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2013年7月

2013年7月29日 (月)

「風立ちぬ」

 ジブリの最新作「風立ちぬ」を観てきました。繰り返し観る価値がある深い作品だと思いました。まず、零戦の設計技師、堀越二郎と堀辰雄の作品を重ね合わせてファンタジーに仕上げるという着想はとても凡人のものではないでしょう。


 老若男女、観たままでもいろんなことを感じられる作品だとは思いますが、このアニメを理解するにはある程度の予備知識が必要です。主人公は実在する堀越二郎と同名ですが、もちろん史実とは大きく異なり、小説「風立ちぬ」の要素が加味されています。


 声高に反戦を訴える映画ではありませんが、技術が戦争の道具として使われることを葛藤する技師の台詞にメッセージを込めています。「俺たちはいい飛行機を作りたいだけ」「一機も戻って来なかった」


 技術そのものに罪はない。問題は生み出した技術を人間がどう生かしていくべきなのか。これが宮崎駿さんからの問いかけの一つだと受け止めました。

 韓国ではこの作品が「戦争を賛美している」との批判があるそうですが、全く的外れだと思います。

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2013年7月 7日 (日)

映画「立候補」

 当選できるわけがないのに選挙の度に立候補し続けるマック赤坂さんを追ったドキュメンタリー映画「立候補」をポレポレ東中野で観てきました。これは物凄い傑作。こんなに笑えて、なおかつ考えさせられるドキュメンタリーは初めて見ました。日本の政治風土の一角を活写していると言っても大げさではないかもしれません。

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 この作品を撮った藤岡利充監督に拍手を送り、マックさんにも半分ぐらいの拍手を送りたい。映画館を出るときには、参院選に出馬するマックさんが出入り口で待ち構えているんじゃないかという気...持ちにさせられました。

 ふざけているようにしか見えないマックさんは実は物凄く真剣。自分のことを泡沫候補だとは微塵も思っていない。「私は泡ではない。人間なんです」と厳然と言っています。自分の政見放送を自宅でじっくり見つめている本人の姿はメチャメチャおかしいのですが。道行く人はマックさんが政策を話しても誰も耳を傾けない。ところが奇天烈な踊りを始めると立ち止まり、写メを撮りだす。そうかと思うと「ふざけてないで意見を言ってみろ」とからんで来る人物も登場します。

 昨年12月の衆院選前日の秋葉原駅前。自民党の街頭演説にマックさんが乱入した時、私も現場にいました。そのときの自分の目線が、映画に映し出されているような気持ちになり、胸に突き刺さりました。

 映画を観た人の中には、マックさんに投票したくなる人もいるでしょう。しかし、それはこの作品の作り手の意図するところではないはずです。この映画を観たからと言って、マックさんに一票を投じようとは思わない。でも、自分も自分のやるべき世界で、今すぐにでも私も立候補しなければ、という気持ちにさせられました。

 

甲斐毅彦

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