ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 2014年4月 | メイン | 2014年6月 »

2014年5月

2014年5月15日 (木)

「K2~初登頂の真実~」

 有楽町ヒューマントラストで上映中の「K2~初登頂の真実~」を観てきました。期待以上に良い作品でした。1954年、国家の威信をかけて世界第2位の高峰、K2(8611m)に挑んだイタリア隊の話。イタリアも第2次世界大戦の敗戦国ですから当時は、戦後復興の象徴となる快挙は悲願だったのでしょう。「米国でさえ敗退したK2に我々が登れるわけがない」。そんな時代背景を描きつつ物語は始まります。

 テーマは、最年少ながらメンバーの中で一際強いボナッティが、登頂を目前にしてコンパニョーニに登頂の栄誉を奪われてしまう真相。標高8000mで繰り広げられるメンバー間の駆け引きにはリアリティーがあります。ボナッティは3年前に亡くなりましたが、最後は主張が認められました。作品化にはそんな背景もあったのでしょう。

 日本山岳界の金字塔となった1956年のマナスル(8163m)初登頂も是非映画で再現して欲しいと思いました。

Dsc_4608

2014年5月 9日 (金)

「アグルーカの行方」

早大探検部OBのノンフィクション作家、角幡唯介さんの「アグルーカの行方」(集英社)を読みました。講談社ノンフィクション賞受賞作ですが、期待を裏切らない面白さでした。

 地探検史上最大の謎、129人全員が行方を絶った19世紀英国のフランクリン探検隊の足跡を辿る体験ノンフィクション。北西航路発見を果たせず全滅したとされていますが、真相はどうだったのか。1600キロの壮絶な徒歩行は読む者を飽きさせません。

Dsc_4603

 極限の中に身をおきつつも角幡さんはユーモアをまじえてその体験を綴っていきます。しかし「生と死が渾然一体となった場所」で行き着いた境地は、私にはどことなく仏教的な感じがします。

 「生から死に至る時間の傾斜は自分たちが考えている以上になだらかであり、実は生は死を内包することでしか存在し得ないという感覚だった」(P21)

 生死が渾然一体となった世界でこそ、自分が生きているということの喜びを感じられる。これが極限を目指す人の醍醐味なのかもしれません。

2014年5月 8日 (木)

再生医療発展のために

STAP細胞の論文問題で、小保方晴子さんの不服申し立てが却下されたのを受け、調査委員会と理化学研究所が記者会見を開きました。

 私の取材ノートよりもはるかに少ない実験ノートしか残していない小保方さんの研究態度にも疑問ですが、責任をすべて小保方さんに押し付けようとしている理研の姿勢にも疑問です。研究費には莫大な血税が流れていることを考えれば看過できません。

 私ごとですが、昨日中学校以来の親しかった友人を癌でなくし、ショックを受けております。最新の医療で何とか命を救うことはできなかったのだろうか、と考えています。

 万能細胞というのは、再生医療の発展に寄与し、癌などの難病の治療を究極的な目標とするものだと認識しています。何とか生きたい、生かしてあげたいと思っている人々にとっては命に関わる関心事でしょう。

あまりにも杜撰としかいえない今回の研究発表態度や顛末をみていると、そういう人々の命と心が弄ばれているような気がしてしまうのです。

Img_4942

2014年5月 6日 (火)

渡辺淳一さんを偲んで

 男女の性愛を描いた作品などで知られる作家・渡辺淳一さんが4月30日に80歳で亡くなったことが5日に明らかになり、大手書店は6日、渡辺作品の特集コーナーの設置準備に取り掛かりました。

 ですが、ゴールデンウイーク中とあって版元への発注は7日以降となり、各店が「ブックフェア」の体裁を整えるのは、約1週間後となりそうです。

Img_4916_2


 

 

 東京の三省堂神保町本店は、在庫のみで早くも追悼コーナーを設置。1階の文芸書売り場の一角に「渡辺淳一さんを偲んで」と看板を掲げ「渡辺淳一作品集」のほか「男と女、なぜ別れるのか」「老いかたレッスン」などエッセーの単行本から映画化された小説「遠き落日」「愛の流刑地」などの文庫本まで約40点を並べました。担当者によれば「連休明けから徐々にそろえていくことになる」とのことです。

 


 都内では八重洲ブックセンター本店、丸善丸の内店、ブックファースト新宿店なども追悼コーナーを準備中。

2014年5月 5日 (月)

GWに相次ぐ山岳遭難

 毎年ゴールデンウィークになると必ずおきる山岳遭難が、残念ながら今年も数件報じられています。北アルプスの涸沢岳から丹沢の大山まで発生場所も多様です。

 一つひとつきちんと検証しなければ原因は分かりませんが、報道で知っただけでも、本当の修羅場を想像させる事故から自宅の階段で転んで頭を打ってしまったのと大差がなさそうなレベルまでいろいろだと思います。

 私自身、遭難の背景にあるものを探り、真相を突き止めるのは大変な作業だと痛感しているところです。難しいことですができる限りそれをやっていくことが山に行く者の責務のような気がしています。様々な山岳遭難事故のケースを取材している羽根田治さんの本を読みました。

Dsc_4591

甲斐毅彦

2020年8月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.