ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 被災者とハグする元横綱 | メイン | 復興の象徴を目指す平泉 »

2011年5月17日 (火)

夢を持ち続ける被災地の球児たち

   津波で学校が閉鎖になっても、夢と希望を持ち続けて、練習を続けている球児たちもいます。

 東日本大震災で被災した地域の球児を対象野球指導や用具の提供を行う日本プロ野球名球会の慰問活動が16日から始まりました。

 第1陣は元巨人外野手の柴田勲さん(67)ら4人の会員が、岩手県陸前高田市などの小中学生を対象に同県住田町で行われたミニゲーム大会に参加。津波により壊滅的被害を受けた同市立気仙中学校のナインらを激励しました。

Img_5160_2

  球児たちの汗が染みこんだグラブやユニホームは、津波に流されてしまいましたが、震災から2か月経ち、新品の用具が続々と届けられました。グラブ100個、バット30本、スパイク120足、ボール26ダース…。参加した陸前高田市などの小中学校11校の野球部員に配られました。

 慰問に参加したのは巨人で盗塁王6回の柴田さんのほか、大洋と巨人で通算2095安打の松原誠さん(67)、元中日の名二塁手、高木守道さん(69)、「満塁男」の異名をもつ駒田德広さん(48)。参加校の中には、津波の犠牲になった球児がいたチームもあると聞いた高木さんは「津波で亡くなったお友達のぶんまで頑張って。プロを目指して欲しい」と激励しました。

  1イニング制のミニゲームでは津波で学校ごと閉鎖となった気仙中が、ライバルの米崎中と対戦。打線が爆発して、キャプテンの外野手、柏航平君(14)の三塁打で7対0で締めくくり、柴田さんを「すごいな」と驚かせました。

 気仙中は校舎の3階まで津波にさらされ、廃墟と化しました。ナインの思い出がこもった道具もすべて流されてしまいました。現在は市内のほかの中学校で授業を受けています。野球部の黒崎太一監督(41)が、各スポーツ用品店に支援要請の手紙を書いて、用具を集め、4月下旬から練習再開しましたが、まだユニホームはない状態。練習は高台にある砂利の空き地でキャッチボールをするぐらいしかできません。

  それでも合言葉は「常に笑って野球をやること」。柏君は「限られたことしかできないからこそ充実しています。柴田さんにキャッチボールがうまいと褒められたのが嬉しかった。県大会優勝を目指したい」と目を輝かせました。

 元気な球児たちと触れ合った柴田さんは「情熱さえあれば野球はできる。負けない気持ちを持ち続けて欲しい」と激励。子供たちの希望に満ちた目には、大人たちも励まされるものです。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/26489232

このページへのトラックバック一覧 夢を持ち続ける被災地の球児たち:

コメント

 お恥ずかしい限りです。夢や希望、取材できる喜びを忘れずに日々過ごしたいものです。

甲斐さんの記事には夢がある、希望がある、愛がある。心根が記事から読み取れる。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

甲斐毅彦

2021年4月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.