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2011年12月30日 (金)

石巻発「変身」「変心」

 年間18万人が来場した宮城県石巻市の石ノ森萬画館。故・石ノ森章太郎氏の作品ミュージアムは倒壊は免れたが、浸水などによる損傷は激しく休館中です。代表作「仮面ライダー」の1号役を演じた藤岡弘、さん(65)は7月に同市を慰問。本紙のインタビューに応じ、奇跡的に流されなかった1号像の前で見せた「ヘンシン」のポーズには「変身」よりも人間の「変心」への願いを込めていました。

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 マンガッタンに立つ円盤型の石ノ森萬画館は、マンガの街のシンボルです。津波は3階建ての本館を容赦なく襲いましたが、周辺の建造物の大半が損壊した中で、持ちこたえました。2001年に開館した同館は、1960年のチリ地震津波を想定して建てられています。

 しかし、1階の施設やグッズ売り場はすべて流され、残ったのは泥土だけ。7月に開館10周年セレモニーを予定していた職員の落胆は大きいものでした。同館を運営する「街づくりまんぼう」の西條允敏社長は「倒壊を免れ、2階以上に展示してあった石ノ森先生の遺稿が守れたのが不幸中の幸い」と振り返っています。3月下旬からはスタッフが泥のかき出し作業を開始。復興へ向けて動き出しました。

 そして7月。10周年セレモニーはできなかったが、市内で行われた仮面ライダーキャラクターイベントに藤岡さんは特別ゲストとして参加。子どもたちに支援物資の文房具を手渡し「最悪を経験したことがこれからを生きるエネルギーになるんだ」と励ましました。

 藤岡さんは、倒壊を免れた仮面ライダー1号像の前で「ヘンシン」のポーズを見せました。「仮面ライダー」放送開始から40周年の年に起きた大災害。藤岡はこの「ヘンシン」に特別な意味を込めました。

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  「石ノ森先生が言いたかったのは『変身』だけでなく『変心』でもあったのではないか。ごう慢な考え、エゴイズム、自己中心的な心を思いやりの心に変えるということ。震災が心身ともに変わる大きな転換期になっているように思うんです」

 再開セレモニーは10周年から1年遅れで来年7月に予定。同市産業部商工観光課の秋山光義課長補佐は「施設内のライダーは昭和のものが多かった。震災を機に平成以降のライダーもそろえて親子2代で楽しめるよう組み替えることが検討されています」と説明しました。
 「ヘンシン」する萬画館にライダー1号はやって来るのか?藤岡さんは「是非、一緒に新たな出発の雄叫びを上げたい。生き抜こう、と叫びますよ」。再び「ヘンシン」することを約束してくれました。

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甲斐毅彦

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