「縄文号とパクール号の航海」
ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー「縄文号とパクール号の航海(監督・水本博之)を観てきました。人類の足跡を辿る「グレートジャーニー」で知られる探検家、関野吉晴さんがインドネシア人漁師らとともにインドネシアのスラウェシ島から沖縄の石垣島までの4700キロを手造りの丸木舟で旅した記録を収めた作品です。
映画は九十九里浜で砂鉄を集め、舟を造るための工具を造るところから始まります。もちろん丸木舟にはエンジンなどはなく、動力は風が頼り。コンパスもなく航路は島影と星を頼りに決めていきます。
古代人がやっていたわけだから現代人でもできるだろう、と言ってしまえば、そうかもしれませんが、実際にはそんなに簡単にいくはずがありません。まさに「グレートジャーニー」と呼ぶしかないこんな旅を実際にやってしまう人がいるというだけで感動してしまいます。そして日々、時間に追われて生活している自分が、いかに心の豊かさを失いつつあるか、ということをふと考えさせられました。会場には劇場には関野さん自身もお見えになり、あわせてトークショーも行われました。旅好き、探検好きは必見のお勧め映画です。
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