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2015年3月

2015年3月29日 (日)

「縄文号とパクール号の航海」

ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー「縄文号とパクール号の航海(監督・水本博之)を観てきました。人類の足跡を辿る「グレートジャーニー」で知られる探検家、関野吉晴さんがインドネシア人漁師らとともにインドネシアのスラウェシ島から沖縄の石垣島までの4700キロを手造りの丸木舟で旅した記録を収めた作品です。

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 映画は九十九里浜で砂鉄を集め、舟を造るための工具を造るところから始まります。もちろん丸木舟にはエンジンなどはなく、動力は風が頼り。コンパスもなく航路は島影と星を頼りに決めていきます。
 古代人がやっていたわけだから現代人でもできるだろう、と言ってしまえば、そうかもしれませんが、実際にはそんなに簡単にいくはずがありません。まさに「グレートジャーニー」と呼ぶしかないこんな旅を実際にやってしまう人がいるというだけで感動してしまいます。そして日々、時間に追われて生活している自分が、いかに心の豊かさを失いつつあるか、ということをふと考えさせられました。会場には劇場には関野さん自身もお見えになり、あわせてトークショーも行われました。旅好き、探検好きは必見のお勧め映画です。

2015年3月28日 (土)

全国「山の日」フォーラム

 2016年に8月11日が国民の祝日「山の日」となることを周知する目的で全国「山の日」フォーラムが29日まで東京・丸ノ内の国際フォーラムで開催されています。登山メーカーや各地方自治体、観光協会などが出展しています。

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 私が巣立った立教大学山岳部の大先輩で4月から上高地観光旅館組合の組合長に就任される奥原宰さんも上高地をPRしていらっしゃいました。今すぐにでも上高地へ行きたくなりました。

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2015年3月25日 (水)

早くも端午の節句へ向けて

浅草橋の人形の久月へ。端午の節句へ向けて、期待がかかるスポーツ選手3体の「期待大将」を展示。メジャーを蹴って広島に戻った黒田博樹投手、日ハムの二刀流、大谷翔平投手。そしてプロテニスの錦織圭選手。黒田には鯉(カープ)のぼりが添えられています。29日まで展示されています。

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2015年3月23日 (月)

三島由紀夫の東京五輪取材ノート、発見

 1970年に割腹自殺した作家・三島由紀夫(享年45歳)が、1964年の東京五輪で特派記者として報知新聞などに寄稿した観戦記の取材ノートが、発見されました。重量挙げの三宅義信が金メダルを獲得した様子や女子バレーで日本がソ連を撃破して優勝を決めた瞬間などが克明にメモされています。新たに浮かび上がった三島の「スポーツライター」としての一面を23日付のスポーツ報知で詳しくく報じました。お読みいただければ幸いです。

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2015年3月20日 (金)

川崎中1殺害事件から1か月

川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村遼太君(13)が遺体で発見されてから今日で1か月です。現場となった河川敷には、献花や焼香に訪れる人が今も絶えません。

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 事件直後に置かれた花束はすでに枯れ始めていましたが、新しい献花とともに島根県、宮崎県、大阪府などから訪れたというメッセージが書かれた色紙が置かれ、千羽鶴、バスケットボール、お菓子、ジュース、おもちゃなどの数はいっそう増えていました。上村君が泳がされた川の水際に献花し、静かに手を合わせ続けている人もいました。

 東京都大田区からはフィリピン出身の40代女性と20代女性が献花に訪れていました。日本人の夫との間にいる中2と小6の息子を育てながら弁当店で働いているという40代の女性は「加害少年の母親がフィリピン人だと聞いてたまらない気持ちになった。私の子も学校でいじめに遭っていて、他人事とは思えない。まじめに生きている人を差別したり、いじめたりしない世の中になって欲しい」。胸が締め付けられるような言葉でした。

2015年3月13日 (金)

「戦艦 武蔵」

 フィリピン・シブヤン海で、1944年に撃沈された戦艦武蔵とみられる船体が発見されたのを機に戦史作家、吉村昭の「戦艦武蔵」(新潮文庫)を読みました。

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 大和と同型の世界最大の戦艦、武蔵が三菱重工長崎造船所で着工したのは1938年(昭和13年)。ロンドン海軍軍縮会議での話し合いがつかず、日本は国際連盟を脱退。日米激突が不可避となっていく情勢の中で極秘に製造された軍艦でした。しかし、日本が航空機による艦船への攻撃で太平洋戦争の火蓋を切ったように、日露戦争のような大艦巨砲により決着をつける時代は終わっていました。
 莫大な資材を投じて完成させ、実戦に投入したときには持て余し、貴重な燃料の重油ばかりが減っていく。挙句の果てには多くの人命を奪った「戦艦武蔵」を吉村昭は「戦争そのものの象徴的存在」と語っています。複数の証言から武蔵像を浮かび上がらせた吉村昭は、戦史の証言となる武勇伝や美談の多くが虚言に基づくものであることも見抜いています。

2015年3月11日 (水)

「イスラム飲酒紀行」

 敬愛する辺境ライター、高野秀行さんの「イスラム飲酒紀行」(講談社文庫)を読みました。酒をこよなく愛する高野さんが、イラン、アフガニスタン、シリア、ソマリランド、パキスタンなど、酒を禁じるイスラム諸国で酒を求めた探訪記。異郷の地でぐいぐいとディープなエリアに入っていく高野さんは密造酒、密輸酒、幻の地酒を探し当て、舌と胃袋でその味を確かめていきます。
 イスラムを冒涜する行為だ、などと思うなかれ。酒はイスラムのみならず、本来は仏教だって禁止されているではありませんか。しかし、仏教徒を名乗りながらも赤提灯の下でへべれけになっているオッサンなど掃いて捨てるほどいるでしょう。
 誰も行かないところで、誰もやらないことをやって、それを面白く書き、読む者の世界観を変えてしまう高野さんの真骨頂です。読めばムスリムの人間臭さを感じ、ムスリムに親近感が沸くこと請け合いです。

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2015年3月 9日 (月)

ボーガンで撃たれたコハクチョウ

 今日は埼玉県川島町の越辺川へ。河川敷でコハクチョウがボーガンで撃たれた事件を取材して来ました。6日に、野鳥観察に訪れた女性が発見したコハクチョウに約53センチの矢が左胸から右脚にかけて貫通している状態でした。同日午後、東松山市の動物病院の職員らが保護し、矢を抜く手術をしましたが、8日夜に病院で死んでしまいました。

 

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 地元の県環境管理事務所によると、越辺川周辺は2003年以降、冬季に北方から100羽以上が訪れる県内最大級のコハクチョウの飛来地だそうです。現れるのは早朝で、午後はまさに静寂の世界でした。本来は美しいはずの自然河川ですが、不法投棄のゴミの量がひどい。人目がつかぬところで悪業を働く輩がいることは、悲しいけど事実ですね。

2015年3月 6日 (金)

多摩川河川敷で捧花

 中学1年生、上村遼太君が命を奪われた川崎市の多摩川河川敷で、私も献花して来ました。夜の帳が落ち、味の素の工場の上に満月が昇った後も、焼香、献花に訪れる人は絶えませんでした。

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 何の罪もない一人の中学生の死を悼むのは人間として当然だと思いますが、被害者感情の共有が広がり、加害少年への憎悪が増殖しつつある点には危惧しています。本日付の「週刊新潮」は18歳少年を実名で報道。その影響もあってか、川崎市の少年宅には、多くの人が家を見に来ていました。ブロック塀には赤いスプレーで落書きがされており、今日は父親所有のワゴン車にも同じような落書きがされているのを見つけました。

 家の前では「人殺し!」と叫んで写真を撮り、去っていくような人もいました。少年の父親は母親とともに家にいますが、まだ謝罪をしていません。それも怒りを助長しているのかもしれません。

 しかし、私たちはあくまでも被害者ではありません。いかに凄惨な事件であろうと、立場が異なるのです。第三者が被害者感情を共有し「正義」が暴走することがいかに恐ろしい事態を招きうるか。正義の暴走が招いた悲劇は、数多くの歴史に刻まれていることを私は肝に銘じておかなくてはいけないと思っています。

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甲斐毅彦

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