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2019年1月

2019年1月28日 (月)

「北東アジア市民圏構想」

 スポーツ報知でコラム「月刊佐藤優」をご執筆頂いている元外務省主任分析官・佐藤優さんと国際法学者・金惠京さんの対談「北東アジア市民圏構想」(第三文明社)を読みました。

 日本、韓国、北朝鮮、中国、ロシア。それぞれの国家が国益を主張するのは当然ですが、佐藤さんの「北東アジアを結ぶ『ナショナリズムを超克する普遍的な価値観』を作っていかなくてはならない」という主張には、心から共感します。

 そのために必要なのは市民レベルで相互理解へとつながる対話だと思っています。

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2019年1月 5日 (土)

「タコの心身問題」

 昨年12月16日付の読売新聞書評欄で紹介されていた「タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源」(ピーター・ゴドフリー=スミス、みすず書房」をやっと入手して読み終えました。

 生物哲学を専門とする著者がタコの知性の謎に迫った奇書。脊椎動物である人間はチンパンジーやらゴリラとは近い関係にありますが、タコのような頭足類とは生物進化の早い段階で別れました。そして、そのタコの世界とは人間とは全く別世界。人間の思考は当然、頭脳一極集中であるのに対して、神経系は足に集中している。吸盤一つひとつに、味覚と触覚をつかさどるニューロンが約1万個あるのだそうです。つまり人間の知性が「中央集権型」であるのに対して、タコは「地方分権型」と言えるようなのです。

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  それでいて、タコの知能は驚くほど高く、水槽に入れられた状態でも、学習すると電球にわざと水をかけてショートさせることができるようになり、水中の中ではスキューバーダイビングで潜ってきた人間に関心を示すと、人の手を引いて案内のような行為をすることもあるのだそうです。

 

 読めば誰もがきっと、タコになったらどんな気持ちなのだろう、という疑問を持つでしょう。私も本気で一度タコになってみたいと思ってしまいました。 

 タコたちは「オクトポリス」と呼ばれる集落を形成し、そこにはサメなどの捕食者から守るための「門番」も置かれているとのこと。長い年月をかければタコの社会は、進化していく可能性があるそうで興味は尽きません。

 くだらないことですが、翻訳本では「オクトポリス」を「タコノポリス」と訳して欲しかったです。

甲斐毅彦

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