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2011年3月23日 (水)

被災者を癒やす温泉

 津波にのみ込まれ、100人以上の犠牲者が出た名取市の会社員、森清和さん(26)は、山形県の天童温泉で、震災以来初めてのお湯につかっていました。家族は全員無事でしたが、仙台空港の近くにあった自宅は、津波で流されてしまったそうです。「警報を聞いて家の車で必死に逃げました。20分遅かったら、ここにいなかったでしょうね」と露天の湯船で身を暖めながら恐怖体験を振り返りました。

 ご本人からご自身が無事であることを広めて欲しいとのご意向があったので、お名前も入れさせて頂きました。

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 自宅倒壊後は、避難所生活を経て、連絡がついた多賀城市に住む高校時代の友人宅に身を寄せています。だが、友人宅も風呂の復旧には、まだ時間がかかります。天童なら仙台から約1時間半。残ったガソリンでもなんとか往復できる距離でした。

 天童温泉やさくらんぼ東根温泉など山形の温泉地では、被災者の入浴を安めの価格で受け入れています。天童では市民浴場以外に4軒が、宿泊・日帰りともに可能。天童ホテルでは、通常は宿泊者のために日帰り入浴は午後3時までとしていますが、震災以降は午後10時まで一人1000円で受け付けています。フロント部の部長さんは「日帰りだけでも一日30~40人はお見えになります。1週間ぶりにお風呂に入ることができた、とおっしゃる方もいます」と話しました。

 震災直後は宮城県からの来客が多かったが、原発事故以降は福島県からの避難者も増えてきました。相馬市、南相馬市からの避難者は、1000人以上が山形総合スポーツセンターに避難していますが、最寄りの大の目温泉は1000人単位を受け入れるには手狭です。車で20分程度の天童まで入浴のために足を伸ばすケースも出てきました。

 避難者だけでなく、原発の復旧作業に当たる人々の発進拠点となりつつあります。市内の温泉、ホテルには消火のための自衛隊のヘリコプター部隊や、事故後に現場作業のために駆け付けた東電関係者らも宿泊しています。

 しかし、そんな特需も、震災による損失分を取り戻すには、到底及ばないようです。あるホテルのマネージャーは「不足している重油がいつまで持つかという心配もあります。卒業式、謝恩会シーズンでキャンセルが出ていることも響いています。サクランボの季節になる6月頃には平常に戻っているといいのですが…」と話しました。東北では被害の少なかった山形にも、震災の余波は来ています。

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コメント

私も山形空港から帰京する前日に、天童温泉に宿泊しました。だめもので天童温泉の宿に1軒1軒電話をしました。中には「うちは旅館なんですが!」と考えられない返答する旅館もあったのですが、無事に泊まれることができました。1週間ぶりのお風呂も気持ち良かったです。豪華な夕食にも驚きました。でも、被災地に居る方々を思うとちょっと複雑な心境でした。

おんせんは、きもちいい、であれい・・・・。

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甲斐毅彦

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