ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 再生医療発展のために | メイン | 「K2~初登頂の真実~」 »

2014年5月 9日 (金)

「アグルーカの行方」

早大探検部OBのノンフィクション作家、角幡唯介さんの「アグルーカの行方」(集英社)を読みました。講談社ノンフィクション賞受賞作ですが、期待を裏切らない面白さでした。

 地探検史上最大の謎、129人全員が行方を絶った19世紀英国のフランクリン探検隊の足跡を辿る体験ノンフィクション。北西航路発見を果たせず全滅したとされていますが、真相はどうだったのか。1600キロの壮絶な徒歩行は読む者を飽きさせません。

Dsc_4603

 極限の中に身をおきつつも角幡さんはユーモアをまじえてその体験を綴っていきます。しかし「生と死が渾然一体となった場所」で行き着いた境地は、私にはどことなく仏教的な感じがします。

 「生から死に至る時間の傾斜は自分たちが考えている以上になだらかであり、実は生は死を内包することでしか存在し得ないという感覚だった」(P21)

 生死が渾然一体となった世界でこそ、自分が生きているということの喜びを感じられる。これが極限を目指す人の醍醐味なのかもしれません。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/32239489

このページへのトラックバック一覧 「アグルーカの行方」:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

甲斐毅彦

2022年1月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.