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2011年5月27日 (金)

クールビズ防護服の防御性能は・・・。

 東京電力福島第1原発事故で立ち入りが規制された警戒区域(半径20キロ圏内)の取材に備え、私も防護服を購入したのですが、実はまだ着ておりません・・・。

Img_5295

 

 現在、一時帰宅されている住民の皆さんに配給されている「防護服」は暑さ対策を重視して上下セパレートタイプ。上着の部分はかなり薄いものになっていますが、実はこの防御性能に疑問の声が上がっています。
 

 セパレートタイプは5月下旬に入ってから政府の原子力災害現地対策本部が、住民のために新調しました。上着は、薄手のポリプロピレン素材で1着380円。ズボンは旭・デュポン フラッシュスパンプロダクツ株式会社が製作しているタイベック素材で670円。ズボンは東電の現場作業員が使用するものと同素材ですが、上着は避難区域でのクールビズを意図したため、ちりを簡単に通してしまうほど薄手のものです。

 タイベック素材の防護服を販売しているアゼアス社へ取材に行きました。同社の担当者の方は「今、住民の方々に配られているのは、食品工場見学者などが使用するもの。厳密に言えば防護服とは言えません」と指摘。快適性と引き換えに防御性能は下がっているそうです。

  防護服の目的は放射性物質が体に付着するのを防ぐこと。服に鉛やタングステンなど金属を内蔵させることで軽減は可能だが、そもそも放射線を完全に遮断するのは不可能です。しかし、放射能に汚染されたチリの付着を防ぐという本来の目的も果たせないのならば、ほとんど着る意味がないようにも思えてきます。バスで警戒区域に入る前に、住民方々に「防護服」を着せるのが、単なるセレモニー的な行為にも感じられます。

 原子力災害現地対策本部の方は「付着を防ぐという点では機能は変わらない。今配っているものも防護服として考えている」と説明していますが、アゼアス社は「心配なのは住民の方々が『これを着れば安全』と思ってしまうこと。新型防護服ではないということを知って欲しい」と注意を促しています。薄ければ薄いほど防御性は落ちるのは否めません。防護服をクールビズ化するなら、防御性と引き換えになるのは避けられないようです。

 そもそも防護服は、お年寄りをはじめとする一般の方々が着ることを想定して作られていないので、着心地が良くないのは当たり前のことなのです。今回のセパレートタイプは熱中症防止のためでしょう。しかし、猛暑の中で警戒区域に一般の方が入ること自体に無理があるし、さらに快適性を求めるとなれば無理が生じるのも当然という気がします。

 

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コメント

 よっちゃん様、被災地での泥かき作業、お疲れ様でした。

 防護服は薄ければ薄いほど、防御性能が落ちるというのは避けられないのが実情のようですね。仮に鉛の鎧を着たって、ガンマ線は通ってしまうわけですから。

 一時帰宅の方々が着ているのを「新型防護服」と表現するのは明らかな誤解ですね。正確に伝えるよう心掛けなくてはいけないと思います。

はじめまして。
テレビで一時帰宅の方々がバスに乗り込む前に新型防護服を
着る映像を見て思いました。
「あれって、防護服どころかホームセンターで売っている
普通の使い捨て作業着だ。」って。
以前の暑いと言われるデュポン社のタイベックの防護服は決して放射線を遮断する防護服ではありませんがそれを帯びたチリを遮断するのには有効
らしいです。
しかし新型防護服は普通のポリプロピレンの不織布の様に見えました。
確かにタイベックより普通の不織布の方が通気性は良いでしょう。
しかし相反して放射線を帯びたチリの防御はスポイルされます。

なぜこれを「新型防御服」などと言うのか解りません。

こんな物を着せられる原発被災者の方々が気の毒です。


嘘で塗り固められた政府と東電に怒りを感じます。

自分は仕事で機械の内部へ潜る時用にタイベック作業着を
所有していたので
先日の宮城県の被災地の泥かきに放射線対策より
泥汚れ対策でこの作業着を着用しました。
確かに気温が高いと内部は汗だくでしたが。

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甲斐毅彦

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