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2019年2月 2日 (土)

安田純平さんと語る「ジャーナリストはなぜ危険地を取材するのか」

    文京区民センターで開かれた集会「安田純平さんと語る ジャーナリストはなぜ危険地を取材するのか」に行って来ました。3年4か月の拘束から解放された直後は、だいぶお痩せになっていた安田さんですが、体重も戻られたご様子でした。

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 信濃毎日新聞記者を辞めて戦場報道の世界に飛び込んだ経緯や拘束時のことを改めてお話され、危険地へ取材に行くのは「好奇心なのか、使命感なのか」という問いには迷わず「好奇心ですね。現場に行ってみないことには(そこで起こっていることというのは)分からない。行く前から決めてしまうにはよくないと思う。第一に好奇心が大事だと思います」と答えていらっしゃいました。

 集会では安田さんに先だってフランス「ル・モンド紙」の東京特派員、フィリップ・メスメールさんの基調発言があり、安田さんに対する「自己責任」バッシングが、フランスではありえないと話されていました。フランスでは、自国のジャーナリストが拘束されたときには政府は解放のために尽力し、国民もそのために税金を使うことに異議を唱えることはないとのことでした。「日本には仕事という義務を果たす美徳...があるのに、ジャーナリズムについては、その義務を果たすな、と言っている。ここには矛盾を感じる」というコメントが印象に残りました。

 また、ゲストスピーカーとして壇上に上がられたジャーナリストの土井敏邦さんのお話も印象に残りました。「ジャーナリストが危険なところに入ったことを強調する話には嫌悪感を感じます。危険にさらされているのはジャーナリストではなく、その地に住んでいる住民です。危険だったらジャーナリストは逃げればいい。大切なのは危険なところに行くことではなく、胸で受け止められる素材を伝えるためです」

 むやみなバッシングも問題ですが、「使命感」を振りかざして美化することもやはり危険地報道には相応しくないのでしょう。

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甲斐毅彦

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