。1件につき、栄養補助食品50円分が寄付される署名を募っています。

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 イベントには9年前に難民としてアフガニスタンから来た東大大学院生のジャファル・アタイさん(28)も参加。


首都カブールで生まれ、3歳の頃にタリバンに家を追われ、内戦が激しくなる中で、住まいを転々。 2009年に来日しました。

 苦学しながら難民高等教育プログラムに応募し、2012年、明治大学に入学。現在は東大大学院の総合文化研究科で「アフガニスタンの平和構築」を研究しています。

私を含めて難民についての知識は乏しい人がほとんどだと思います。「文化や宗教が違う人との共存は、マイナス面が強調されがちですが、異なった社会的背景を持つ難民を助けることは人類への貢献というプラス面があると思います」とジャファルさん。世界で起きていることについて考える貴重な機会でした。

 

2018年6月10日 (日)

「日本の気配」

 フリーライター、武田砂鉄さんの最新刊「日本の気配」(晶文社)を読みました。ヘイト、安倍首相、稲田朋美氏、小池百合子都知事、ショーンK、新国立競技場など幅広い時事ネタを類例のない文体でつづった類型化が難しい本。

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 3年前に武田さんがデビュー作「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」を出版したときに著者インタビューしましたが、皮肉に満ちた世の中への着眼点が面白く、注目していましたが、最新刊も1冊目に劣らぬ面白さでした。

 的確に簡潔に本の内容を伝えるのは困難なので、読んでいただくしかないのですが、読後は「あとがき」に書かれている以下の言葉に深く共感しました。

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 「ムカつくものにムカつくと言うのを忘れたくない。個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない。個人が帳尻を合わせようとすれば、力のある人たちに社会を握られる。今、力のある人たちに、自由気ままに社会を握らせすぎだと思う。」

甲斐毅彦

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