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2014年3月

2014年3月 8日 (土)

「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」

栃木県足利市、群馬県太田市などで5人の少女が誘拐され、殺害・行方不明となった事件を追い続けた日本テレビ記者の清水潔さんの新刊「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」(新潮社、1680円)をご紹介します。5年にわたる取材の中で清水さんは「足利事件」で服役していた菅家利和さんの冤罪(えんざい)を確信し、ついに警察もつかめなかった真犯人らしき男を突きとめました。その男は今・・・。

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 パチンコ店などから幼女を連れ去り、殺害した「真犯人」は漫画の「ルパン三世」似の男。今も一連の事件があった付近に住み、週末になると、パチンコ店に出掛けるそうです。清水さんはこれまで日テレの報道番組、週刊誌、月刊誌などで「真犯人」ルパンの存在を報じてきたが、初めて本にまとめてみて、ツイッターなどで広がった反響に驚いたとのことです。

 「何度も報じてきた自分には当たり前だった事実が、一般の方にはほとんど知られていなかった。犯人がまだ捕まっていないことを知らない人が圧倒的でびっくりしました。その意味では書いてよかったと思います」。

 清水さんは、マスコミ不信の被害者遺族に粘り強く取材を試みて信頼関係を築き、地を這うような取材を続け、ついに5人の幼女を襲った事件は同じ男の犯行と見極めました。そして執念の取材で、居場所を突き止め、本人への直撃取材も試みています。5つの事件の連続性は最高検も警察庁も認め、清水さんの報道内容は国会でも議題に挙がり、国家公安委員長も「捜査する」と明言した。ところが、警察は時効を理由に動かない。読んでいるだけで、もどかしさを感じます。

 「時効になったとしても捜査のやり方はあるはず。あくまで私の感想ですが、警察・検察にはあまりこの事件に関わりたくない、また間違えたら大変なことになるという雰囲気が出てしまっているように思います」

 清水さんは「本来、報道機関の仕事ではないけど」と言いつつも「ルパン」の動向は定期的にチェックしているという。捜査当局には「ルパン」の居場所を伝えているが、懇願された遺族には教えていません。
 「報道する者として超えてはいけない一線はある。『ルパン』に制裁を加えることが我々の仕事ではないのです。報じることで世の人に知ってもらい、解決を求める声が高まってくれれば、と思っています」

 

 

 

 

甲斐毅彦

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