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2009年8月 4日 (火)

「ウェブはバカと暇人のもの」

 こうしてブログなんぞを書いている空しさ、アホらしさを感じさせられる本を読みました。

「ウェブはバカと暇人のもの」(中川淳一郎著 光文社新書)

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 新書とは思えないほど挑発的なタイトル。出版後、著者の中川さんはネット上での反発が吹き荒れたそうですが、この本に書かれていることは、現在のネット界の現実です。

 先日、中川さんにインタビューをして来ました。4日付の紙面で紹介しています。

 都内にある中川さんのご自宅兼仕事場にお邪魔しました。

・・・・男の仕事場、という感じでした。

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 バカと暇人・・・。挑発的なタイトルを受けて「2ちゃんねる」などネット掲示板にスレッドが立ちました。「バカはお前」「嫌ならネットを見るな」「オレはネットでいい出会いがあった」「テレビの方がバカと暇人のものだ」などなど。

 中川さんは、ほらほら言っているはなから・・・と思ったそうです。「本に書いたことを実証しちゃったようなもの。ネットに過剰な期待をするな、という本なのに、そこでまた過剰に反応している。それこそ僕の術中にはまってるって思うんですよね」。

 一方、同じネット上でも書評となると反響は対照的です。「現実をとらえた優れたウェブ論」「思っていたことをよくぞ書いてくれた」などの高評価が目立ちます。

 中川さんは「どうせ誰かが言うんなら僕が一番に書こうと思って。やっぱり本を買って読んでくれる人はちゃんとした人です。キーキー言っているのは、読みもしないでタイトルだけで反応しちゃってるバカなんですよ」。やはりバカ呼ばわりは止まりません。

 中川さんは、ネット上のニュースサイドの編集者。自身も、朝から晩までネット漬けの毎日を送っている一人です。「バカと暇人。僕もその一人ですよ。まあ暇人ではないけどバカなのは間違いない。違うのは、ネットばかり見て、さらにそれでお金をもらっているという点でしょう。本当は僕が『バカと暇人』の親玉なんですよ」。

 ニュースサイトで生計を立てている中川さんにとって、ネットユーザーはお客さん。ですが、バカ呼ばわりはそれを百も承知の上でのことです。

 「ネットが気持ち悪くなった元凶は、三波春夫なんです。客ならば何をやっても許されるという考えを広めた『お客様は神様です』というフレーズ。それと自分は稀少な存在だという勘違いを植え付けてしまったSMAPに『世界に一つだけの花』。すぐに文句をはき出しクレームを付けまくる・・・ネットがおかしくなった大戦犯は、この2つの価値観です」。

 確かに面と向かって言うよりは、ネットの方がクレームは付けやすいでしょうね。

 あえて副題に「ネット敗北宣言」とつけたのは、いまだに残るネットへの幻想に対する反発だそうです。「本当はネットは負けていないです。でも、夢を作るほどの道具じゃなかった。単なる便利な道具じゃないかって思うんですよ」とおっしゃっていました。

 私自身もネット掲示板特有の「ワロタ」とか「乙」とかいった言葉を気持ち悪く感じる人間の一人。

 こうしてブログを書きながらも、中川さんの主張に拍手を送りたいと思います。

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甲斐毅彦

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