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2016年5月30日 (月)

「納豆文化の起源を探る」

  明治大学和泉キャンパスで開かれた、敬愛するノンフィクション作家、高野秀行さんの公開講演「謎のアジア納豆ー納豆文化の起源を探るー」に行って来ました。聞き手はソマリランドと室町時代日本の共通性を見出した「世界の辺境とハードボイルド室町時代」(集英社インターナショナル)の共著者、清水克行明大教授。「参加費無料」「事前予約不要」「学外者来聴歓迎」と三拍子揃った明大の懐の深さに感激しました。こんなに内容の濃い講演が無料で聴けるなんて、明大はいい大学ですね。

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 講演内容は高野さんの最新刊「謎のアジア納豆 そして帰ってきた日本納豆」(新潮社)を受けての納豆文化論。2002年の西南シルクロードを探検中、ミャンマーのカチン州のジャングルで、納豆卵かけご飯を振る舞われたことから高野さんの納豆への探求は始まります。

 納豆の謎を解くための壮大な旅はタイ、ミャンマー、ネパール、中国へ。アジアに広がる多種多様な納豆文化と出合った高野さんは、日本が「納豆後進国」であることに気づく。そして旅は秋田県、岩手県へと帰って来るわけですが、そこでまた新たな発見があります。

 講演は本の内容に沿ったものでしたが、1週間ほど前に報じられた農水省による「納豆の国際規格策定へ」というニュースにも触れられました。

 日本の伝統食である「納豆」のブランドを守るため、農水省が全国納協同組合連合会とともに規格策定へ動き出したというニュースです。同連合は納豆を「蒸し大豆を納豆菌で発酵させたもので無塩。攪拌によって白濁し、特異の粘性物質が確認できるもの」と定義したとのこと。

 しかし、国内外の納豆を文化を取材してきた高野さんは「この定義は完全におかしい」と指摘。納豆は蒸すのではなく、茹でるのが一般的とのこと。蒸すのは技術を要するが、茹でれば意外と簡単に出来てしまうのだそうです。

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 ひょっとしたらこの農水省の動きは、企業だけが「納豆」を作ることが許されるという「排他的納豆政策」なのではないか、と思いました。よりによって、アジ広域に存在する多種多様な納豆文化を紹介する書籍の出版と同時期にこんな動きが起こるなんて。もしこの動きが「納豆排他主義」につながるのならば私は反対です。

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甲斐毅彦

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