煙たい永田町
通路でのタバコ吸い放題だった衆議院がやっと禁煙対策に踏み切りました。13日の議員運営委員会で、本会議場の出口付近に配置されていた灰皿を撤去して、来週から完全禁煙になるそうです。今まではタバコの煙が充満している通路を参観に訪れた社会科見学の小学生たちも通っており、禁煙対策の遅れが指摘されていましたが、やっと重い腰を上げたようです。
健康増進法が施行され、さらに厚生労働省が全国の企業・官公庁に分煙対策を呼びかける中で不特定多数が使う施設は原則禁煙が進んでいますが、立法機関そのものが今まで野放しになっていたわけです。「隗より始めよ」と言いたくなります。
永田町を取材するようになってまだ3か月半ほどですが、禁煙対策の遅さで驚くべき施設は自民党党本部ですね。
各フロアーの通路、エレベーター前、会議室と至るところに灰皿が完備。建物の至るところがタバコ臭い。会議はもちろん吸い放題です。
昭和時代はこういう企業・官公庁は当たり前に存在していましたが、近年、このような施設を私は自民党会館以外に知りません。誰が考えてもおかしいと思うのですが、依然として喫煙天国のままなのは、一体何故なんでしょうね。
国会には禁煙推進議員連盟(会長 綿貫民輔)という超党派の議員連盟があり、自民党の議員さんも加盟しているのに自分たちの施設を放置したままというのも、理解ができません。河野太郎衆院議員が「会議中は禁煙にすべき」と正論を主張しているそうですが、他の議員の方はこのままでよいと思っているのでしょうか。
先日、党本部で行われた両院議員懇談会でも「我々は古い体質を変えなきゃいけない!」なんて声が飛び交う中で、タバコの煙がモクモクしてるんですから。冗談みたいな話です。
「愛煙家の議員もたくさんいるから・・・」なんて理由だけで、喫煙天国が続くなら、それこそ時代に取り残されていくのではないでしょうか。
テーミスの秤さん、ありがとうございます。シガーバーは今後増えるでしょうね。「吸いたい人だけのスペースで吸いたいだけご自由に」というのなら政府のパターナリズムはないような気がします。国会議員にも喫煙者が多いから永田町近辺にも将来的にできるかもしれませんね。そういえば麻生前首相も葉巻好きな喫煙者でしたね。
投稿: 筆者 | 2010年4月15日 (木) 23:37
甲斐さん、おはようございます。
そんなに永田町界隈は煙たいですか?まあ、政治家の先生たちからはテレビや新聞社の記者さんたちのほうが煙たい存在でしょう。なにせ嘘をつくとすぐ暴露されますから。
さて、分煙政策をてっていするならば、キオスクなどの鉄道の販売店や駅構内で自販機を置くこと自体が、ダメなわけで、そこは政府~特に立法府を攻めても結論は出ないと思います。愛煙家からするとタバコで税金を余計に納めているのに、まるで迷惑モノ扱いですから。まずはタバコの値段を上げたがる財務省の発想を何とかしてください。どうにも大蔵省専売局の時代の発想がお役所から抜け切っていないように思えます。
愛煙家の皆さんにはポケット灰皿袋を携帯しているかどうかを、自らに問うていただきたいと思います。分煙はそれからでしょう。私は将来的には「シガーバー」的な愛煙家だけが集まるスポットが出来てくると思います。ただそれは政府の余計なパター名リズムのないところでないと健全には発展しないと思いますが?
投稿: テーミスの秤 | 2010年4月14日 (水) 08:55