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2018年12月24日 (月)

「私説 集英社放浪記」

 新刊「私説 集英社放浪記」(鈴木耕著、河出書房新社)を読了しました。筆者の鈴木さんは集英社の編集現場に36年間在籍した名エディター。10回以上の部署異動を経験されたとのことで、「月刊明星」を振り出しに「月刊PLAYBOY」「週刊プレイボーイ」」、文庫編集、「イミダス」編集、新書創刊と多岐に渡っての活躍されてきた足跡をたどる回顧録です。

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  取材仲間をはじめとする関わってきた人物のほとんどが実名で記されているおおらかさに味わい深く、興味深く、一気に読んでしまいました。

 芸能人インタビューから原発やオウム事件といった社会問題までジャンルを問わず取材するスタンスは、スポーツ紙記者も同じです。鈴木さんからは取材対象が何であれ、譲れない一線を保ち、取材対象者や取材仲間とぶつかり合うことも辞さなかった気概を感じさせられました。そして編集とは殿戦、つまり逃げながら戦うこと、という結論に考えさせられました。

 メディアの一媒体が攻め続けるというのには無理がある。かといって逃げてばかりではいけないわけで、逃げながらでも戦おうよ、というメッセージと受け止めました。

 紙媒体の古き良き時代、として振り返るだけではなく、今後も紙媒体を守っていこうという情熱を思い出させてくれる好著でした。

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甲斐毅彦

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