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2009年6月21日 (日)

太宰治検定

 年々いろんな資格・検定が増えていますが、作家・太宰治の生誕100周年を機に、こんな検定試験が20日、青森の五所川原市と東京・三鷹市の2か所で行われました。

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五所川原市は太宰の故郷、三鷹市は自殺する直前まで暮らした地ですね。第1回検定試験の出題内容は代表作「津軽」にまつわるものを中心に太宰に関する知識力を試す100問。7割以上正解すると、認定証がもらえるそうです。

 三鷹会場にお邪魔して来ました。会場となったコミュニティーセンターに行く途中には「太宰治サロン」がありました。遺品や原稿などが展示されています。

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 第1回目の試験は15歳から83歳まで幅広い年齢の太宰ファンが受検。東京会場にはわざわざ鹿児島、広島、京都などから遠路はるばる受けに来た方もいらっしゃいました。青森会場と併せて450人が受検したそうです。

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 三鷹会場では、試験開始10分前の午後2時30分に男性の試験官が木訥とした津軽弁で検定試験の説明を始めした。「津軽のぉ雰囲気を味わって欲しくてぇ。聞き取れなかったらぁ、すみませんけどぉ手を挙げてください」。さらに説明が終わると即興の津軽弁講座。「津軽ではお尻のことをドンズといいます」。

 私もいろんな試験を受けたことがありますが、開始前に受検者から笑いが起こるのを見たのは初めてでしたね。こんな和やかな試験なら受検も楽しいでしょうね。

 試験時間は90分で100問すべて3択。主催者発行の「公式テキスト」で勉強して来た人たちにとってはさほど難しくなかったようです。例えばこんな問題。

問題A 小説「津軽」の〈巡礼〉の書き出し部分は【「ね、なぜ旅に出るの?」「○○○だからさ」】です。○○○に入る言葉は?

  ①苦しい   ②悲しい   ③寂しい

問題B 凶作のことを津軽弁で何というでしょう?

     ①ケヤグ  ②ケガツ   ③ガッチャギ

問題C 太宰は(小説「津軽」で)【林檎(りんご)の花を見ると○○○の匂いを感ずる。】と書いています。○○に当てはまる言葉は?

    ①ふるさと    ②母   ③おしろい

問題D 太宰が中学時代に悩んでいたことは?

   ①はちのような頭の形 ②吹き出物  ③低い身長

ちなみに正解は問題A=①、問題B=②、問題C=③ 問題D=②だそうです。

 受検者には若い女性の方もけっこう多かったですね。最年少は15歳の文学少女でした。何人か話を聞いてみましたが「作品ごとに波があるところが人間らしくていい」という21歳の女子大生の方の感想を聞いて「そうか、なるほど」と思いました。

 私が最初に読んだ太宰作品は中学3年の時に国語の教科書に載っていた「走れメロス」。人間の信頼、正義感への期待が込められた作品だと思いますが、その後読んだ作品とのギャップが大きかった。

 同じく中学3年の時に「人間失格」「斜陽」を読み、とても同じ作家の書いたものとは思えませんでしたね。

でも言われてみれば、そうですよね。私たちの物の考え方も変化していくように作品に波がある方が、むしろ人間らしいんでしょうね。

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 中学生の時に買った「人間失格」(新潮文庫)と「斜陽」(旺文社文庫)を引っ張り出してみました。旺文社文庫はもう絶版ですね。

 暗いイメージが強い太宰ですが、改めて読むと文章にはユーモアが散りばめられていることに気づかされます。

 大学生の時に先輩に勧められた「ヴィヨンの妻」を読み返したくなったので、帰りに三鷹駅前の書店で岩波文庫を買いました。太宰のブックフェアもやっていました。

 「ヴィヨンの妻」。何かだらしない自分を許してあげたい気持ちになれるような、いい作品だと思います。

 

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コメント

 書き込みありがとうございます。中国でも太宰は読まれているんですね。中国の方々の感想も機会があれば聞いてみたいと思います。

3年前、ふかうら文学館で太宰治という名前をはじめて知りました。
友人二人の紹介で太宰治が日本文壇での重さは少しわかるような気がしました。いつか彼の作品を読んでみたいなぁと思いましたが、
なかなか・・・。初めて中国語に翻訳されたのは1981年でした。これまでに日本の作家三島由紀夫、大江健三郎、川端康成が中国で良く知られました。昨年、「斜陽」、「人間失格」、「ヴィヨンの妻」(維栄的妻子)を「斜陽」の書名で太宰治をそれ以来再度中国の読者に紹介されました。紹介文に太宰を「永遠の少年」で呼ばれました。これから、太宰の作品bookをどのように訳されたかを楽しみしています。
ちなみに、学生時代教科書を読む振りで小説を読んだのを何度もおばあちゃんにばれたのを思い出しました。bleah

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甲斐毅彦

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