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2015年1月19日 (月)

「縁の切り方」

 ネットニュース編集の第一人者、中川淳一郎さんが新刊「縁の切り方 絆と孤独を考える」(小学館新書)を出版したのに合わせて、著者インタビューをさせて頂きました。ソーシャルネットワーク(SNS)を中心に広がる「絆至上主義」に疑問を投げかける問題作。ネットでも、現実社会でも「友達」を増やしていくことが、本当に幸せなのか? 著者自身の壮絶な体験を踏まえた人間関係論は、自分にとって大切な人が誰なのかを改めて考えさせられます。

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「つながるバカ」につける薬。新書の帯のキャッチフレーズは挑発的です。しかし、酒好きの著者は決して人当たりの悪い人物ではありません。「俺も別に人間嫌いっていうわけじゃないんですよ。懐かしい人から電話があれば『おー飲みに行こうよ』というふうになるし、若い人に誘われて飲みに行くのも楽しい。ただ遮二無二縁や人脈を作ろうとは考えていないんです」。

 著書の中で中川さんは「2007年に婚約者の女性が自殺した事件について初めて触れています。「今の人間関係の考え方はここから来ているんです。本当に大切な人が突然いなくなると、他の人間関係はどうでもよくなる。大事なのは家族と仕事相手だけと確信しました」。婚約者の死は、最も重要な友人と縁を切ることにもつながりました。

 現実社会だけでなく、ネット上でも同じこと。東日本大震災以降、ネット上では「絆」という言葉がもてはやされ、物資支援などの「拡散希望」が飛び交いました。「親切合戦」の中で、善意に応じぬ者を「不謹慎」とする風潮まで生じました。私の知り合いでも震災直後の音楽コンサートを「中止にしろ」とわめき出したおかしな人がいましたが・・・。

 ネット上のつながりに偽善を感じ取った中川さんは、最近の例として昨年夏、世界的ブームとなった「ALSアイスバケツチャレンジ」を挙げています。「筋萎縮性側策硬化症」という難病の認知度を高めるべく、世界中の著名人が氷水入りバケツを頭からかぶった。実は中川さんも恩義のある知人から指名され、悩んだが、最後は「感動的なストーリーに自分を組み込み、自己満足に浸れるだけ」と見極めて断ったそうです。

 私自身もfacebookなどのSNSで多くの方々とつながっていますが、つながることが私自身の幸福や他者への幸福につながっているのか。足を止めて考えてみるきっかけになりました。  

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甲斐毅彦

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