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2018年8月13日 (月)

「日航123便 墜落の新事実」

 日航123便墜落から12日で33年。昨年出版されて読みそびれた「日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」(青山透子著、河出書房新社)を読みました。

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 著者は専業のジャーナリストやノンフィクション作家でなく、当時の日航の客室乗務員。多くの同僚や先輩が最後まで職務を全うしようとして亡くなりました。本書や前著の「天空の星たちへ」を出版されたのは、真相を究明したいという強いがあるからに他ならないでしょう。

 墜落から2年後に事故調査委員会が出した「後部圧力隔壁の修理ミス」とされた事故原因には、当時から疑問の声が上がり、撃墜されたのではないかという陰謀説まで浮上しました。 

筆者の青山さんが指摘するのは主に以下の点。

①墜落前に123便を追尾するファントム2機の目撃証言が複数あること

②事故犠牲者が機内で撮った空の写真にオレンジ色の物体が写っていた事実

③墜落現場には燃料ではないガソリンやタールの臭いが漂い、遺体が完全炭化されていたという事実

 青山さんはこれらの証言や資料を集め、事故ではなく事件だったのではないかという仮説を展開しています。本のタイトルとしては「墜落の新事実」ではなく「墜落の真相」のほうが的確なのかもしれません。

 青山さんの仮説がすべて正しいかどうかは別として、多くの遺族が事故調査結果に納得していないにも関わらず、調査が打ち切られてしまっています。これには現在の日本政府にも通底する政治への不信があると言って良いでしょう。ジャーナリストでも、ノンフィクション作家でもない著者が自力で真相に迫ろうとした真摯な姿勢に胸を打たれました。

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甲斐毅彦

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